SF本の雑誌 (別冊本の雑誌 15)

制作 : 本の雑誌編集部 
  • 本の雑誌社
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本棚登録 : 83
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860110970

感想・レビュー・書評

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  • ランキングは三人で適当に決めたもの。手抜きな感じはするが知らない作品が入っていたので役に立ちそうだ。バックナンバーの再録は読む気にならない。全体的に読む部分は少ない。

  • オールタイムベスト100目当てに図書館からレンタル。
    100冊のうち、既読は14冊。コードウェイナー・スミスの17位が嬉しい。『デカルトの密室』『涼宮ハルヒの憂鬱』のランクインは意外。対談の様子を見る限り、選考自体は結構いい加減かも。
    残りのページは、サラッと流し読み。

  •  SF本の雑誌というか、SFファンの雑誌ではないか! いや、SF・本の雑誌だから別にいいですね。最近、人に自分が読んだSF小説を勧めると、SFって、マニアックだねぇと言われ、いやいやそんなことはない、あれもSFこれもSF、ぜんぜんマニアックなもんじゃないよと返していましたが……、SFってすごくマニアックな気がしてきました! まあ一般的なイメージはともかくとして、それだけ引力を備えているということです。
     本書については、SFについて最近やっと力を入れて読みはじめたものの、本の雑誌もあまり読んでいない不届き者(といってよいのか?)なので、それほど思い入れは感じず。が、しかし、とにかく熱量がすごい。(偉人伝とか読んでると)SFファンがなんか別の生き物に感じられるくらい。なんでそんなにSFに突っ込むの、という疑問がたびたび浮かんできては、その勢いを前にして、そんなことはささいなことだ! という気分に読んでるうちになってくる。
     大森・鏡・風野のお三方が決めたSFオールタイムベスト100については、そのうち16冊しか読んでいませんでした。ええ、まだハイペリオン四部作も新しい太陽の書も本棚に眠っていましてね、いつ起こそうかと迷っているところです(生きてるあいだには読もう)。あとライトノベル方面の傑作についてはまだライトノベルそのものにほとんど手を出していないので(ここで手を出すべきだ、と無意識に思っていましたら、SF者として認められましょうがそんなことはなく)、全く読んでいません。まずはディレイニーやらスタージョンやらジーン・ウルフやらル・グインを読んでみようと考えておるのです。ウェルズもヴェルヌも読んでおりませんゆえ、ライトノベルのSFを、傑作であれ読むなどいつになりましょうか。って、「みんな」このオールタイムベスト100冊(以上)読んでるんですか!? 沢山いそうで恐ろしい。
     でもブックガイドがあり、ブックガイドのブックガイドもあり、なかなかSFを読むのをやめるのは難しそうです。だってどれも面白そうに見えるんだもの。きっと沢山読んで、自分にとって大事なお話が見つかったときに、あとの9割はクズだったとわかるんでしょうね。宝物ができるのは良いことです。

  • ●かつて『本の雑誌』に掲載されたSF記事をまとめたもの。
    リアルタイムSF時評またはランキングを求める向きにはお勧めできません。
    なんせ古い記事は1970年代ってどんだけ古代だよ! 昔を懐かしむには最適。
    1982年の文庫SFランキングが筒井康隆と栗本薫とほか新井素子と海外作家達でうわああと思いましたとさ。
    つか、グインサーガってSFカテゴリだったんですか・・・・・知らなかったわあ・・・・・。そして銀英伝もSFてかんじがしないの・・・・・・・・・ガクリ。

    ●で、『万物理論』をすっかり忘れ、いまだにクラーク御大の『楽園の泉』が面白かったと主張する自分は何を読めばいいですか??←や、『万物理論』はちゃんと感想書いてる=間違いなく読んでるのに、その時の衝撃がさっぱり思い出せないんですよ! 老化だけの問題なのかもしれないが・・・。
    ・・・・・まあいいや。仕方ないからボルヘスでも読みます。

  • オールタイムベストを含むSFガイドブック。

     かなり多角的で楽しく読めた。没頭できたかな。堀晃さんの塩の指という作品があるらしいことが、一番の収穫。

  • 2011/12/31購入

  • 438.初、並、カバスレ、帯無し。
    2011.2/28.鈴鹿ベルシティBF

  •  箇条書きに近い感じで。
     オールタイムベストってのは、まぁ常に悩ましいものだと思う。御三家を出来るだけ排除するという方針は基本的に賛成。でも『幼年期の終り』は入れたい、ってなんなんだオレは。
     大森さんは『亜空間要塞の逆襲』を入れようとしてましたが、あの二部作はわりと後の大作として結実する半村良のアイデアの基本的な部分が詰まってる気がします。

     クズSF論争のきっかけとなった対談「この10年のSFはみんなクズだ!」が再録されてますが、後の反響をフォローしないまま載せておいていいのか。いいのかなぁ。ま、「SF大将特別篇」で土偶星人がニューウェーブ的ガジェットにひどい目にあってますが。

     笑えるのは「本の雑誌」傑作選として、創刊号から『本の雑誌』に掲載されたSFに関する文章を再掲しているのだけれど、76年の創刊号、藤代智彦の文章から「どうにもSFがつまらなくて困っている。数年前まではSFの新刊が出る度にゾクゾクしながら読んだというのに、最近さっぱり意気あがらない。」とやっていること。わざとだな、これ。ま、97年のクズ対談でも実は高橋良平はこの20年と言ってるんで、ある意味筋は通ってる。

     実際、SFというジャンルは常に「最近のSFはつまらない」と言われる運命にはあるんだろう。二階堂黎人先生が初期作品の註で「最近のSFがつまらないのは…」とやっていた(売り飛ばしたので参照できません、すいませそ)時には、これぞ二階堂先生と画太郎のマンガ並みに会心の笑みをもらしてしまった。きっと、先生のSFに対する配慮のこもった温かいメッセージが「ゲドババァ!」なんだね。そろそろMy-Fiとかの新ジャンルを提唱してはいかがでしょうか?

     最近のSFはクズ、みたいな物言い(あるいは「つり」)への対処として、早川は『SFが読みたい!』で、仁賀克雄に毎年毎年「最近のSFはどうしてつまらないのだろう」と書かせ続けるのがいいんじゃないかと思います。具体的な作品名を挙げずに愚痴だけ書いていけば、年ごとに書き直さなくても、日付変えるだけで翌年に持越しが出来るのでお得です。


     編集者座談会でショックだったのは、国書においてすらスピンラッド『バグ・ジャック・バロン』と、ブラナー『ザンジバーに立つ』の翻訳の見込みがなさそうなこと。読者カードを出すたびにしつこく『バグ・ジャック・バロン』を頼み込んでいたわたしの立場はどこへ。それは風だけが知っている。でも出し続けます、粘着ですから。ま、ブラナーの方は無理だろなーと思ってましたが。オールディスの要約で既に過不足なく分かってしまったんじゃないかという予感もします。たしかにそれなら今出す理由はないなと読んでもいないのに。

     北上次郎・大森望対談の「君にはむかしから言ってるんだけど、とにかく初心者(オレ)にも理解できてすごぉく面白いSFを教えてくれよ」は分かる部分と分からない部分あり。大森さんはハイペリオン4部作を最初から読むのが困難な人に、第3作『エンディミオン』をすすめる訳ですが、オレが挫折したのは『エンディミオン』なわけで。とにかく最後までは読みましたが、そこで「これなら続きは読まなくていいや」と第4部だけ放置しておるわけです。逆に1部の『ハイペリオン』は構成の面まで含めてまず面白かったですけどね。いちばん好きなのは、原型になったと言う短編「ケンタウルスの死」ですが。

     ところで、私はSF初心者の彼女にいきなりクレメント『重力の使命』を読ませて、結果的に成功しました。逆に最初に読ませないことにしているのはヤング『ジョナサンと宇宙くじら』で、これを読ませて好反応だったとしても、次にほかのSFにつなげるのが難しい気がします。


     ベスト・オブ・ベスト“SFガイド”の項もわりと面白い。実は筒井康孝の『SF教室』は読んだことがないのだ。自由国民社の『世界のSF文学 総解説』はなじみの古書店に常に何冊か置いてあったので、学生の頃はまずそこで立ち読みをして、面白そうなタイトルを頭に叩き込んでから店内の物色をするとかしていた。買えよ。『トンデモ本? 違う、SFだ!』も山本弘のニュー・ウェーブへの態度には大いに異論があるんだけど、この本自体の面白さとSFへの体温の高さを考えると、マストアイテムだろうという気がする。

     でも、わたしが最初のSFガイドとして使ったのはここに挙げられている本ではなくて、石川喬司さんの『夢探偵』なんだけどね。このガイドが優れているのはミステリー&SFガイドという点。そんな折衷的なガイドはジャンルが自閉した現在求められていないような気もするけれど。

     ぼくが小学生のころ、なにかミステリーを読みたいと思って入門書みたいなものを漫然と探していたとき、たまたま書店にあったのがこの文庫本だった。本当はミステリーだけ読みたかったので、SFみたいな「子供っぽい」のが混じってるのは嫌だなと思ったのだけれど(子供は、自分が子供っぽく見えるものが嫌いだ。子供だから)、他にめぼしいものも無かったので仕方なく買って読み始めたら、翌日あたりにはもうSFに落ちていた。石川さんの「太陽系最後の日」の要約は、クラークの本編以上に感動的なまとめ方であり、オールタイムベストに「太陽系最後の日」を入れるときに、ぼくはいまだに頭の中で「石川版」と注をつけているのである。

     前にも書いたけど、スリリングな導入の、ラッセル『超生命ヴァイトン』とか筒井康孝『霊長類南へ』、ブラッドベリ『火星年代記』なんかにはこの入門書から入っていたのであり、一方にはなんだかすごいことが書いてありそうな、レム『ソラリスの陽のもとに』が大きく扱われていたりした。実家に置いてあるので確認できないけれど、たしか新しい作家でもバラードが出てきたかというくらいで、情報としては古すぎる嫌いがある。それでも、ぼくにとっては一番酷使した本であるので思い出深い。カバーが擦り切れまくっている。もう、こんな読み方してないよなぁ。

     そんなわけで石川さんは、ミステリの行列にボーッと並んでいたぼくを言葉巧みに騙してSFに連れ込んだ悪い人なのである。

  • SF心が甦ってドキドキ。

  • うすうす気がついていたけれど、ここ10年くらいのものはぜんぜん読んでいないなぁ。SFモードではなかったのだろうか、興味をひく物がなかっただけか・・?そんなこと思いながら『特集 この10年の・・』を読むと、SFという認識がないまま読んでるものがけっこうあったりして、「ジャンル」のとらえ方の問題だったなと気付いた。元々、ジャンルは無視して面白いかどうかだけで読んでいたつもりなのに、どこかで「SFとは・・」って思い込みがあったのかもしれない。なにはともあれ、未読のタイトルがたっぷり出ているので、当分退屈はしないな。マイベスト1『山椒魚戦争』チャペック がべすと100からもれているのが残念。

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