放っておいても明日は来る― 就職しないで生きる9つの方法

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本棚登録 : 222
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860112004

感想・レビュー・書評

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  • タイトルがいいよねえ。力が入っているような、抜けているような、その加減が絶妙。

    大学での講義の一環として行われた対談だが、「お友達価格」できてくれた方たちだそうで、リラックスした様子が伝わってくる。皆さん、フリーの立場で好きなことを仕事にしていて、それぞれに苦労もあるのだが、基本的にのんきで楽天的な雰囲気の方ばかりだ。

    私が一番面白かったのは、フツーのOLからプロのムエタイ選手になっちゃった下関崇子さんのお話。キレイになって彼氏がほしいとダイエット目的でキックボクシングを始め、成り行きで試合に出たりしているうちに(計量がダイエットの目標になるから、という理由で試合に出てたそうだ)、本場タイでムエタイの選手としてデビューすることになっていく。

    「こんなはずじゃなかったんだけど」とご本人もおっしゃっているが、そういう迷いみたいなのが吹っ切れたきっかけになったという、レストランでのエピソードがとてもいい。「注文と違うけれど、おいしいからいいや」。いやまったく、注文通りの人生じゃなくても、楽しいからいいんじゃないかというこだわりのなさが本当にすがすがしい。

    この下関さんに限らず、どのゲストの方も「将来に向けての堅実な人生設計」なんてものとは無縁である。大丈夫だろうかと傍目には見えても、皆さん実にのびのびと楽しそうである。こういう人生も「あり」なんだと思わせてくれる。

    高野さんがあとがきでこう書いている。「さんざんユニークな人間のユニークな生き方を紹介しておいてなんだが、できれば普通に生きるのがいいと思う。」 でも、残念ながら人生何があるかはわからない、「普通の人生」からドロップアウトしてしまうことがあるかもしれない、それでもそれも悪くないんじゃないだろうか、と。

    どっちにしても明日は来る。高野さんが言うように、若い人にはそんな気持ちで就活に立ち向かってほしいなあと思う。

  • 高校生に読んで欲しい

  • 「希望」は最強のセーフティネットだ。辺境作家・高野秀行が自分のまわりにいる“類友”に、どんな風に生きてきたかを聞き歩く、ドロップアウト対談集。(アマゾン紹介文)

    「こうしましょう!」というより、「こうなってもなんとかなるよ!」という前向きだか後ろ向きだか判断に難しいハウトゥ本…って、誰も真似はしないだろうけど。
    選択の岐路にある人や迫られている人にも、一息がつけるような一冊かと。

  • 就職というのは僕らにとって絶対必須だと思っているし、定職を持たない人には一抹の胡散臭さを感じてしまうのが本当の所です。面白い人だとは思っても一緒に何かするパートナーには選ばないと思います。
    その昔、会社を辞めて旅に出てしまった僕も、ずっと次の就職の事が頭にありました。定職について地道に生きるという事への義務感は拭えなかったし、拭うつもりもありませんでした。
    この本に出てくる人たちは特殊な例なのかもしれませんが、別に大成功している人達ではありません。高野氏が交友関係の中から選んだ、結果的に独立独歩の人達です。
    どこか頭のネジが外れている高野氏のセレクトなので、同じような匂いの人が山盛り出てきて非常に興味深い本でした。
    どうしても会社員に馴染めない人や、就活が上手くいかない人にとっては天啓のような本ではないでしょうか。努力で突き進むとかではなく、成り行きに任せてふわふわと居場所を求めてさまよい、たまたま落ちた場所で咲くたんぽぽのように強かに生きている人達の話を読んでいると、「ああ、生き方なんて自分で好きにしていいんだなあ」とつくづく思います。なんなら野垂れ死にも自由。
    とにかく笑える面白い本なので単純にお勧め。でもどこか心に残る本でもあります。

  • 自己啓発

  • 世界各地で活動しエンタメノンフのジャンルを提唱した高野氏。彼が就活を目前にした大学生を相手に、8人のゲストを招いた講義録だ。自分の求めていた内容ではなかったが、就活に失敗しても何とかなる強かな方々との対談は面白い。それぞれの活躍の場が東南アジアであったり、日本の端っこ(屋久島)であったりと、辺縁部が苦境を打破する鍵になっていそうだ。

  • その人の生き方とうよりは、その人が飛び込んでいった異国の地での人々の人生や生活に対する考え方の違いにへぇ~っと思うことが多かった。

  • [ 内容 ]
    「希望」は最強のセーフティネットだ。
    辺境作家・高野秀行が自分のまわりにいる“類友”に、どんな風に生きてきたかを聞き歩く、ドロップアウト対談集。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 著者が上智大で「東南アジア文化論」という講義を持ったときに知り合いを講師として招いて対談方式で講義を行ったのが面白かったらしく本になっている。講義録。アウトローな人ばっかりで面白いです。

  • 本でなく、生の声で聞きたかった。
    受講した学生が羨ましい。
    J大学様、社会人向け講座での開催を希望します。

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