定食と文学

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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860112110

感想・レビュー・書評

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  • 定食の描写がある文学を取り上げ、実際に食べに行ったり、当時の世情を慮ったりしている本です。

    筆者自身による食べものの描写がいまいちなのと、取り上げた文学作品自体の掘り下げが浅いのでそんなに面白い本ではないのですが、個人的には生まれ育った横浜や、保土ヶ谷(天王町のライオン座とか)が出てきたので楽しく読めました。

    たとえば、伊勢佐木町の松坂屋が閉店した時に(シュウマイの)博雅亭も閉店になってしまったのかぁとか残念に思います。

    ※ 今、ネットで調べたら、博雅亭の閉店自体は本当の話なのですが、今もネット宅配で買えるし、横浜高島屋内にも分家の「ヨコハマ博雅」が残っているようです。崎陽軒じゃなくって博雅亭っていうのはハマっ子(横浜の人は自分でそう言いませんが)なら誰でも同意すると思います。

    それから、宮本輝の『泥の河』という作品の「お米がいっぱい詰まってる米櫃に手ェ入れて温もってるときが、いちばんしあわせや。……うちのお母ちゃん、そない言うてたわ」という言葉を引いているのですが、私も、そこでぐっときたことを思い出しました。

    美味しい定食屋も何軒か紹介しています。特に京都の「今井食堂」は行ってみたくなりました。鯖味噌定食が美味しいとのことなので今度京都へ行ったら食べてみようっと。

  • 1967年愛媛・今治生まれの今柊二さん「定食と文学」、2010.11発行。四国・今治人は同じ愛媛の松山よりも瀬戸内海をはさんだ尾道や三原に対して親近感が強いと。そうなんですね、私もこれから今治に親近感を抱きますw。トップを飾ってるのが林芙美子。「海が見えた。海が見える。五年ぶりに見る尾道の海はなつかしい。」(放浪記)三原に住んで、帰省するたびに同じ気持ちになりました。尾道には菩提寺もあり、何度も訪れる大好きな町です。二大定食作家、三大定食映画監督、大阪定食彷徨、児童文学と定食などの章立てです。

  • “定食”が登場する日本文学やアニメの話。
    “定食”でその当時の生活や作者の暮らしぶりがわかる。
    あ、こういう読み方もあるのか~と、目から鱗です。
    アニメのハイジの頃からチーズが
    一般的になってきたというの、さもありなん。

  • あの物語を支えた定食。

    いちばん興味深かったのは「第六章ブラジル定食」。読んだことはない作品だったけれど,日系移民がまず苦労した食事についての話が興味深かった。あと,「『千と千尋の神隠し』制作日誌を読む」のスタジオジブリの食欲がすごかった。リアルにジブリご飯だと思った。

  • 何でも「定食」と言い切ってしまう。強引。でもこの人の文章はなぜか憎めない。好きです。

  • 文学の中で取り上げられている、著者お得意の定食の紹介。着眼点はとてもいいと思う。どうせなら、もう少し深く掘り下げて、文学で一冊、映像・映画で一冊と別立てにすればよかったかも。

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著者プロフィール

食評論家。1967年愛媛県生まれ。横浜国大卒。大学卒業後の94年に友人2人とともに畸人研究学会を立ち上げ、主幹におさまり、95年より機関誌『畸人研究』を発行。96年より漫画雑誌『ガロ』で畸人に関する連載を開始し、その後模型史研究家を経て、2002年『東京定食屋ブック』(共著)より定食評論家。最近ではスイーツをも射程におさめ、日々「スイーツ道」を驀進中。主著に『定食バンザイ』『たらふくホルモン』『立ちそば大全』『丼大好き』『定食と古本ゴールド』『とことん! とんかつ道』『洋食ウキウキ』など多数。

「2018年 『スイーツ放浪記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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