ガタスタ屋の矜持 寄らば斬る篇

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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860112301

作品紹介・あらすじ

書評集成2005〜2012。トマス・ピンチョンから太田光まで、厳選八十二作+その他五作。千五百字に詰まった一冊入魂の矜持をご覧じろ。

感想・レビュー・書評

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  • 自分にとって罪作りなトヨザキ社長の書評集。なぜって、”また読みたい本がこんなに~!”ってなっちゃうから。それが分かってて、そして嫌だったら読まなきゃいいんだけど、そうは参りません。読み物として面白く、かつどの作品も魅力的に思えて、やっぱり読む本が~!でも『寄らば切る』だけあって、くさす作品はくさしてまるけどね。それも含めて素敵な一冊でした。

  • メッタ斬りシリーズより饒舌?ちょっとテンション高め。著者の嗜好というか、好き嫌いがわかり易いのだけど、書評としては面白く読めた。中原昌也評がいつも魅力的で、ずっと気になっているけどなかなか手が出ない。

  • 019
    中原昌也、福永信、川上未映子、綿矢りさ、そして海外文学の数々…

  • 辛口の本音で書かれた書評コラム集。『本の雑誌』の連載をまとめたもの。「ガタスタ」とは、書評家の仕事は、本の内容や筋を抜き出し(ガター=抜き取り屋)、鑑定して可否のスタンプを押すだけのものに成り下がると喝破したヴァージニア・ウルフ(「書評について」『病むことについて』所収)に由来する。軽薄な文体で偽悪ぶっているが、著者なりの「矜持」が感じられる。

    86冊取り上げられているが、書評を読んで、読みたくなった本は以下の通り。

    『秋の四重奏』バーバラ・ピム(みすず書房)
    『火を熾す』ジャック・ロンドン(スイッチ・パブリッシング)
    『ともしびマーケット』浅倉かすみ(講談社)
    『巡礼』橋本治(新潮文庫)

  • ここに取り上げられている本で読んだのは一冊だけだった。ジャンルとしては縁があまりないのだろうと思う。

  • 「本の雑誌」での連載をいつも楽しみに読んでいる。こうしてまとまったものを読むのも楽しい。

    豊崎社長はガイブン(外国文学のことね)の貴重なガイドさんだ。大プッシュされてるのをいつもいつも面白く読めるわけではなくて、私の理解を超えていて???となることもよくあるけれど、それがまたいいんだよね。小説って、本の世界って広いなあ深いなあと思って嬉しくなってしまう。ヘンテコリンな作品を紹介するときの豊崎社長の熱の入り方が好きだなあ。

    推定人口三千人というガイブン読み(しかも毎年平均年齢が一つずつ上がる)を何とか増やし、自分の好きな作品を今後も出版してもらいたいという情熱があふれている。嫌いなものへの罵倒は強烈で、その印象が強いけど、数は少ないんだよね。

  • こんなものを読むから、また読みたい本、買いたい本が増えてゆく。
    困ったもんだ。

  • トヨザキ社長こと豊崎由美さんの書評をまとめた本。大森望氏との文学賞メッタ斬り! での印象が強烈で、この本もそのタイトルから、ダメダメなベストセラーを叩き斬る痛快なものを想像させるのですが、叩き斬られているのは、2作くらいであとは、あまり知られていないけれどオススメしたいという作品の書評。『ホントに好きな本は「これは、なに?」と驚かされる小説』とのことで、特に海外の小説はなんだそれはというようなあらすじの作品が多く興味をそそられます。

    ガタスタ屋とは、アメリカの作家ヴァージニア・ウルフがしょせん書評家なんて小説から一部をガター(抜き取って)して適当にスタンプ(星つけ評価)するだけの存在と揶揄した文章からとったもの。豊崎さんはガタスタ屋で結構。ガター(要約)するには読解力と技術が、スタンプ(評価)するにはセンスと勇気が必要と矜持を持って書評すると。確かに自分が読んだ本の書評を読むと、なるほどこのように要約できるのかと感心しきりです。

    しかし、ますます読みたい本は増すばかり。。。

  • タイトルはヴァージニア・ウルフによる「書評家はガター(抜き取り屋)でありスタンプを捺す鑑定家」という非難への著者の回答で、本書は正当派の書評集。
    もっと読みたい、と思って既刊も購入した。

  • わたしが一番頼りにしている書評家である豊崎由美さんの書評集。
    たいへん楽しく読ませて頂きました。豊崎さんが推すものはたいてい面白いし、滅多斬りにしてる作品はうんうん、と頷きたくなる。
    もうすぐ刊行される場外乱闘篇も楽しみです

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プロフィール

1961年生まれ。書評家、ライター。「GINZA」「TVBros.」「共同通信」などで書評を多数掲載。主な著書に『ニッポンの書評』、大森望との共著に『文学賞メッタ斬り!』など。

「2017年 『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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