- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860112547
感想・レビュー・書評
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旅のエッセイは本当に楽しい。
北京を中心とした、中国路地裏歩きのエッセイ。
沢野さんが偶然の出会いから中国人の友人ができるところとそれからの交流が本当に素敵。
貝柱の入った熱々のお粥、ただ辛いだけではない麻婆豆腐、読んでいるだけでお腹がすいてくる!
紫禁城の広大さや伝統的な四合院の宿を想像してみたり、
浙江省のお寺めぐりや台北で本屋さんめぐりがうらやましかったり。
いつか絶対行きたいあこがれの武陵源と雲南省麗江。
画像検索してうっとり想像しながら空想の旅でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
北京だけでなく、中国各地への旅行記・滞在記。
日中関係激動期にも関わらず、ほんまいろんなとこに行かれてます。
若干中国びいきな表現もありますが、まあ中国大好きでなければそんなに行かんやろうからなあ。
中国の大きな魅力であるおおらかさ・歴史の長さが随所にあらわれて、のんびりと旅に出たくなりますが、この人、何本も白酒あけるって場面多いんですけど、肝臓大丈夫でしょうか。 -
残念ながら、私はイラストレーターとしての沢
野さんのことは存知あげていなかったし、和田誠
さんとの組み合わせも存じ上げてませんでしたが
これが何が何がとてもよい文章で描きあげる方で
とてもよいエッセイでした。
中国のエッセイというと、エネルギッシュな人
で構成された国という印象のものと、おおらかで
伸びやかな部分がクローズアップされたものとが
あると思うのですが、沢野さんはどちらかという
と後者の方を掬いとっているような視点で描かれ
ていてとても気に入りました。
本章に入る前の漢詩でも中国への憧れと旅情感
がうまく相まって本章に入ってゆきます。そして
たいていのお話に食べ物の話が入っていてそれも
またよいのです。そして、もう一つ、沢野さんは
ここに出てくる飯店・茶館・餐庁等の具体的な名
前を出すのを避けていて、その他のヒントからネッ
トであたりをつけるのも楽しみの一つです。
そういう意味では新しい楽しみを教えてくれた本
であります。
残念ながら、今のところ行けそうなところもあ
りませんが、チャンスがあれば訪れてみたいとこ
ろばかりです。 -
高雄のことが書いてあったから興味本位で借りてみたけど、タイトル通り中国中心で、中国の歴史、人柄等々が詳しく書かれてて勉強になった。台湾の白色テロの時代に、まさか中国でも同じようなことがあったとは。驚き。
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胡同の探索と、武陵源への旅行がしたくなった。
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この尖閣諸島問題、勃発事に、前後して北京に行ってる、高校の修学旅行もこの事件で娘の一学年下の人がパーに・・「私、そんなこと言うと来年しない」のガイドさんもどうしてるんだろうと、ま、英語習ってアメリカ人のガイドさんに成ってるかもだが、だから、そんなはずは無いって気持ちで、行ったら酷くて気持ちが折れそうだったと思う。 世界遺産の整備のよさは、確か、広州の世界遺産にゲテゲテのエスカレータ付けて、ヒンシュク買ったりした事を受けて良くなったんだと思うが。文化は大事にしないと、四合館に泊まりたい。
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久しぶりの沢野ひとしさんの作品。ほっこりしていいんです。
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イラストレーター沢野ひとしさんのエッセイ。いまの中国を作者の目でしっかりと捉えた随筆。作者には失礼とは思うが、寝転がって気軽に読める。個人的には、いまの中国に対する見解は、作者とぼくとはかなり異なるけれど、沢野さんのイラストを見ながら、楽しめる作品だと思う。