本で床は抜けるのか

著者 : 西牟田靖
  • 本の雑誌社 (2015年3月5日発売)
3.29
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  • 60レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860112677

本で床は抜けるのかの感想・レビュー・書評

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  • 快調なペースで増え続ける蔵書。本を整理する時間があったら本を読みたい。そんな矛盾を抱えつつ増え続ける蔵書に頭を悩ましている方にお勧め。ただし、この本を読んでも何も解決しないかもしれない。

    文筆業であれば、書庫を建てるのが理想だろう。趣味で本を読んでいるしがない身としては、一本でも本棚を持てれば良い方である。書庫を夢見ながら、一本の本棚を活性化させることにより、本に囲まれた感を出して至福のひと時を過ごすのが精一杯ではないだろうか。

    本棚は個人の脳の外部記憶装置であるため、その存在や増殖について家族の理解を得るのは難しい。しかし、実体としての本が存在する意義は大きいため、本の増殖と整理というジレンマに悩まされ続ける。

    レコードや写真の例を見るまでもなく、コンテンツがディジタルデータ化することにより、実体が流通しなくなり目の前から消えていく。それと同時にアナログの不便さを克服する楽しみも奪われてしまった。

    幸いにも本はまだ実体として流通している。我々は本を最後の砦として、アナログ感を楽しみたい。もうこれ以上実体を失いたくないのだ。

  • 話がコロコロと飛ぶ(横道にそれる、脱線する)ので、慣れるまでとても読みにくかった。


    途中まで面白かったけど、最後が…悲壮感漂っていて…どう声を掛けたらいいのやら…着地点がそれですか…みたいな、気の毒に…。私と同い年で40代でつらいです。でも文章読んでいるとそうなるのも分かるような気がした。


    井上ひさし『本の運命』 
    草森紳一『随筆 本が崩れる』

    は、いつか読んでみたい。



    気づけば部屋中本だらけ。床抜け危機、勃発!



    奥さまの断捨離っぷりがすごい。

  • 本は増殖する!
    とても 他人事でなく
    かなり感情移入しながら読みました

    本の置場のアレコレまでは
    それなりに興味深く読み進めましたのですが

    ご家族のトラブル
    それも 増殖する本を巡ってのそれには
    ちょっとウ〜ンとなってしまいました

    物書きの性なのかもしれませんが
    切なさが 読み終わったあとに
    残ってしまいます

  • 本で床は…抜けますね。
    しかし、本で床は抜けるのかというテーマで1冊がまとめられることがスゴイ。そしてそれが出版されることがすごい。本で床が抜ける心配をしている人がそんなにいるんですね。
    著者は、床は抜けなかったけど、妻と娘に籍を抜かれました。物質としての本が、人をどんなに追い詰めるか、取材先の誰より、著者の経験が重いと思いました。

  • ★2.5

    本の床抜け問題にどう対処するか、て内容が主だけど、最終章ははっきり言って余計ではないかなぁ。変に感傷的で。

    結局電子化するか書庫を建てるかくらいしか解決方法はないけど、ビブリオマニアでもない限り、そんなに心配はしなくてもいいのかなと思った。

  • たまに見かけるニュースの
    建物が重みで…というあれ。
    あれは本当にあるのか。

    まぁニュースになるぐらいですから
    珍しいものではあると思います。
    呼びかけたら、結構数があつまったようですし。

    題名が題名なので、その話が延々あるのか、と思ったら
    そうでもなかったです。
    抜けないためにどうすればいいか、から始まり
    どう書斎(?)を建てればいいのか。
    そして最後は…何だか悲しい現実がまっていました。
    本が崩壊、ではなく…。

  • 自分も本の整理にはつねづね悩んでいて、その都度売ったり処分したり自炊したりしているのだけど、そこまで手間と時間と場所とお金をかけてまで所有しなければいけないものかとかいろいろ考えてたところにこの本。
    …いやぁ自分まだまだ甘かったです。
    世の中人生まで変わってしまうひともいるのです。

    本って物以上のなにかがあるから悩ましいですね。

  • 1 本で床が埋まる
    2 床が抜けてしまった人たちを探しにいく
    3 本で埋め尽くされた書斎をどうするか
    4 地震が起こると本は凶器になってしまうのか
    5 持ち主を亡くした本はどこへ行くのか
    6 自炊をめぐる逡巡
    7 マンガの「館」を訪ねる[前編]
    8 マンガの「館」で尋ねる[後編]
    9 本を書くたびに増殖する資料の本をどうするか
    10 電子化された本棚を訪ねて
    11 なぜ人は書庫を作ってまで本を持ちたがるのか
    12 床が抜けそうにない「自分だけの部屋」

  • 書痴というのは業の深い生き物だなあと…( ̄◇ ̄;)。

    私は乱読で、読書はエンターテインメント!と公言している人間。大した蔵書でもないけど、それでも引越しの度に蔵書の処理をする苦労、ちょっとは判る。

    作者の蔵書は約2000冊。これを電子化するか、処分するしかない訳だけど、どっちもイヤでずるずる引き延ばしているうち、遂に妻子が出て行ってしまう。泣く泣く一人暮らしのため、蔵書処分。大半を電子化。本好きの目線からはなかなか胸が苦しくなるエピソードだけど、女の目線から見ると、いかにもロマンチストな男性らしい行動で、苦笑も禁じ得ない。

    私は人生初の引越(実家→ワンルーム)で、約700冊を処分。実家には1冊たりとも残すなとの母の厳命により、半分を古本屋へ、半分を持って家移りした。その後も何度か引越を重ね、だいたい蔵書量は400〜500冊に留めるようになった。マイルールは、本棚のキャパを超えたら売る、本棚には横置きしない、ハードカバーは購入しない、の3点。そして、図書館の向かいに終の住処としてマンションを購入した。図書館にある本は個人蔵する必要なし!

    まあ作者はライターなので、図書館にない資料をしこたま必要とする。処分したら2度と入手できないものも多いだろう。それでもやっぱり、もっと早く整理していれば奥さん出て行かなかったよなあ…と感じるのでした。

    個人的に、読みやすさは電子書籍より断然紙媒体の方が上、という意見には全面賛成。iBooksはもう利用してるし、いつかiPadは買う気がするけど、利用はせいぜいマンガとエッセイくらいかな。キングとか宮部みゆきとかの長編は、電子版で読んだらつまんなさそうだなあ…。そして図書館の書棚を徘徊し、本屋の平台をチェックする楽しみは、何物にも代え難い!

    てことで、なかなか他人事でないドキュメンタリーでした。面白かったし、我が身に当てはめていろいろ考えさせられました。吹き抜けの書庫、うらやましいなあ…。

  •  本というモノの物理的なチカラを感じる。
     なんつーか。付喪神化してませんかあなたたち。
     ヒトにチカラを与えることもあれば、束縛する鎖ともなるし、命綱ですらあるような気もする。本についての本。これは面白い。

     でも、活字中毒の身としては、地下書庫のある家は憧れる!

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