本の雑誌477号2023年3月号

制作 : 本の雑誌編集部 
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感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860115395

作品紹介・あらすじ

特集:どんでん返しが気持ちいい!

あっと驚くサプライズこそが小説の醍醐味だ! というわけで本の雑誌3月号は「どんでん返し」の大特集。題して「どんでん返しが気持ちいい!」だ。「してやられた感」がいっぱいの快哉小説紹介から、どんでん返しの歴史にどんでん返しの小説の正しい読み方、どんでん返し帯の驚きの結末にどんでん返し文学ガイド、そしてどんでん返し大賞座談会に読者のサプライズまで、どんでん返しが百連発! 気持ちよく驚きたいあなたに贈る、愛と驚愕の後方抱え込み3回半ひねり特集なのだ!

新刊めったくたガイドは柿沼瑛子が「悪」と対決する若造主人公を「いい大人」の一員として応援すれば、石川美南は『絶縁』がつなぐ縁!アジア人作家9人による濃いアンソロジーにどっぷり。大森望が超高密度のサイキックSFサスペンス谷口裕貴『アナベル・アノマリー』完結を寿げば、酒井貞道は青崎有吾の短篇集『11文字の檻』にまいった。松井ゆかりが片瀬チヲルのシンプルな物語に不思議な感動を呼び起こされれば、すずきたけしは好奇心を奮わせるクラカワーのルポルタージュ集に快哉! さあ、あなたはどれから読むか。天神様の言うとおり、あべべのべ、ぎったんばったん、柿の種だあ!

今月の読み物作家ガイドは辻まこと。ダダイストの辻潤を父に女性解放運動家の伊藤野枝を母に持つ、何者にもなろうとしなかった作家の本質に栗下直也が迫れば、黒い昼食会はコロナ第8波の恐怖にぶるぶる。大槻ケンヂが宇宙人のレモンスカッシュで乾杯?なら、日下三蔵は蔵の中。岡崎武志がネット販売の大海へ漕ぎ出せば、東京の西のお山はこけしの香! 古本屋台に滋賀の県鳥カイツブリが飛んで、本の雑誌3月号はいちばん人気の五目かき揚げそばなのだあ!

感想・レビュー・書評

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  • これは、特集「どんでん返しが気持ちいい」ではなく「辻まことならこの十冊を読め」につられて購入しました。

    お友だちの絵本作家花房葉子さんが辻まことの大ファンで辻まことをお勧めされて『山からの絵本』を試しに購入してみたのですが???という感じでどういう作家さんなのかよくわからなかったのです。

    辻まことは、父親がダダイストの辻潤。母親の伊藤野枝は家を捨てて大杉栄のもとに走ったそうです。
    社会的肩書は絵描きで主に山の絵を描いたそうです。
    山といっても登山家や冒険家の生きるか死ぬかの類の本ではなく湖畔の小屋住まい、狩猟など、アウトドアの楽しさを凝縮させた一冊が『山からの絵本』。
    都市生活と山里の自然との関係が描かれていて大人がじっくり読む絵本。
    まことにとって画描きはあくまでも世渡りする上での肩書。スキーや山登り、釣りは素人離れの腕前。かといって隠者でもなく、都会に現れて酒を飲みギターを奏でればプロ級で文章も喋りも一流だったがいずれも彼からすれば余技だった。
    「職業=辻まこと」だそうです。
    1975年に62歳で没。

    他にお勧めは『辻まことセレクション』や『あてのない絵はがき』『辻まことアンソロジー』だそうです。



    「どんでん返し」も、もちろん面白かったです。どんでん返しの魔術師はディーヴァー。
    日本のどんでん返しの帝王は中山七里さんだそうです。
    中山七里さんは音楽家のシリーズをブクログ以前に少し読んだことがありますが、なぜかブクログの私の本棚には一冊もないです。読んでみようかな。

    今、図書館に予約中の『名探偵のいけにえ』や『プロジェクト・ヘイル・メアリー』なども載っているので楽しみです。

  • 読みたい本がまた増えました

  • 特集に惹かれて購入。読んだことある書籍が紹介されてると嬉しく思いつつ、大半は未読で知らなかった本。どんでん返しにもいろいろいろなパターンがあるんですね。とても参考になりました。
    読書会的なのを覗いてる感じで面白かったです。これは、取っておいて今後の積読の参考にしたいですね〜

  • どんでん返し特集

  • 椎名誠さんや編集人による目黒孝二追悼の言葉が涙なくして読めない。
    他、辻まことの10冊がいい。辻まことの素晴らしさが広まるといいな。

  • この本はどんでん系と言ってしまうことが、既にネタバレっていう向きもあると思うけど、本誌の場合、それを扱うってことを宣伝している訳だから、知りたくなきゃ読み飛ばせばいいってこと。自分はネット上の有象無象情報含め、そういう系を探し求めてるクチなので、こうして信の置ける雑誌が特集組んでやってくれるのは大歓迎。という訳で、未読の気になる本が出るわ出るわ。下記に挙げたけど、かなりのもんやね。是非、順次当たっていきたい。
    めったくたについては、北上次郎さんの頁が、無い…。そのショックがただデカくて…。椎名さんの文章に目頭が…。

    追撃の森
    最後のページをめくるまで
    旅する練習
    木挽町のあだ討ち
    黛家の兄弟
    幸村を討て
    友だち ヌーネス
    甘美なる作戦
    ババヤガの夜
    時の地図
    雷鳴の館
    クリスマスプレゼント ディーヴァー
    ファイトクラブ
    匣の中
    狙った獣
    たんぽぽ娘

  • <悔>
     毎回書いているが巻頭の企画「本棚が見たい 」は もうやめてくれぇー。特に今号はのっけの見開きの2ページ分に写った広大な本棚は確かに美しいが,写っている本の題名たるや僕にはほとんど判読できない。小さ過ぎて読めないのだ。何の本が並んでるか分からない本棚に意味があるのかっ! 浜ちゃんだってこんなん読めんだろうにこんな小さな字。

     たまにはそういうチェックもして改善してゆかないと,量子コンピュータ的時代にあっさり乗り遅れつまうよ。紙の誌面を2本指でなぞって広げると拡大できる スマホ的疑似量子技術を採用すればこの企画の余命はぐぅーんと伸びるだろうけどね。無理か,笑う。

     さて、今まで北上次郎さんの 新刊めったくたガイド が載っていた場所の後がまは誰だろう。そこには すずきたけし というひらがな筆名人の書評があった。読んでみた。
    まず文章が長い。読点で区切ってダラダラ長い。句点で潔く終わらせて読みやすくして欲しい。そして、である調 の文章は固くてノンフレンドリー。北上次郎さんの代役がそう簡単に務まる訳も無いが、本好き読者のココロを少しづつでも掴んでゆける様に頑張れ! 北上次郎さんのご冥福を祈ります。

     とじ込みのハガキが今月号は2つ付いている。いつもは気にしないが,今号は はてな?と思い,見ると「目黒考二の書評で出会った本」というお題での投稿用ハガキだっ。ん,これは僕も何か書いてみるかな,とは思ったもののモンダイは二つ。
     まづ 切手が無い。まあこれはコンビニ行けば多分ある。あると思う。あって欲しい。無いのかなぁ。「切手ってなんですか?」って外国人店員さんに言われたらどうしよう。まあなんとかなるかw。

     もうひとつは切実なモンダイだ。果たして手で字が書けるだろうか。書きたいことを書きたいボリュームだけたっぷり手で書く事なんか,ここ20年位遣った記憶がない。PCで書いて紙に印刷してサイズ合わせて切って糊でハガキに貼ろうかなぁ。そう言うメンドウな事している方みえますかぁ~。笑う

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