本の雑誌479号2023年5月号

制作 : 本の雑誌編集部 
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感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860115418

作品紹介・あらすじ

特集:さらば友よ!

1月に急逝した目黒考二(北上次郎、藤代三郎)の追悼特集。

感想・レビュー・書評

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  • 本の雑誌目黒考二・北上次郎・藤代三郎追悼号を読む|冬木糸一|note
    https://note.com/huyukiitoichi/n/nc01c3dd85da0

    さらば友よ! - 本はねころんで | HatenaBlog
    https://vzf12576.hatenablog.com/entry/2023/04/13/214916

    本の雑誌2023年5月 活字吹雪でお別れ号 No.479 - 今月の本の雑誌 | WEB本の雑誌
    https://www.webdoku.jp/honshi/2023/5-230404175450.html

  • 合掌。

  • 椎名誠さんの文章「本の雑誌が創刊した夜」は、本当にその夜についてのみ書かれていた。その後の長い月日への言及がないところにかえって言い様のない悲しみを感じた。

    私にとって、本の雑誌や北上次郎さん、目黒孝二さんの書評は読書の幅を広げる導標でもある。
    この号もじっくりと読んでいる。
    どの文章も穏やかで温かい。

  • 本の雑誌を夢中になって毎号買い、目黒さんらのオススメ本を買い漁っていたのは、かれこれ30年くらい前になるかもしれない。

    本はずっと好きだったが、仕事に家庭に追われて読書量は激減した。でも本に囲まれているのは大好きで積読本が山のように溜まってしまった。

    今は本の雑誌のいい読者とは言えないかもしれないが(年間ベストや節目に当たる号しか買ってない)、これからも目黒さんにオススメされて僕の周りにある本と共に余生を送っていきたい。

    お世話になりました。ありがとうございました。

  • 今月号は届いてビックリ、これまでで最大のぶ厚さ(だと思うけど)。これでもいつもより紙を薄くして厚みを抑えたんだそうだ。まあそりゃ目黒さんの追悼号なんだから、これくらいやってくれなくちゃ。目黒さん急逝後、マスコミ的な扱いが小さいなあと憤っていたけれど、その無念さを慰めるに十分な、たっぷりとした内容だった。

    本名での仕事以外に二つの筆名を使い分けていた目黒さん。そのそれぞれについて特集が組まれているのがすばらしい。私は藤代三郎名義のものは読んだことがなかったが、今回はここがいちばん面白かった。なんてテキトーでいい加減なんだ目黒さん。尊敬してやまない北上次郎さんに、こんな別の顔があったんだなあ。

    正直に言うと、北上次郎さんが推す本は、あまり私の好みではなかった。熱いレビューに煽られて読んで、あれ?と思ったこと再々。それでもまた北上さんの「いやはや、すごいぞ、ぶっとぶぞ」の言葉にのせられて、懲りずに読んでしまうのだ。そういう力が北上さんの文章にはあった。

    そう、北上さんの何がすごいって、そういう風に本の感想を語っていいのだと思わせてくれたことがいちばんだ。高尚な文学(というものがあるとして)だけでなく、エンタメも語るに足るものなのだということを、私は北上さんに教えられたと思う。そう知ったことは、私の読書を豊かなものにしてくれたし、ということはつまり、生活を人生を豊かにしてくれたのだ。あらためて心からご冥福をお祈りします。

    • シンさん
      買ってじっくり読んでいます。筆名三人分の追悼という形がすばらしいですよね。『息子たちよ』を読んだばかりなのもあって、息子さん二人の文章が沁み...
      買ってじっくり読んでいます。筆名三人分の追悼という形がすばらしいですよね。『息子たちよ』を読んだばかりなのもあって、息子さん二人の文章が沁み入ります。
      『昭和残影 父のこと』はちょっと思ってたのと違っててはかどらず、まだ半分ほどです。読み終えたら感想を書きます。
      そうそう、私も北上さんとはあんまり好みが合わなかったんですよ!志水辰夫『いまひとたびの』とか、そんなに泣けるか?等々……。でも書評のライブ感が圧倒的で読みたくなってしまう、そんな存在でした。
      「今この作家は曲がり角なんじゃないか」「これは宿題にしておきたい」「さあ、新境地を開いたぞ!」「」
      2023/04/22
    • シンさん
      間違えて途中投稿してしまいました。続き。
      「とうとう最高傑作が出たぞ!さあ読め!読め!」とその作家の成長過程と伴走しているワクワク感を味わ...
      間違えて途中投稿してしまいました。続き。
      「とうとう最高傑作が出たぞ!さあ読め!読め!」とその作家の成長過程と伴走しているワクワク感を味わせてくれました。
      2023/04/22
    • たまもひさん
      ライブ感!まさにそれですね。取り澄ました「書評」ではない、実感のこもった文章が北上さんの真骨頂だったと思います。すごい読書量だろうとは思って...
      ライブ感!まさにそれですね。取り澄ました「書評」ではない、実感のこもった文章が北上さんの真骨頂だったと思います。すごい読書量だろうとは思っていましたが、本誌でその実態を知り、あらためて恐れ入りました。
      それにしても、コピーをホッチキス止めしたものから始まった「本の雑誌」が、次の世代に受け渡されて、創始者を失っても揺るぎなく存在しているのは、本当に稀有なことだと思います。編集者として経営者としての目黒さんもたいしたものですね。
      2023/04/22
  • <惜> 久しぶりの東京出張から帰ると自宅郵便受けに届いていた。翌朝の通勤電車の中で読み始めたのだけど少し読んだ時点で涙が出てきたので一旦閉じた。いつもなら会社の昼休みにも読むのだがこれはちょっと危険かもしれないと思った。でも読んだ。やっぱり泣けた。いつもはキチンと見ない巻頭カラーページの写真も何度も見直した。何ならスマホで撮って拡大して見た。僕は目黒さんご本人には会った事は無いが沢山の本を北上次郎さんの書評に導かれて読んだ。とにかく泣けた。

  • まだまだたくさんの本を紹介してもらいたかったけれど‥本当に本当にお世話になりました。
    永久保存版です。

  • 切なくて切なくて、何度も泣きそうになりながら読みました。ちなみに追悼の☆追加とか無く、純粋に満点評価。書評作品とか、解説作品リストとか見てみると、売れるべきなんだけどまだ十分に評価されていない、っていう選択基準が明らかで、出版業界への愛が垣間見えて感動。同時にその言動からは、ただ楽しいから読んで、思いのたけを書いて、そして競馬も麻雀もやってっていう、ある意味人生の達人ぶりもうかがえて感嘆。ご冥福をお祈り致します。

  • 目黒考二・北上次郎・藤代三郎追悼号。いちばん目黒考二さんらしいと思ったのは、「「新宿鮫」だけは著者よりも俺のほうがわかっているという。だって大沢さんに向かって「新宿鮫」はそういうシリーズじゃないんですよ」ってこんこんと説教していました」てエピソード。いちばんぐっと来たのは、群ようこと、目黒考二がつけたペンネーム「群ようこ」を、でもいい名前だよね、と笑いあったところ。笹塚日記でサザンテラスのクリスピー・クリーム・ドーナツに行列してたのは、同じところに並んだことのある身としては共感しかなく。10月までカレー二回おかわりするぐらい元気だったのに、、11月はさすがに食欲減ってた、という証言もあり、急転直下の今年1月の訃報だったんだなあ、と。◆ひさびさに書評コーナーも読み、◆深刻な米国のオピオイド危機…「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機(ベス・メイシー、神保哲生訳、光文社未来ライブラリー)詩赤く◆ケン・グリシャム「リプレイ」新潮文庫〜藤岡みなみ推薦◆渥美清「お遍路が一列に行く虹の中」、太宰治「追憶のぜひもなきわれ春の鳥」(村上護「きょうの一句」新潮文庫)あたりは手に取りたくなった。

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    北上次郎さん、ありがとうございました!

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