幸せな動物園

  • ブルースインターアクションズ
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本棚登録 : 14
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (117ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860201333

作品紹介・あらすじ

旭山動物園のものづくりのしくみを具体的にご紹介します。旭山動物園がかたちづくられて行った経過やエピソードを具体的に紹介しつつ、どうしてそれが可能になったのかについてもさぐって行く構成です。行ったことのない人もできあがりを空想できるよう各々にスケッチ画をつけました。どこか夢を含んだ佇まいの旭山動物園。若木信吾氏による印象的な写真がたくさん掲載されています。旭山動物園の活動を支えている基本計画について詳しく、わかりやすく紹介しました。

感想・レビュー・書評

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  • 北海道にある旭山動物園に関する本です。

    10年ほど前、この動物園は、
    どこにでもある動物園の中の一つでした。
    動物たちが狭いオリの中で虚ろな目をして
    単調な動きを繰り返す・・・。

    動物を見にきたお客さんが、
    「つまらない」とか、「動物がかわいそう」とか、
    そんな感想をもらす動物園だったようです。

    動物園の関係者は、みんな悔しい思いをしていました。
    日頃から身近に動物に接している人たちは、
    それぞれの動物がどれだけ魅力的で、
    しかも素晴らしい能力を持っているか、充分知っているからです。
    しかしそれをお客さんに伝えられずにいる。

    動物たちの、もっと生き生きした姿を見てほしい。
    本来の魅力的な姿を伝えたい。
    そんな思いから、この動物園の改革は始まりました。

    旭山動物園の人たちは、スケッチを描き始めました。
    それは夢のスケッチ。
    「こんな動物園があったらいいな」
    「こんな動物園に行ってみたい」
    14枚の夢のスケッチが出来上がります。

    このスケッチを基にしながら、
    具体的なそれぞれの動物の展示の方法を考るわけです。

    基本は、動物たちの「生き生きした姿」。
    それぞれの特徴を活かして獣舎の設計をしていき、
    夢のスケッチが一つ、また一つと実現していくんですね。

    実際のいろいろな獣舎の写真が載ってるんだけど、
    すごく工夫して獣舎を作ってますね。

    ペンギン館の水中トンネルとか、 
      (見上げると、頭上をペンギンが飛んでる)

    オランウータン館の空中廊下とか、
      (屋外の高さ14mの所に橋を渡してあり、オランウータンがぶら下がって渡れる)
      (下は普通にお客さんの通路になっている)

    アザラシ館の円柱トンネルなどなど。
      (横に泳ぐ姿ではなく、縦に素早く動く姿が間近で見れる)

    のちに、この旭山動物園の動物の展示の方法は、
    「行動展示」として全国的に有名になるそうです。

    単に動物が ”いる” だけの動物園ではなく、
    生き生きした姿が見られる動物園。
    行ってみたいですね。

  • 動物園にもコンセプトがあります。そのプレゼン力はスゴイです。

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著者プロフィール

絵本作家/イラストレーター
1979年大阪府生まれ。京都精華大学マンガ専攻卒。
大学在学中に、村上龍『あの金で何が買えたか』の挿画でデビュー。以後、村上龍『13歳のハローワーク』、ロベルト・カルロス『ちいさくても大丈夫』など多くの話題作でイラストを手がけた。絵本の創作にも意欲的に取り組み、これまで発表した作品に『mamechan』『ペットショップ・モピ』『だんじりまつり』『いもほり』がある。2007年、日本漫画家協会賞特別賞を受賞。『新13歳のハローワーク』『13歳の進路』(ともに村上龍著・幻冬舎より10年3月発売)を手がけた。

「2016年 『日本の伝統行事(図書館・公共用) Japanese Traditional Events  For  Public』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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