ピアニストは二度死ぬ

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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860202088

感想・レビュー・書評

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  • 自分がピアノをやっているからか、くすくす笑ってしまうのであります。それから、事細かな文体が、キャラクター性も引き立たせているのかなーと。

  • 架空の前衛作曲家の作品が収められたボックスアルバムの、ライナーノーツを読み進める形式となっている。それぞれの作品には、いかにも前衛作曲家がやりそうな技法などがエピソードとして入っている。ライナーノーツを読み進めるうちに、作曲家の人生や執筆を依頼された作者の立場などが明らかになってくるという構成。
    作品の作り方が、面白い。


  • どうして私は天才じゃないんだろう?
    架空の天才音楽家アンソロジーCDのライナーノーツ形式で綴られる、21世紀版「アマデウス」。
    毒のあるユーモアたっぷりの「音楽殺人」小説。

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    天才を自称し作品を作っていく作曲家《サイモン・シルバー》
    そしてシルバーに雇われた伝記作家《ノーマン・フェアウェザー》
    幼少のときから父親に天才になるための教育を受けてきたサイモンだが、その方法はあまりにも虐待に近いのではないかと思ったりしなかったり……。ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏を延々と朝昼夜関係なく流される、というもの。あたしなら狂います。きっと。ベートーヴェンの弦楽四重奏かあ、しかも後期かぁ……うーん、と唸ってしまいそうだ。
    しかしそんな父親の熱心な教育を受けても《天才》として世間は認めない。現実です。
    かと言って中傷や嘲笑ばかり書かれているわけではなく、一芸術家として、一音楽家として、一人間として書かれているのでとても素敵です。

    ちょこっと悪趣味で色々と捩ってあるので曲を知っている方にはくすっと笑えるところもあるかもしれない。

    BABEGGE置換曲

    とか。どうでしょう。

    (2009.02.14)

  • ☆☆☆☆☆

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