場所はいつも旅先だった (P-Vine Books)
- スペースシャワーネットワーク (2009年3月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860202170
感想・レビュー・書評
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弥太郎さんのエッセイを初めて読んだ。彼の若い頃のことを何も知らずに読んだ。穏やかな文章を書く人からは想像ができないくらい破天荒に生きていたんだなぁ、とある意味安心した。
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旅に無性に出たくなります。
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いやー、まいった。
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昔は彼の作品を読みながら、海外で生活すること、旅することに思いを馳せていたから、そういう言う意味で何か自分にとって大きな意味のあった人、そして彼の作品は自分にとっても大事な作品だったと言える。
今回は旅先で起きたちょっとした恋バナ的な内容だけど、もはや実際に海外に出てみるともっと面白いことが山ほどある。だから、逆に妄想の中の産物である事が読んでいてすぐわかる。小説的なエッセイであるからいいんだけど、もっと音楽が聞こえてくるような、ラジオの音が聞こえてくるような作品が読みたいなあと思う。村上春樹や深夜特急の面白さはそこにあったような気がする。
旅の中で出会う、素敵な出会いは非常に読んでいて心に刺さるものだ。彼をとりまく人きっと、彼が大事にしたからこそなんだと思う。人こそ最高の産なんだろうなあ。カナダ生まれの靴職人ポールハーデンを訪れて、タンタンの冒険旅行を持っている事から話に花が咲く。しばらくして、コートが届く。タンタンの着ているコートだよと送られてきたという。すごく素敵なことだよなあ。心が通じ合って、刹那の出会いを永遠にする。そんな出会いをもっともっと。 -
サンフランシスコに行きたくなった。太陽と海の近くでコーヒーとトーストの朝ごはん食べたい。
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すごく好きだー!読んでいる間は、ゆったりと時間が流れる別の世界に連れて行かれます。いろいろなところを旅して、ドラマみたいな出会いや言葉があって、時にドキドキするような甘いこともあって…素敵だな。文章がとても上手だと思います。淡々としていて、シンプルな言葉しか使っていないのにしっかり個性が出てる。他の著作も全部読みたい!と期待するのは久しぶりです。
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おしゃれな生活しとるなぁ、という感じでした。
旅人に憧れる男子は読むといい。旅をしたからって世界がわかるわけではないが、その人の嗜好には大きく影響すると、少し思う。 -
カッコいい脚色はあるのかも知れないけど、有体・素直で、打たれる。
気軽・身軽に旅に憧れる。 -
松浦さんの書く文章は、現実なのにそれがとってもドラマチック!
おかあさんの話、渋滞のCDの話、それからミルクティー2個の話…
さらっとそんな風に振舞うのってとっても憧れだー!
またいつかサンフランシスコ、絶対行きたい!! -
旅の本だと思っていたら少しちがう。この違和感は嫌いじゃないが言葉にするのが難しい。旅先では朝食がおいしければいいといっているが必ずその固有名詞がでてくる。すなわちどうでもいいがどうでもよくない朝食なはずなのだ。自分は特別なのか、特別になりたいのか視点を色々動かし物事を傍観する。そこに客観的意見なんて吹き込まない。傍観した旅の心地悪さをこの本は如何に発揮してくれていると思う。