農から見た日本―ある農民作家の遺書

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  • 清流出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860290856

感想・レビュー・書評

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  • 20140503 日本の農業を考える事は結果として日本の未来を考える事になるのだと思う。ここのところ少しづつ変わって来ているような気がする。何か自分でもできないか考えるきっかけになるような気がする。

  • 分類=農業・日本。04年7月。

  •  私は日本の産業の中で最も重要なのは農業だと思う。しかし、日本は本来、国際的にも恵まれた環境の中で農作物を作ることができるのに、安さを求めて海外から大量の野菜を輸入し、これに対抗すべく国内農業は大規模化されていく。
     農民作家・山下惣一は“遺書”と冠した本著で、非効率な日本農業の存在意義を主張する。『農業は常に将来のために汗を流す仕事であり、百姓の次世代への無償の贈与』と、農業の本質を述べた後、EU加盟国が食糧自給率を高める理由を説明している。
     ?一つの国、特定の地域で農業生産が増大しても世界の飢餓の解消にはつながらない。
     ?国際競争に打ち勝って生き残れる農業など存在しない。
     ?先進国では、自国の農業を守ろうという国民的合意がないかぎり、農業は守れない。
     その上で、世界中の農業に比べて日本の農業には圧倒的に有利な条件が一つだけあるとして、生産者のすぐそばにたくさんの消費者がいることをあげる。まさに“地産地消”が日本農業再生のポイントなのだ。
     世界人口の増加と南北格差の増大で国際的な食糧危機が深刻化する中、日本の農業をもう一度見つめ直したい。

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著者プロフィール

1936年、佐賀県唐津市生まれ。農業に従事するかたわら小説、エッセイ、ルポルタージュなどの文筆活動を続ける。1970年、『海鳴り』で第13回日本農民文学賞。1979年、『減反神社』で地上文学賞受賞(直木賞候補)。国内外の農の現場を精力的に歩き、食・農をめぐる問題などへの直言、箴言を放つ。アジア農民交流センター(AFEC)共同代表などを務める。著書に『農家の父より息子へ』(家の光協会)、『土と日本人』(NHK出版)、『市民皆農』『農は輝ける』(ともに共著、創森社)、『小農救国論』(創森社)など多数。

「2017年 『身土不二の探究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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