花狩

著者 :
  • 清流出版
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本棚登録 : 42
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860293185

作品紹介・あらすじ

おタツはどうも情愛だけがこの世でいちばんあとまで生き残る価値のあるもののように思えてならなかった。-それにしても六十年にちかい一生に、大水も大火も見たけれど、人間同士が憎しみもないのに大量に殺し合う戦争ほどむごたらしいものはみなかった。大阪へはやく帰ろう。大阪のゴミを吸って生涯をすごした人間は、大阪で働いて死に、大阪のゴミになりたいのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 装丁と内容の落差がはげしい、と思いきや
    昔に発表された作品なんですね

    明治~戦後までの激動期における
    大阪の明るさ、ざっくばらんさ、前向きさが
    昔ながらの大阪弁と、丁々発止のやり取りで描かれています
    主人公であるおタツには反発を感じる部分が多いけれど
    それもまた人間くささなのかもしれません

  • 明治~大正、昭和をたくましく生きた女性の人生を描いた作品。

    1958年に単行本化された復刻版。

    愛する男と心中騒ぎを起こした後、無事結婚。
    幸せな日々もつかの間、夫が病死し、戦争の時代へ・・

    と波乱万丈な人生が淡々と描かれます。

    当時の生活や文化を知ることができ、
    興味深いのですが、
    小説自体は小さな山谷が何度も繰り返される感じ。
    主人公が苦労し続けることも相まって、
    途中で「もういいよ・・」と思いながら何とか読み切りました。

    田辺聖子の小説は好きなので、
    途中で飽きてしまうのは珍しいのですが。。

  • 大阪の女はどこまでも明るくとことん辛抱強い。

  • 半世紀、とはいいませんが、それほど前に書かれた本が
    再出版されたもののようです。
    多分現代的に直されたもの、なのではないでしょうか?

    年老いた両親の一人娘と、兄弟を抱えた長男。
    心中するつもりが、どう良い方向へ転げたのか、結婚する事に。
    そこから始まる、彼女の人生。
    子供が生まれ、子供を見守りつつな人生。
    紆余曲折ありすぎです。

    その土地の言葉でかかれていますが
    最初にかっこで意味がでてきています。
    が、それを忘れると、何を言っているのかさっぱり…。
    読みにくく、途中でもういいか、という気になってきました。

  • 1958年に単行本化された復刻版。17歳から60歳の女性の半生。山あり谷あり色々あるのはいつの時代も変わらないから、今読んでも『がしっ』と掴まれるものがあるんだろな~。

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著者プロフィール

1928年、大阪市生まれ。樟蔭女子専門学校卒業。64年『感傷旅行』で芥川賞、87年『花衣ぬぐやまつわる……』で女流文学賞、93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を受賞。『むかし・あけぼの』『ジョゼと虎と魚たち』『田辺聖子の小倉百人一首』など著作多数。

「2017年 『私の大阪八景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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