窓を開けますか?

著者 :
  • 清流出版
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本棚登録 : 48
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860293192

作品紹介・あらすじ

男と過す夜の安らかなときめき。あじさいホテルの、あの部屋だけが、私と彼の世界。恋というものは、ある種の、かるいたわむれ心だった。それなのに、桐生の色ひといろに染めあげられすぎてる-。一行一行を舐る愉悦-田辺聖子の恋愛小説。復刊長編小説第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずおもしろい。
    田辺聖子さん読み過ぎたら、
    モテモテなハイミスと魅力的な男2.3人出てきてくっついた別れたりする
    って話ばっかやけど、
    それでもなんか好きだ。笑
    おもしろかったけど、一ヶ月経ったら話の内容忘れるな、って感じ


  • 悲しかった。
    最後は、ハッピーエンドだけど
    亜希子と似た境遇にあったせいか
    桐生と別れる展開を期待していた。

    亜希子の小さな気持ちの変化が
    あまりにもわかりすぎて
    あぁ、わたしはあの時こんな気分だったのかな、という気持ちになった。

    途中で何度も泣きそうになった。
    だけど、
    ごっこ、ではやはりうまくいかないんだと
    あらためてわかった。

  • いつもは読むと元気が出る田辺さんの作品だが、その中ではひときわ暗い感じ。
    一応ハッピーエンドで終わるのが救いだが、もう少し明るい内容の方が好きです。

  • 長い。
    分量としてはさほど多くはないが、とにかく長く感じた。
    主人公の恋人に対する葛藤や淡々とした内容が私自身の趣味ではなかったのだろう。
    恋愛ものは映画にしろあまり好きではない。
    もしあらすじを知っていたら、手を出さなかったであろうと思う。
    恋愛ものが苦手ということを、改めて認識させられた。

  • ハイミスと中年男のカップルのお話は「愛の幻滅」と
    共通しているが、全体のトーンや流れは異なる。
    そしてラストは正反対。こちらはハッピーエンド。
    私見だとこちらの方がコミカルな気がする。
    ハイミス亜希子が同居している母、尼御前のキャラ
    など最高にいい味出してる。
    ただ、少女が死んでしまったりするのはやるせない。
    あと、桐生がいともカンタンに亜希子に中絶させる
    のはどうかと思った。亜希子もあっさりしてたのが
    不思議。ともあれ、また読み返したい小説。

  • ひどく身につまされる内容だった。
    恋愛中の女性の、かすかな感情の動きが丹念に描かれている。あまりにかすかなために、自分では何故そういう風に感じたのかを突き詰めて考えないような感情でも、きちんと取り上げて、言葉にして書かれている。恋愛中の気持ちの変化もリアルに書かれていて、すんなり納得し、共感できる。この心理描写の鋭さ、明晰さが田辺さんの真骨頂だと思う。
    この小説が書かれたのは実は私の生まれる前なのだが、時代は変わっても、恋する女性の心理-恋愛中に思うことや、喜ぶこと、悲しむこと、苦しむこと-や、しんどさは、本質的に変わらないのだなと思った。本気で恋をして動揺する主人公に同士愛を感じた。

  • 「ハイミス」の言葉がたくさん出てきたが内容は古くない。さすが田辺聖子、最後まで飽きずに読んだ。

  • 32歳の独身女子。
    それなりに寄ってくる男はあって、
    仕事もそこそこ。うるさい親はいるけど、まだ健在。
    自由気ままに人生を楽しんでる、と言えなくもないけど、
    自分の生き方に確固たる自信とプライドがあるわけでもなく、
    かと言っていろいろと問題はありつつも好きな男と所帯を持とう、という気構えも持てない。

    生まれた時代は違えど、これって私のことじゃんね。
    って苦笑しながら読みました。

    最後の展開は予想通り。
    まさに南の果てまででも行かないと、自分の本心は見えないものか。

  • 図書館にて。
    さすが田辺聖子。
    さすが女性のすいも甘いも知り尽くしてる感じ…。
    ラストシーンも秀逸。
    自分の中に持っておきたい女性像だ。

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著者プロフィール

1928年、大阪市生まれ。樟蔭女子専門学校卒業。64年『感傷旅行』で芥川賞、87年『花衣ぬぐやまつわる……』で女流文学賞、93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を受賞。『むかし・あけぼの』『ジョゼと虎と魚たち』『田辺聖子の小倉百人一首』など著作多数。

「2017年 『私の大阪八景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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