夜あけのさよなら

著者 :
  • 清流出版
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本棚登録 : 62
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860293222

作品紹介・あらすじ

「人に取られたくない」という独占欲が、愛のかたち-やわらかに耳を打つ、心を撫でられそうな篠崎サンの声。安心してよりかかれる気がするけど、どうしてそうやさしくするの?田辺聖子の恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • OLの若め(20前半)の女性と大学生の男性と花咲か爺さんの恋愛。
    他の田辺聖子作品とこの作品の違いは性交しない点か。
    花咲か爺さんが現れるんだろなぁ~思ったら現れるし、こりゃ死ぬんだろなぁ~思ったら死ぬし。いつもの田辺聖子。
    にしても花咲か爺さんは少なからず腹が立つ。若い女性って、隣に連れて歩きたいよね、自分に惚れてるし。結婚はしたくないけど。ずるずる関係を続けることにならなかったのが救い。

  • 田辺聖子の作品は夢いっぱいなんだけど、地に足の着いた現実味が必ずそこにあって、女心を緻密にかつ大胆に描いていると思う。すごく好き。

  • 図書館

    田辺聖子さんの本の中で一等好きな本になるかも。
    主人公の篠崎さんに対する思いが分かりすぎて、ちょっぴり涙がでた。

  • あそこまで勘違いできるのもすごい。
    10代の子供じゃあるまいし…
    と、読みながらイライラしてしまいました。
    ラスト、何となく明るい未来?を想像できたのが救いでした。

  • あの人がいいか、それともこの人がいいか。
    楽しく選んでいるつもりが、気づいたらみんな手の中から零れて去ってしまった。。

    レイ子さん幸せになってほしいな。

  • 花の香り、お好み焼きのソースの匂い、居酒屋の騒々しさ、五感を総動員して読みきりました!中年の優しさは無関心と同義語なんて、、、大人の世界はややこしい!

  • 装丁に惹かれて手にとりまして。子どもがもつ「大人」になりきれない主人公が大切な人を何人も手放すことを経て大人になっていく。大きな盛り上がりがあるわけではないのになぜかこの人の本をまた読みたいなと思いました。

  • 女性の心理を描写の仕方が、女性作家の中で一番好き!

    自分にも多かれ少なかれ、わがままだったり、あざとかったりする
    嫌だけど、自然に生まれてきてしまう感情を
    変に取り繕ったり、悲劇・自虐にしないようなところがいい。
    自分も同じ、弱さがある、これでいいんだ、と素直に認められる。

    知らず知らずのうちに人をてんびんにかけていたり
    表向きの態度だけで一喜一憂し、本当に自分を考えてくれている人を
    正しく理解できなかったことに気付いた後悔なども、うまい描写。

    田辺聖子って、今でも変わらず女、少女、なのだな、と思う。
    女としての人間味にあふれる方だと、尊敬している。

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著者プロフィール

1928年、大阪市生まれ。樟蔭女子専門学校卒業。64年『感傷旅行』で芥川賞、87年『花衣ぬぐやまつわる……』で女流文学賞、93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を受賞。『むかし・あけぼの』『ジョゼと虎と魚たち』『田辺聖子の小倉百人一首』など著作多数。

「2017年 『私の大阪八景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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