上海バブルは崩壊する: ゆがんだ中国資本主義の正体

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  • 清流出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860293413

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  • 「上海バブルは崩壊する」宮崎正弘著、清流出版、2010.09.23
    255p ¥1,680 C0095 (2019.08.21読了)(2013.01.26購入)
    副題「-ゆがんだ中国資本主義の正体-」

    【目次】
    プロローグ 外国租界 上海の繁栄幻像
    第一章 株式は暴落し不動産価格は崩壊
    第二章 中国経済の本質、権貴社会とは何か?
    第三章 日本は中国に飲み込まれる
    第四章 中国的似非資本主義の内幕
    第五章 中国のマオイズムと孔子
    第六章 旧満州はこれから発展する
    第七章 投資は歓迎、でも中国人は嫌い
    第八章 ならば日本はどう準備すべきか
    第九章 ユーロ危機と人民元
    エピローグ 日本はいかに中国と向き合うか

    ☆関連図書(既読)
    「崩壊する中国逃げ遅れる日本」宮崎正弘著、KKベストセラーズ、2008.01.25
    「人民元がドルを駆逐する」宮崎正弘著、KKベストセラーズ、2009.06.30
    「中国ひとり勝ちと日本ひとり負けはなぜ起きたか」宮崎正弘著、徳間書店、2010.01.31
    「2013年の「中国」を予測する」宮崎正弘・石平著、ワック、2012.09.27
    「現代中国学」加地伸行著、中公新書、1997.08.25
    「中国発の危機と日本」長谷川慶太郎・岡崎久彦著、徳間書店、1998.04.30
    「日中再考」古森義久著、産経新聞社、2001.06.30
    「中国」日本経済新聞社編、日経ビジネス文庫、2002.10.01
    「不平等国家中国」園田茂人著、中公新書、2008.05.25
    「習近平の中国」林望著、岩波新書、2017.05.19
    (「BOOK」データベースより)amazon
    亀裂が露わになった中国、ホントに繁栄を持続できるのか…。最新情報から自壊の予兆を読み取る。中国ウオッチャー・宮崎正弘がおくる中国の最新情報。

  • 上海バブルは一晩で弾けてしまう、アトランティス大陸のようなものらしい。全国に波及するストに継ぐストで、中国内の賃金上がる一方。安い賃金を求めて工場はどんどん中国の内陸部や海外に移転して行く。内陸部では実際に働いているのはベトナム人やアフリカ人。中国人のブルーカラーは賃金が上がり、また若者の高学歴化が進んでいて、ブルーカラーの安い労働力が不足している。

    日本人居住者はNYよりも上海の方が多いそうだ。日系企業の現地法人は日本から従業員を送り込むよりも、現地で日本人を採用した方が、上海水準+α程度の人件費で済むので重宝しているらしい。ビザが不要だし、物価が安いので給料が安くても「日本よりもゆったり暮らせる」と若い女性が安易に移住しているらしい。本書はここにも警鐘を鳴らしている。

    そういえば去年国内の求人サイトでも、現地の給与水準で求人が出ていた事を思い出したが、それだけ人気があるんだろうか。日本円にして9〜11万の賃金だが、夜は「語学学校無料」を売りにしていた気がする。若い人が期間限定で2〜3年渡航するならいいのかもしれない。

    個別具体的な名称と事例があまりにたくさん出て来るので、ザックリと現状把握したい人には向かない書籍かも。

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著者プロフィール

一九四六年生まれ。東京工業大学理工学部卒業。新潟大学名誉教授(情報工学)・工学博士。現在、新潟大学発ベンチャーとして創業した株式会社ラングテックの代表取締役社長として、コンピュータによる文の意味理解の研究、高品質な日英翻訳ソフトや使いやすい英語学習支援ツールの研究開発など自然言語処理の基礎研究から応用研究に至る幅広い活動に取り組んでいる。著書に『日本語語彙大系』(共著、岩波書店)、『言語過程説の探求 第三巻 自然言語処理への展開』(共著、明石書店)など。

「2023年 『言語本質論と個別言語分析』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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