仰せのままにお嬢さま! (二次元ドリーム文庫 145)

著者 : 栗栖ティナ

• キルタイムコミュニケーション (2010年1月10日発売)

感想・レビュー・書評

[banbeeさんの感想 · 2012年4月14日]

　イラストになることを意識しての演出かもしれないが主人公の純（♂）が性別を偽ってメイドになってる理由や効果が弱い。しかも出てくるヒロインたちに即バレしてるし。どうせならお嬢様が異性と気づく前に油断して痴態を見せまくるなどのイベントがもっとあれば満足度は上がったと思う。
　「お嬢さま」がタイトルにあるとおり期待される要素は盛り込まれており、肩透かしのようなことはない。表紙以外のお嬢様も登場し、もちろんハーレム要員の一人に加わり、ツンデレお嬢様だけでは物足りない読者ニーズにも応える。メイド長の役どころもゆらぎなくやや強めの性格でエロ。それでも初めてというのも想定読者に合わせた設定か。
　個人的にはもう少し女の子の気持ちを想像させる描写が欲しかったかな。

[駄目人間さんの感想 · 2010年4月15日]

評価：C+

これまた流行の「男の娘」モノ。

・ストーリー
本来メイドとして仕事するはずの姉が逃げたので、主人公が女装してメイドとして仕事することに
→でもしょっぱなからお嬢様にバレました。
→実は先輩メイドにもバレてました。
→なので振り回されっぱなしに。

が序盤の流れ。

全体はオーソドックスな作りで、メインヒロインのお嬢様と、それと対立するサブヒロイン、そこに先輩メイドの3人を上手く絡ませて話を廻せてるかと。

ただこれ、「男の娘」である必然性あまりないよね…そこが消化不良な気がしないでもない。
後、主人公が大半受身なのがなぁ…もうちょい責めに廻っても良かった気がします。


まあ、全体としては標準的な作品かと。

・挿絵
むっちりなデジタル絵を描く中乃空氏なので、そこは安定。
評価の+分は挿絵ですｗ

ただやっぱり背景がなぁ…デジタル系全般に思うんだけど、もう少し背景も描いた方が良い気がするんです。