建築家の自由: 鬼頭梓と図書館建築

  • 建築ジャーナル
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  • Amazon.co.jp ・本 (103ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860350604

感想・レビュー・書評

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  • 興味があって。

    小学生のころ、自転車やバスで図書館に通っていた。
    今も図書館にはお世話になっている。
    なので、その存在はあまりにも当たり前で、
    図書館の必要性とか社会的意義を考えたことがなかった。

    この本は建築に興味があって読み始めたが、
    日野市の図書館が移動図書館からはじまって、
    ようやく建物として図書館になっていった話とか、
    その意義について考えさせられた。

    鬼頭梓のインタビューで、
    父親が語学が好きで、英独仏露伊の五か国語が読み書きできて、
    船に乗る間に次の国の言葉を覚えて辞書を捨てたとか、
    革命後のロシアの調査のために、
    ドイツの共産党テニス倶楽部の紹介でモスクワの共産党テニス倶楽部に行けたとか、
    帰国時は赤旗で送られたとかが面白かった。

    本人の話では、東京大学の建築学科に入る前、
    兵隊に行くのを避けるため理学部人類学科に入り、
    一年間医学部と一緒に基礎医学を勉強し、
    解剖をやったというのに驚いた。

    あとは、「名建築で昼食を」でも登場していた「国際文化会館」で、
    設計の三人、前川國男、板倉準三、吉村順三が一緒に事務所にきてくれず、
    来てもゴルフの話をして帰っちゃうというエピソードも面白かった。

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