「プーファ」フリーであなたはよみがえる! 生命場を歪ませるアルデヒド (健康常識パラダイムシフトシリーズ)

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  • 鉱脈社
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860616694

感想・レビュー・書評

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  • オメガ3,6系の油は酸化しやすく、猛毒のアルデヒドを発生させる。それが心疾患や自己免疫疾患、脳梗塞、ガン、シミやシワ、体臭などの原因になっている。ゆえに、オメガ3,6「プーファ」のない食事にしていくと良い。

    食事についての記載はほぼ無く、プーファがいかに身体に悪いかの説明に9割5分以上を割いています。
    化学式から説明があるので酸化のメカニズムは理解できました。
    プーファが引き起こす病気などについて文献の記載はありますが実際読めないので、正しかろうと思うだけなのですが、寒い地方の油は低温でも固まらないことや温かい地方の油は低温で固まるのはその通りだし、化学式から酸化のメカニズムも納得できます。また、巨大な利権が働いて油の良さを喧伝していることも理解できます。
    酸化は身体に良くないのもなんとなく感じるし、可能な限りプーファフリーな生活をしたくなりました。

  • 「プーファ」フリーであなたはよみがえる! 生命場を歪ませるアルデヒド 崎谷博征著 鉱脈社

    日本の生クリームは牛の乳から作った純粋のものではなく、植物油脂製品(植物油脂を混ぜたもの)です。植物油脂とは、植物の種を搾りさまざまな化学物質を使ってその油だけを抽出したものです。

    穀物・豆類の最大の問題点が「アルデヒド」に関係しているということです。それは穀物・豆類に含まれている脂質(油)成分がアルデヒドに関係しているということです。その脂質とは「多価不飽和脂肪酸」(Polyunsaturated fatty acid: 略してPUFA(プーファ)と呼びます。

    約一万年前までは狩猟採集形態でした。私たちの祖先が食べたものは主に陸上の哺乳類や果実です。陸上の動物脂肪成分は飽和脂肪酸が主体です。(略)
    しかし、約一万年前に農耕革命(そしてそれに続く牧畜革命)が起こることで穀物・豆類の摂取が開始されます。これらの栽培作物には「プーファ」(PUFA)が豊富に含まれています。

    心身の状態とライフスタイルは相互依存関係にあります。これはサイエンスの世界ですでに証明されています。専門用語で「エピジェネティックス」(epigenetics)と言い、心身に影響を与える遺伝子は環境によってスイッチのオン/オフが影響を受けているのです。

    周囲の環境との密接かつ不可分の相互作用によって、細胞の性質・機能まで百八十度変わってしまうのです。
    (これを「場の理論」といいます)。

    「プーファ」が酸化して形成されたアルデヒド類を「過酸化脂質」ともよびます。

    植物油脂、プーファを使用した調理法が生んだ最悪の悲劇は、イワシなどの青魚の揚げ物です。

    プーファ(オメガとオメガ6)を摂取すると、体内で容易に酸化されて猛毒物質のアルデヒド群が大量に発生する。これらのアルデヒドが体内のタンパク質、遺伝子(DNA)などに結合してその構造・機能にダメージを与える。このアルデヒドの作用によって、ガン、自己免疫疾患、アルツハイマー病などの神経疾患、アレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患、糖尿病などのメタボリック・シンドローム、自閉症などあらゆる慢性病が引き起こされる。

    DHA〉EPA〉リノレイン酸(亜麻仁油)の順に酸化されやすい(アルデヒドを形成しやすい)
    アルデヒドを形成しやすい順に、私たちの体の働きをブロックすることが報告されています。

    魚油(EPA)やDHAから形成されるアイソプラストン、ニューロプラストンなどの過酸化脂質の最も恐ろしいのは、白血球(マクロファージ)の食作用を完全に止めてしまうことです。
    白血球(マクロファージ)の食作用は、生命体の形態形成維持(morphostasis)の根幹をなします。私たちの細胞が健やかに育つ”場”(生命場)の汚れをきれいにクリーナップするのが食作用です。
    食作用がオメガ3系のプーファ(PUFA)でダメージを受けると、生命の”場”が歪みます。このことがガンや自己免疫疾患の発生につながるのです。

    フーファ(PUFA)の生理作用
    〇 フリーラジカルズ(活性酸素、活性窒素種)の産出
    〇 タンパク質分解酵素ブロック
    〇 炎症の加速
    〇 タンパク質結合
    〇 エネルギー代謝低下(ミトコンドリア代謝障害)

    プーファ(オメガ3&6)のタンパク質分解酵素ブロック
    ♦ 食物中のタンパク質の消化 ➡ タンパク質不足、自己免疫疾患
    ♦ 甲状腺ホルモンの産生 ➡ 甲状腺機能低下!
    ♦ 血栓の除去 ➡ 脳卒中、心筋梗塞、血管閉塞症
    ♦ 異物、老廃物の貧食 ➡ 感染、ガン
    ♦ コラーゲン繊維の新陳代謝 ➡ エイジングスキン

    生命体にはタンパク質を吸収したり、ダメージを受けたタンパク質を分解したりする酵素が備わっています。これを「蛋白質分解酵素(Protease: プロティース、プロティエイス)」と言います。(略)
    タンパク質の新陳代謝には蛋白質分解酵素は欠かせない存在です。
    この蛋白質分解酵素というタンパク質(酵素)にも、あのアルデヒド(過酸化脂質)が結合してその働きをブロックしてしまいます。そして、この蛋白質分解酵素というタンパク質にアルデヒドが結合した物質は、他の蛋白質分解酵素によっても分解されません。
    これによって、変性・老化したコラーゲン、エラスチンの新陳代謝がブロックされることで皮膚のシワ、老化が目立つようになります。
    さらに、老人肌の指標ともなるシミ。シミは老人斑ともいわれるものですが、正式には「リポフシン(lipofuscin: リポファッシン)」といいます。

    ガンは、プーファの参加が盛んに起こって大量のアルデヒドが発生しています。

    ガンの発生と増殖は、アルデヒドがミトコンドリアのタンパク質に結合することによって起こります。

    植物の種子そのものが、このプーファの消化吸収にダメージを与える作用を利用しています。捕食動物の消化管の中で消化されないように消化酵素=タンパク質分解酵素をブロックするプーファを戦略的に備えています。
    植物にとってはプーファとそのアルデヒドによる消化酵素ブロック作用は、子孫を残すためにも必要なのです。
    しかし、私たちが植物油脂(種のプーファ)を摂取すると、自動酸化されてアルデヒドに変身しますから、とても危険な物質になるのです。

    自己免疫疾患とプーファ(PUFA)
    自己免疫疾患とは、変性した自分の細胞・組織に対して抗体ができ、慢性的に炎症が持続する病体です。
    細胞・組織を変性させるのはやはりプーファ( PUFA)が酸化されてできるアルデヒドです。
    アルデヒドはタンパク質を構成するアミノ酸のイオウ(hilo:サイオール)やアミンに強固に結合します。
    アルデヒドが結合した細胞内外タンパク質は変性する(抗原となる)ので、この“ゴミ”を処理しようと抗体が登場するのです。

    オメガ6の大本を「リノール酸」と呼びます。リノール酸が代謝されるとできる物質に「アラキドン酸」があります。アラキドン酸は、細胞内に存在するリン脂質が放射線などによって分解されたときに形成されるプーファです。
    オメガ3の大本を「リノレイン酸」と呼びます。レイン酸が代謝されるEPA(魚油)、DHAというさらに長鎖の二重結合(不飽和結合)の多いプーファに変換されます。

    プーファの東の横綱であるオメガ6、そして西の横綱であるオメガ3。いずれからも「エイコサノイド」が産出されますが、いずれも慢性的に上昇しているとさまざまな病気を引き起こします。以上をまとめると、この二つのプーファの横綱は、

    ○ 自動酸化されてアルデヒドになる
    ○ 退社されてエイコサノイドになる

    このいずれも過剰になると生命場がゆがめられて、上記のように美容・健康に多大な悪影響を及ぼします。

    オメガ3系の代謝物である、さらにプーファ度が高い(不飽和結合が多い)フィッシュオイル(魚油=EPA)、DHAが、・赤ちゃんの知能を高める  ・目に良い   ・ガン、心臓血管疾患、肥満、自己免疫疾患などの慢性病の予防になるなどという喧伝が始まります。これが現在も続いている第三次「プーファ虚偽」です。

    フィッシュオイル(EPA)は、室温で空気に触れただけで、二十四時間以内にアルデヒドが五〜、六倍、四十八時間以内に十二倍も増加します。
    (略)魚がすぐに臭くなる(アルデヒド臭)のも、速やかに酸化するプーファの特性によるものです。
    そして一九八0年までにはすでにフィッシュオイル(EPA)が、さまざまな動物・家畜の全身に動脈硬化やガンの原因となる「リポファっシン」(lipofuscin) を蓄積させて脳、筋肉、性腺などの組織が破壊する「イエローファット病(黄色脂肪症、全身脂肪組織炎)を引き起こすことは広く知られていました。

    米国の穀物戦略とは、実はプーファの普及というもっと奥深い意図を持ったものであったのです。

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著者プロフィール

崎谷博征(さきたに ひろゆき)
1968年、奈良県生まれ。奈良県立医科大学・大学院卒業。脳神経外科専門医。ガンの研究で医学博士取得。国立大阪南病院、医真会八尾病院を経て、私立病院の副院長を務める。現在は、総合医として、ガン、難病、原因不明の慢性病を対象にした治療を確立し、根本治療指導に従事している。社団法人パレオ協会代表理事、NPO法人日本ホリスティック療法協会理事。エーテルエネルギー学会会長。著書に『今だから知るべき!ワクチンの真実』(秀和システム、2021.3)、『ハチミツ自然療法の最前線』(有馬ようことの共著、秀和システム、2021.12)、『慢性病の原因は「メタボリック・スイッチ」にあった!』(秀和システム、2022.4)、『オメガ3神話の真実』(秀和システム、2022.10)他多数がある。

「2023年 『エーテル医学への招待 リアルサイエンスで分かった「波動」の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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