エンパワーメント・コミュニケーション: コーチング&カウンセリングのプロが書いた (一発でわかるSUPERラーニング)
- あさ出版 (2003年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860630157
作品紹介・あらすじ
コーチング&カウンセリングのプロが書いた自分と相手の本当の力を引き出すコミュニケーションの技術。
感想・レビュー・書評
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忘年会終わりに課長からいただいた本。自分のコミュニケーションに問題が多少なりともあるのだろうから、こういうことになったのだと思う。
正直、実際には他人とコミュニケーションを取るうえで特に大きな障壁は感じたことは無い。しかし、転職して約1年経って、自分のコミュニケーションの取り方がこの組織で普通とされているものとは少し違い、いわゆる「クセがある」ということに自分でも薄々気づいてきた。それを踏まえて、読んだ。
【印象的なフレーズ】
p18
・コミュニケーションとは通常「意思の伝達」などと考えられている。しかし重要なのは、「コミュニケーションが行われたことによって、私たちに引き起こされた変化」のことです。
p69
・私たちはバイタリティーとエネルギーをあまり区別しないで使っています。しかしこの二つは似ているようで実はずいぶん異なったものです。バイタリティーは使えば使うほど増していくのに対して、エネルギーは使えばだんだんと減っていくものだからです。
p164
・相手のコンテキストを探らずにコミュニケーションをしてもほとんど問題が起こらないために、日本人はコンテクストを探るセンスを失ってしまったのです。相手もきっと同じ考えだろうということを前提においてコミュニケーションをしてしまうという、悪い癖がついてしまったのです。
その「わかってくれるはず」「伝わってくれるはず」という感覚がいつしか「わかるべきだ」「わからない方がおかしい」という感覚に無意識のうちに変わってしまいました。さらにまずいことには、自分の枠組みに合わない人がいた場合、その人の価値観を受け入れたり理解したりするのではなく、「あの人はわからない人だ」などと逆に切り離したりするようになってしまったのです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルと表紙の絵は熱苦しい感じですが、
意外にも、じわじわと潤うような力のもらえかたをする本でした。
2~3時間で読める本なので、
最近、まわりとうまくいかないなぁ とか
なんか、元気が出ないなぁ と 思っている人は
一度読まれてみてはいかがでしょうか。
*** 以下、心に残ったところのメモ ***
◆コミュニケーションの重要な側面
⇒意思疎通、情報伝達などの側面が目立ちがち
⇒それらを通じて、私たちの中に「引き起こされる変化」こそが重要
◆まずBE(あり方)があり、次にDO(行動)があり、最後にHAVE(得るもの)がある。
⇒この順番が逆転することはない。
⇒BEなくして人のDOだけマネしても無意味。
⇒BEやDOをすっ飛ばしてHAVEを求めようとすると空虚。
◆悩んでしまったら、悩みを「味わう」ことが大事。
⇒ちゃんと味わうと、意外と悩みから抜け出せる。
⇒痛みも、「痛いのは嫌だ」と思うとかえって痛くなる。
「どこが痛いかなー」「どのくらい痛いかなー」と、
痛みを詳しく自分で観察するように向き合ってみると、大丈夫になっていく。
(歯医者でもこの手法を使ってるところがあるらしい)
◆ドア・オープン
⇒相手が安心して、心のドアを開くようにすることが大事
(自分が相手の心のドアを開けるのではない)
⇒間を大切に、待っていますよーというメッセージを発信
◆何も生み出さない「間違った質問」と、変化・結果を生む「正しい質問」
⇒「なぜ」は会話の中では疑問ではなく否定語
⇒「なぜできなかったの?」は言い訳を生む。「どうすればできた?」は、次の行動を生む。
◆チャンクダウン/チャンクアップ
⇒チャンクアップ(大きなかたまりを作る)とチャンクダウン(大きなものをくだいて、具体化していく)
⇒目標や指示はえてしてチャンクアップしがち。チャンクダウンすることで、やるべきことが見えていく。
◆共感と同感・同調は違う
⇒「あいつ嫌い!」「私もあいつ嫌い!」は同感・同調。
⇒「あいつ嫌い!」「そっか、あなたは彼が嫌いなんだね。」が共感。 ←でも日本だとこのあと「同調」をある程度示しておかないと、共感したことを認めてもらえないと感じているのは私だけか・・・?
◆忘れちゃう自分を変えるのは無理。 忘れない仕掛けを作っておく。
⇒例:手帳に書いても、手帳を開くのを忘れちゃう人 … 家にファックスで送っておく
↑・・・って、ファックスだと(・_・;)?!・・・まぁ、2003年初版の本だからしょうがないですね^^;
◆「目標」や「計画」では、本来人は動かない。
⇒「目標」で喜びを得られるのは一瞬だけ。(目標に向かってる途中はずっと、目標とのギャップに悩み続けている)
⇒目標がなくても、そのとき歩いているそのことが充実しているようなありかたもある。 -
コミュニケーションについて、切り口が知らない部分があって勉強になった。
まだわかったつもりはまずいね。 -
自分と相手の本当の力を引き出すコミュニケーションの技術 ―
http://www.asa21.com/tb2/03-2enpower.html ,
http://www.communication.ne.jp/ -
あまり頭に入ってこなかった。
残念です。
良かった言葉は
なぜ?なんで?はダメな質問
何があったの?と聞く。
共感は相手の気持ちになるのではなく、相手の気持ちを受け止めること。 -
□概要
コーチング&カウンセリングのプロが書いた、コミュニケーションスキルの本。
□使える
「日本人は、空間を共有することが苦手」という課題を前提に、それを克服することが、コミュニケーション力upの最初の一歩、らしいです。
『空間を共有する』とは、ただ物理的に一緒にいることをさすのではなく、
『一緒にいて、お互いのことを考えている状態を作ること』らしいです。
なので物理的に離れていても、OK
聞いたり、話したり、そういう個別スキル以前の、
「どうあるか」ということを自身でとらえていないと、
この「空間を共有する」こと自体、やはり苦手でしかないことになり得るらしいです。
んー
eno -
コーチングの基本が分かります。
不安になると、立ち返っています。 -
カウンセリングするときに、こちらの素性を話すのは逆効果。
そんな経歴のある人なら、私の話に対して◯◯と思うんじゃないかとか警戒されてしまう。
コメントやアドバイスを提供するのも違う。相手は依存してくるため、力がつかない。
まずは相手がそのままでいられる場を作ることが必要。
まずは相手のぺーすに合わせる。暗くても明るくても。
そのあとに、明るい話をしてあげると相手がこちらのペースに合わせて来れる。 -
著者の岸さんは日本のコーチング界ではけっこう有名な方で、エグゼグティブから大小さまざまな組織のコーチングや講演活動などを積極的にされている方です。
以前、岸さんの講演を聞いたことが、私がコーチングの興味を持つきっかけになったのですが、その講演の内容をもっと自分の中に落とし込みたいと思い本書を手にしました。
「コミュニケーション」がタイトルに冠されているように、さまざまな場面におけるコミュニケーションについて触れられていますが、単純なコミュニケーション技術ではなく、コーチングをベースにおいたより本質的なものです。
自分が一番大事だと思ったのは、
「感情や事実をありのままに受け止めること」
これが全てのベースのような気がしました。
例えば人との会話において、必要なのは「共感」することであって、「同感」することではない。
相手がどう思っているのか、どう感じているのか、相手の感情をありのまま受け入れること、評価しないこと、そういった環境を作り相手に伝えること。
相手と同じように感じる必要はないのである。
他人とのコミュニケーションにおいて大切になることですが、一対一のコミュニケーションにとどまらず家族とのコミュニケーションでも、組織の中でのコミュニケーションにも、そして自分との対話にも全てにおいて活かせるものだと思う。
本書の考え方の全てを自分の中に落とし込むには何度か読むことが必要だなと感じましたが、一読してとりあえずこれだけは実践しようと思えました。
自分の周囲との、そして自分とのコミュニケーションをよりよくしたいと考える人にはお勧めです。 -
今、コーチングなど質問力を勉強中です。
勉強していていつも思いますが、質問の仕方で人間関係って大きく変わるんです!
この本は、質問の具体例がケース別に整理されているので参考書にしています。
こういう本に、10代のころであっていたかった。。。