日本でいちばん大切にしたい会社

著者 : 坂本光司
  • あさ出版 (2008年3月21日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860632489

作品紹介・あらすじ

なぜこの会社には、4000人もの学生が入社を希望するのか?なぜこの会社は、48年間も増収増益を続けられたのか?なぜこの会社の話を聞いて、人は涙を流すのか?6000社のフィールドワークで見出した「日本一」価値ある企業。

日本でいちばん大切にしたい会社の感想・レビュー・書評

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  • ■概要
    坂本光司さんは、会社経営を「5人に対する使命と責任を果たすこと」と定義している。5人とは、第一に「社員とその家族」、次に「下請けや外注先の写真」、次に「顧客」、次に「地域社会の人びと」、最後に「株主」。社員やその家族の幸福が第一。そのために会社を継続させることが重要。

    ■考察
    一つ一つのエピソードに感動して泣きそうになった。仕事は、経営は、人を分断するものにもつなげるものにもなりうる。ここで紹介されているのは、つなげる事例。特に、日本理化学工業の社長の「人間にとって生きるとは、人に必要とされて働き、それによって自立すること」という言葉はすごく共感。これからは社員を幸せにできる会社に人が集まるのでは。

  • 日本の中小企業でこんな素晴らしい会社があるとは思いもしなかった。
    利益を追い求めるあまり、肥大化してしまった大企業にこんなことができるのか、社員一人一人の想いがしっかりと繋がっていて、何故その会社で働いているのか、社員一人一人で確立されている。

    中小企業だからこそ、出来る事…とかって絶対思いたくない。
    出来る事例があるんだから、他の会社でも出来るはず。
    自分も顧客満足度をあげて、仕事していきたい…
    口では簡単に言えるけど、実際そうしようと思うととてつもなく大変だと思う。
    一人前に仕事するのもままならない今、大言壮語…絵空事…
    でも、想うだけなら自由、そしてその想いをいつの日か…
    きっと…と覚悟させられた一冊。
    続編もあるので、ぜひ購入したい。

    就職活動に携わる人は、会社の良い情報源になるので読書してはどうでしょうか。

  • 企業とは何のためにあるのかを今一度考えさせられる内容になっている。企業の評価は一般的に経常利益や株価などではあるが、評価基準は別にもある。
    会社とは何か。顧客とは何か。を改めて考えさせてもらえた。

  • 本当の企業経営とは「五人に対する使命と責任を果たすための活動のこと」
    使命と責任とは、「幸福の追求」「幸福の実現」である
    五人とは
    一、社員とその家族
    二、社外社員(下請け・協力会社の社員)とその家族
    三、現在顧客と未来顧客
    四、地域住民、とりわけ障害者や高齢者
    五、株主、出資者、関係機関

    日本理化学工業株式会社
    労働者の半数以上が障害者

    伊那食品工業株式会社
    寒天という斜陽産業で増益を続ける

    中村プレイス株式会社
    義肢を島根県で作ってる

    株式会社柳月
    心と結び北海道を売るケーキ屋さん

    杉山フルーツ
    贈答用に特化してシャッター街でも増益

  • 2017.8.26 読了。

    会社や仕事は、利益を上げるためにあるんじゃない。従業員は、自分たちの幸せを犠牲にする働き方をしてはいけない。経営者は、従業員とお客様と地域を幸せにするために会社を経営する。

    「本当に必要な仕事を」「みんなが幸せになる理念を」「ブレない経営を」。

    何度も涙が出た。経営ってこういうことなんだな。

  • 今一度働く意味を考えたいと思い、この本を手に取った。
    今、福祉関係の仕事に興味を抱いている自分にとって、第2部で一番最初に紹介されていた日本理化学工業の話はとても感慨深かった。
    まず社員とその家族を大切にし、外注先・下請企業を大切にし、顧客を大切にし、地域社会を大切にし、株主を大切にする。
    この順番の持つ意味を、納得のいく5社を例に、わかりやすく説明されている。
    私は、お客様第一を掲げる会社で働いてきた。でもそれが大きな間違いであることがこの本を読んでよくわかった。
    業界ナンバーワンを目指している会社が、なぜそこに到達できないのかが、この本を読んでよくよくわかった。
    会社は、社員の生きがいを実現する場なのだ。この会社で働くことができて幸せだ。だから会社に貢献するべく努力を惜しまず働こう。その思いが関連会社に影響を与え、お客様に、そして地域に影響を与える。こんな夢の構造を作り出す一員に自分が将来なれるかどうかはわからないが、実際にそれで成り立っている会社があるのは日本の誇りである。「業績は結果でしかない」坂本先生が何度も繰り返すこの言葉の意味を、経営学を学んでいるわけでもなく経営者でもない私にもよくわかった。
    これまで、何をもって「良い企業」「良いお勤め先」と判断してきたのか。これまでもっていた全ての価値観をいい意味で覆された。
    ここで紹介されたような会社に入れば、『人は、生きるために働くのだろうか・・・働くために生きるのだろうか・・・』なんて問いは無意味なものになるのだろう。働くことが幸せに直接つながる会社がどんどん増えれば、どんなに素晴らしいだろう。
    さて、このような真の意味での優良企業に入る為には。。。もっと若いうちにこの本と出会っていたかった。

  • スーパーでも自分の車を入り口から一番遠いとこに止めるということができる社員に育てるのは難しいと思う。嫁に遠いとこ止めようって行ったら、怒られた。。

  • 何かで紹介されていたが、図書館で見かけたため衝動借り。社員と家族、を第一にしている会社が、結果として増収増益している例を示し、経営における価値観のあるべきを示している本。会社の目的は利益を生むこと、と教わってきた身としては、意識せずとも批判的に読もうとしてしまっていることに気付き、悲しかった。読みやすく、一社員でも心掛けられそうな教訓が多かった。

  • 「日本にはこんなすばらしい企業があったのか!」
    思わずそう唸ってしまいそうな、5つの会社を紹介してくれる。
    そのうちの1社である、中村ブレイス工業はカンブリア宮殿でも取り上げられていたので、ご存じの方も多いかもしれない。

    一般的に、大きく賞賛され、取り上げられるのは売上高や営業利益が高い企業や、業界で独占的地位を得ている企業がほとんど。
    そんな資本至上主義的なものの見方とは一線を画した取材を続け、常に「よい経営のありかた」を全国で説いてまわっている著者が。特別感銘を受けた企業をいくつか紹介しているわけである。
    特に涙がでるほど感動したのは、本書で一番はじめに取り上げられている日本理化学工業である。
    まず驚きなのが、社員の7割が何らかの障害を持っている人々からなっていることである。

    まだひとりの障害者も採用していなかった当時、ある障害者たちが職場体験にやってきた。
    まわりがフォローしつづけて、ようやくその期間を終えたわけであるが、最後の日に社員全員が集まって社長に訴えた。
    「どうかあの子をウチで働かせてあげてください!足りない部分は私たち全員でフォローしますから!」そう懇願したのである。
    しかし・・・いろいろな考慮要素もあり悩み続けていた社長は、ある住職に相談をした。
    そうすると、「幸せ」とは、'@人に愛され'A人の役に立ち'B人に必要とされ'C人に感謝されることからである。しかし、'A'B'Cは仕事をすることでのみ得られる幸せである。
    そう告げられ、社長は、「はたらく」喜び・幸せを彼らに知ってもらいたいと考え、採用を決めたのである。

    イベントを開いたり、金銭的に支援したりするだけでは根本的には癒されない。
    「採用・雇用」という側面から、障害を持った人たちを支えようとしているのである。採用を聞いた障害者のご両親は泣いて喜んだそう。

    これこそがまさに本当の地域・社会貢献である。
    本書に紹介されている企業の共通点であろう。
    しかし、これにとどまらないのがすごいところで、
    売上高・営業利益という点でも目を見張るものがある。

    「不景気だから」「地方だから」などと、外在的理由で言い訳することなしに、
    企業なりの工夫を続け、〇〇年連続増益などの偉業を達成しているのである。

    なるほど、毎日テレビCMで流れてくるような大企業も尊敬に値するかもしれない。
    しかしながら、あまり目立たなくても、利益をあげながらも素晴らしい社会貢献をしている企業がいくつも存在しているのだ。そのような企業の存在を私たちは忘れてはいけないし、賞賛する態度が必要だと思う。

    社会・会社を見る目を変えてくれる、そんな一冊。

    **********************************

    かなり感情移入したというか、冷静さを欠いているように思える記述もチラホラ。

    著者自身が「大切にしたい会社」が世間で大切にされていない、
    もしくは「大切にしたくない会社」が世間で脚光を浴びているなど、
    そういう憤りがあるのかも知れません。

    それでも、「障害者のような真の弱者・・・」という言い回しには、
    何か胸をエグられるような違和感があります。

    ところどころ言葉選びに「???」と疑問符がつく箇所がありましたが、
    取り上げられている企業についての記述は目頭の熱くなるものが多々あり、
    読んで良かったなぁと思いました。

    特に、第1部で掲げられている「五人に対する使命と責任」で、

    一、 社員とその家族を幸せにする
    二、 外注先・下請企業の社員を幸せにする
    三、 顧客を幸せにする
    四、 地域社会を幸せにし、活性化させる
    五、 自然に生まれる株主の幸せ

    と述べられていたところは、非常に共感しました。
    この順番で、この五人を幸せにするのが、本当の「経営」だということです。

    一番良くないのはこういう本を読んで、会社への期待を膨らませ、
    勤務先に対して傲慢な態度を取ることだと思います。

    僕たちが「理想の会社像」を描くのと同様に、
    会社側も「理想の社員像」を描いているはず。

    こういう本を読んだら、そういう部分まで思いを巡らせて、
    まずは自分の仕事のクオリティを上げることを優先する。
    それが、こういう本の正しい読み方ではないかと思いました。

  • 人のための日本の会社!
    『日本でいちばん大切にしたい会社』

    あなたは、何のために働いていますか?
    会社のためにだけに働いていませんか?
    家庭や大切な人を犠牲にしていませんか?
    中には、そのような働き方をするしかないという方もいるかもしれません。

    この書籍で書籍で紹介されている会社。
    5社+短いコラムで7社。

    一時の流行による成長ではなく、安定した成長・経営を継続すること。
    みんながWin-Winになる経営。
    幸福を感じる働き方。

    これらの会社は、業績のための経営ではありません。
    会社を継続させ、社員やその家族を幸せにすることで、消費者・地域住民をも幸せにする。
    心温まる企業ばかりでした。

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