プロコーチの エンパワーメント・コミュニケーションの技術 (スーパーラーニング)

著者 :
  • あさ出版
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本棚登録 : 30
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860634100

感想・レビュー・書評

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  • P:223 推定文字数:134246(14行×43字×P) 抜き書き:1062字 感想:340字 付箋数:6
    (対ページ付箋:2.69%、対文字抜き書き:0.79%、対抜き書き感想:32.0%)

    ・コミュニケーションは通常、「意思の疎通」とか「互いに情報を伝達し合うこと」などと考えられています。しかしその意味に限定してしまうと、私たちはコミュニケーションのもつ、もうひとつの大変重要な側面を見失うことになります。重要な側面とは、「コミュニケーションが行われたことによって、私たちの中に引き起こされる変化」のことです。
    >>/> うわ、深!メラビアンの法則なんかで、言語以外に伝わるメッセージの大きさは良く耳にするけれど、、それでもまだ片面だけ。本当にそうだなあ。

    ・アメリカのステファン・レクトシャッフェン博士は、著書『タイム・シフティング』の中で、
    「人々はこれまで時間を細かく区切り、区切った時間をどう使うかということばかり考えてきた。しかしそうすればするほど、時間が足りなくなった。ところが少しゆったりとし、時間をじっくり味わってみると、時間に長さだけでなく深さも出てくる。時間を味わえば、時間というものはこれほどたくさんあったのか、ということに気づかされる」という内容のことを書いています。
    これが、時間とのコミュニケーションです。
    他人でも、自分でも、物でも、空間でも、時間でも、それらをただ味わうことによって自分の中にわき出てくるものがあります。つまりコミュニケーションの大切なポイントは、「ただ味わう」ことなのです。
    >>/> これは、意識すると良い。価値評価を反射的に行う、自分を守る事は癖になるから。特に嫌な思いをしたこと、怖かったこと、不味いものとか、生き物は反射的に評論する。二念を継がない。

    ・「~すれば、どんなよいことがあるのか」というプラスイメージの質問だけが正しいわけではありません。
    「一生懸命仕事しなければ、どうなってしまうのか?」
    「人にやさしくしなければ、どうなってしまうのか?」
    こうしたネガティブな聞き方も正しい質問の仕方です。
    つまり、プラスイメージの質問にせよ、ネガティブな質問にせよ、「仕事をやる・やらないは、自分の自由であること」「人にやさしくする・しないは、自分の自由であること」が前提になっていればよいのです。質問されたほうは、自由だけど、することによって何が得られるか、しないことによって何を失うかを天秤にかけ、判断すればよいのです。
    >>/> つまり著者曰く、「勉強すべき」を前提に、「何故宿題しないのか?」という問いは不適切であるということ。仕事の失敗でも、「何故失敗したのか?」は言い訳と主観を生むので、まず「何が起きたのか?」と問うべき。成程。

    ・別の意味での、不適切な質問の例を紹介しましょう。
    若い女性が、「彼と結婚して幸せになれるでしょうか?」と質問してくることがあります。いくら探究しても、この質問に対する答えはでてきません。この場合、彼女はどんな質問に取り組むべきなのでしょうか。
    それは、「彼と結婚するとどんなよいことがあり、どんな悪いことがありうるか」というものです。
    …もうひとつの問題は、「彼と結婚して幸せになれるでしょうか」という質問には、自分自身のBE、つまり「あり方」の要素がまったく入っていないことです。ですから私は、「彼と結婚して幸せになるために行動するあなたなのですか?」と逆に尋ねることにしています。
    >>/> ああ、新しい切り返しだ。

    ・いくらプラスに考え、できると思い込んでも、できないことはできません。では、何が結果を生み出すのでしょうか。
    大切なのはポジティブとかネガティブとか言う前に、ポジティブでもネガティブでもない状態で物事を考え、探究して、可能性を見出すこと。ポジティブでもネガティブでもない状態で物事を考えるというのは、物事をよし悪しでなく、ありのままに、そのままとらえるということです。
    子どもが100点満点のテストで70点とりました。これはよい点数でしょうか、それとも悪い点数でしょうか?
    このときコーチは、次のように考えます。
    100点満点で70点だったということは、解けた問題が70点分、解けなかった問題が30点分あった、ということを意味しています。それ以上でも、それ以下でもありません。まずこのようにありのままにとらえて、次に探究し、可能性を見出します。
    とれた70点からは、何をしたから70点とれたのか、どんな能力や行動が70点に結び付いたのかが見えています。
    とれなかった30点からは、何が欠けていたから30点とれなかったのか、何をすれば30点とれる可能性があるのかが見えています。
    70点の部分からも、30点の部分からも、未来につながるものを見つけ出そうとするのです。
    >>/> ついつい、うーんテストが何だったかによるな、とか思ってしまう。そうじゃない、そうじゃあない。

    ・私の友人に消防署の特別部隊に勤務している消防士がいます。化学工場が爆発したようなときに、完全装備で消火に当たるような仕事ですが、ある意味ではきわめて達成感を得るのが難しい職種です。
    化学工場が大爆発を起こした。中に20人取り残されている。そのときの任務は20人の救出で、目標は明確です。その目標のために、彼らは過酷な訓練を繰り返し、火薬や特殊装備の知識を学び、精神的なトレーニングを積んでいます。
    しかし、いざ突入してみると、すでに全員亡くなっていたとか、さらに隊員が巻き添えになったとかで、人を救えない、つまり目標を達成できないことが多いのです。そのため達成感がなく、若い隊員の中には「なぜこんな仕事をやっているのだろう」と、悩む人もいるようです。ところが私の友人は、そんな中でその仕事を生き生きと続け、表彰までされています。彼が表彰されたときに一緒に飲んだのですが、その際、私は彼が、目標や目的のためでなく、ある「質」と生きていることに気がつきました。彼の中のベクトルのようなものに従って行動しているのです。
    …彼はそのときふと、「俺の前には一人しかいないんだ」と言いました。
    つまり彼にとっては20人のうち1人しか救出できなかったから失敗であるとか、半分以上救出できたから成功であるという評価は、いっさいないのです。彼は常に、目の前の一人を救うというベクトルに従って生きているわけです。目標が達成できたかどうかではなく、結果次第の喜びではなく、その行動自体が自分の意図にかなっているという充実感です。そのような充実感を得られれば、人はプロセスの中で生きていくことができます。
    …目標や目的とは別に、あるいはそれ以上に大切なものに、ベクトルやプロセスの「質」というものがあります。自分自身のプロセスにどんな質が欲しいのか、それが見えれば、結果に関係なく充実感が得られるはずです。
    >>/> 結果は得たら終わってしまい、それを求めると乾き続けるだけだから。

  • 市役所勤務の私が、6年前に民間派遣でお世話になった企業先で受けた、コーチング研修の講師に勧められて買った1冊。この本は私に「パラダイム」や「コンテクスト」といった「change」するのに難しいセンスの「change」の仕方を教えてくれました。

    コイケ

  • 仕事の面だけではなく、弱ってる人、傷ついている人との関わりに、深い気づきがありました。

  • 361.454-キシ 300122116

  •  コーチングはコミュニケーションの一種に過ぎないので、実はコミュニケーションの本質を理解していないと、いくら質問のしかたや動機づけのテクニックを身につけても、全く機能しない。そういうことを改めて知らせてくれる一冊。
     パラダイムシフトの第一人者である著者だからこそ扱えるコミュニケーションの深さがある。コミュニケーションから広がる様々な可能性を見せてくれるオススメの一冊です。

  • なぜ 日本でコーチングがうまく活用されないことが多いか?などが書いてあり、今まで読んだコーチングの本とはちょっとちがう アプローチでした。

    例に 家庭版とビチネス版があり よかったです。

    一番 よかったのは 共感 ということばの意味が 深く理解できて よかったです。

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