新幹線お掃除の天使たち 「世界一の現場力」はどう生まれたか?

著者 :
  • あさ出版
3.57
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本棚登録 : 1271
感想 : 198
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860635473

作品紹介・あらすじ

なぜ、新幹線はあれだけの乗客が利用しているのにいつもきれいなのか。その秘密は“7分間の奇跡”にあった。“世界一の現場力”が明らかになります。

感想・レビュー・書評

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  • R4.7.8 読了。

     以前から新幹線や駅の清掃にあたっている人たちの会社が面白いことをしていると、テレビで見て知っていました。テッセイという会社が今に至るまでには、パートの社員登用の方法を変えたり、みんなでお互いの良いところを褒め合う、また、従業員提案活動などを取り入れたりしながら、地道に努力を重ねた結果なのだなあということを学びました。従業員一人一人の意見を自由に出しやすく、上司が簡単に却下しない職場ってなかなかないですよね。
     快適な新幹線の旅をサポートして下さっている方々に感謝して、新幹線や駅などを利用したいですね。

  • 新幹線の掃除をメイン業務としているテッセイ(鉄道整備株式会社)の業務改善の取組を紹介した本。

    新幹線の折り返し停車中12分のうちの7分で車内を清掃するだけでも大変なのに、新幹線の発着時や清掃後に整列して礼をしたりホームでお客様を案内したり。
    必ずしも職員間の関係性がよくなかった人たちをキラキラ輝く仕事に変えた人たち。

    そんなにテキパキ仕事ができる人をどうやって育てたのか、どうやってモチベーションを保つのか、といったことに関心があって読んだが、リスペクトとプライドが大事らしい。自身の仕事や自分の職場でも気をつけよう!と思うら、

  • 便所掃除という詩を思い出しました。
    小学生か中学生の時に先生が紹介して下さいました。

  • よくメディアなどで取り上げられている
    新幹線の掃除の方々。
    一体どういう人たちなんだろうかと
    読んでみました。

    スタッフの皆さんが どういう気持ちで 取り組んでいるのか? 会社はどう思っているのか?など 気になっていた点が ガッテンできました♪

    こういう会社って良いですよね。
    素晴らしいです。

  • 何が役立った、とかではないけど
    ココロは確かに温まりました。

  • 『感想』
    〇仕事ってそれぞれ条件が違って、好きなだけではできなかったり、労力の割には給料が低かったり、能力以外の要素で評価されたり・・・とあるが、仕事に取り組む本気の志には違いがないのだと感じた。

    〇そりゃあ給料はたくさんもらいたい。そして楽したい。でもそれがやりがいにつながるのかは別問題。お互いを高め合える人間関係が構築されている職場環境があることは羨ましい。でもこれって与えられるのをただ待っていたのではだめ。自分で生み出していかなきゃ。

    〇本当にいい職場は、身内だけから評価されるだけじゃなく、外にまで漏れ伝わっていく。

  • 二冊の中身のある本。初めは現場の人達の実体験、後半は管理側と現場の人のよりよく働く合意形成のプロセスなのだけれど、凄い組織だと実感。私もこのような仕組みづくりに関わるために、全ての職場関連の皆様と取り組んでいきたい。

  •  新幹線の掃除を業務とするJR東日本のグループ会社「鉄道整備株式会社」。東北・上越新幹線などの新幹線の清掃作業、東京・上野駅の新幹線駅構内を清掃するのが主な業務である。このいわばただのお掃除会社を、世界から注目を集めるサービスの会社、新幹線劇場とまで呼ばれる素晴らしいサービスの会社になっていったのかを取材してできた本である。

     新幹線の停車時間は約12分。そのなかで5分は乗客の降車と乗車に割かれるので、実質清掃に当たれるのは7分間。そのなかで驚くほどスピーディーに綺麗に清掃した上、清掃前後の挨拶のマナー、困っている乗客への対応など、清掃会社の枠を越えて活躍する姿は国内外を問わず絶賛されている。そのサービスを作り上げた「テッセイ」の内部に迫る本である。
     「テッセイ」と親しまれるこの会社には、「エンジェル・リポート」と呼ばれるお互いに同僚の良さを報告するシステムがある。同僚に認められ、誉められることで、清掃員のやる気が上がり、サービスも向上する。
     それらのリポートも、紹介されている。心を打つ話が多数あった。一人一人のやる気を引き出す、それらは同僚や、乗客などから認められるということが一番大切なのかなと感じた。

  • アマゾンオーナーズライブラリーを初めて利用し読ませていただいた本。

    掃除のおじちゃんおばちゃんが、周囲が敬意を抱くくらい「キラキラ輝いて」仕事に取り組む。そんな職場の仕組みが書かれている。

    働くからには、夢を持って働かないとねって、思った。日本の職場も夢を持って働ける場所になって欲しい。

  • 掃除のおばちゃんたちの仕事に対する思いがかかれた作品。
    どんなに汚れていようとも必ず綺麗にしようと意気込みと、体験談が多く書かれているので、自分も頑張ろうという気にさせてくれます☆

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著者プロフィール

遠藤 功(エンドウ イサオ)
株式会社シナ・コーポレーション代表取締役
早稲田大学商学部卒業。米国ボストンカレッジ経営学修士(MBA)。三菱電機、複数の外資系戦略コンサルティング会社を経て、現職。2006年から2016年まで早稲田大学ビジネススクール教授を務めた。2020年6月末にローランド・ベルガー会長を退任。同年7月より「無所属」の独立コンサルタントとして活動している。多くの企業で社外取締役、経営顧問を務め、次世代リーダー育成の企業研修にも携わっている。
株式会社良品計画社外取締役。SOMPOホールディングス株式会社社外取締役。株式会社ネクステージ社外取締役。株式会社ドリーム・アーツ社外取締役。株式会社マザーハウス社外取締役。
15万部を超えるロングセラーである『現場力を鍛える』『見える化』(いずれも東洋経済新報社)をはじめ、『現場論』『生きている会社 死んでいる会社』(いずれも東洋経済新報社)『新幹線お掃除の天使たち』(あさ出版)『ガリガリ君の秘密』(日経ビジネス人文庫)など、ベストセラー書籍多数。

「2022年 『「カルチャー」を経営のど真ん中に据える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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