女の子の学力の伸ばし方 心の育て方

著者 :
  • あさ出版
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本棚登録 : 27
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860636616

作品紹介・あらすじ

行きたい学校に行ける、なりたい職業につける、望んだ道に進める。この子が自立し幸せな人生を歩むために必要なこと。中学時代伸び悩んだ生徒たちを、次々と超難関国公立・私立大学合格へ導いた「絶対に落ちこぼれをつくらない」校長先生のメソッドとは?

感想・レビュー・書評

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  • 2016/1/4

    ・男女別カリキュラムのメリットについては考えたこともなかったけど、「なるほどたしかに〜」と考えさせられた。

    ・キャリアっていう観点からも、行動の傾向っていう観点からも、男女それぞれに合った指導ってのがあるんだろうな。差別とかじゃなく、区別。

  • 良本でした。意見に偏りもなくフラットで、非常に読みやすかった。子育てという大きな枠組みのことだけではなく、各教科別の勉強法や参考書も書かれており、非常に内容の濃いものだった。女の子を持つ家庭に一冊あるべきだと思った。

  • 最近、娘の考えていることが分からなくなることがあります。子どもが小さい時は、子育ては体力勝負という側面がありましたが、成長するにつれて精神面でのケアに重心が移ってきました。子どもたちにどのように接すればよいのか、心を育む良い方法はないのか、考えていた矢先この本と出会いました。
    著者は関東の大学附属女子中学・高校長で、「絶対に落ちこぼれをつくらない」ことをモットーに学校改革を進め、中学時代に伸び悩んだ生徒を難関大学合格へ導いた実績があります。この間入学希望者は急増し、偏差値も15ポイント以上アップした、と紹介されています。

    男の子と女のことでは育て方、伸ばし方が異なります。男の子は張り合う気持ちが強く、勉強など勝負どころでは一匹狼となります。たとえ教えあう場を設けても機能しない可能性が高いようです。それに比べて女の子は、友達と教えあいながら学ぶ環境を好み、そのような場でも集中して取り組むことが出来ます。生来共感能力が強い女性には互いに協力し合い、伸ばしあい、助けあうという理想の社会を実際に作っていく力が内在しているのでしょう。また教科書の内容を理解したあとは問題集を解いていきますが、男の子は1冊の問題集を解くのみで良いのですが、女の子は少なくとも2冊は仕上げたほうが良いとのことです。その理由は、女の子は解いた回数よりも、解いた問題の数が多いほど「勉強した」と納得出来るからです。彼女たちは本番の試験で未知の問題が出ると、頭が真っ白になってしまう(のだそうです)。それでなるべく多くの問題に触れていたほうが本番で底力を発揮するということです。これは恐らく男女の脳機能の相違に基づくものでしょうが、本書では大脳生理学的な内容には触れていません。しかし著者は、校長としての様々な経験に裏付けられた確証を述べています。このように男の子と女の子では伸ばし方が異なるのです。

    勉強で大事なことは欠かさず復習することです。きちんと復習して、一日ごとに分からないことを克服していくというのは、小さな成功体験を積み重ねることです。これを small step, small goal と呼びます。男の子に比べて、自己肯定感の低い女の子たちは、小さな成功体験を積み重ねることで段々と自信を持ち、次のチャレンジへの意欲を育てていくことが出来ます。これは成人して社会に出てからも同じです。新しいこと、これまでに経験のないことに取り組むためにも、small step, small goal の法則で業績を積み重ね、徐々に自信を深めていくことが大切です。

    また女の子は共同作業が得意であり、言語能力が高いため言葉による情報伝達を得意としています。これはグループ学習にうってつけの性質です。分からないことは教えあい、友達と頑張ることで伸びていくことが出来ます。またお互いの発言に耳を傾けることで、自分自身の経験に加えて友達の体験や考えを聞き、その考察を深めることも可能です。競争を好む男の子が交ざるより、女の子どうしのグループ学習のほうが効果が上がるようです。女子クラス・女子校であれば、こうした女の子の性質に特化した授業や環境づくりが可能となります。

    これまで書いてきたように女の子たちは共同作業が得意であり、グループ学習では得意とする言葉による情報伝達でお互いに教えあうことが可能です。これは社会に出た時にリーダーシップをシェア出来るリーダーの分業制に適しています。Shared leadership は新しいリーダーシップの形です。状況に応じて、それぞれの特性を活かしリーダーシップを取る人が変わるのです。共同作業が得意な女性ならではの分業です。もちろん責任の所在が明らかにならない、との問題も生じるでしょうが、運用次第で適用出来る組織もあるのではないでしょうか。

    本書では思春期を中心とした女の子と学習面での特性を示し、どのように教育していけばよいかを述べてありました。男の子との比較も記載されてあり、興味深く読むことが出来ました。

  • 復習が大事。

  • 学校は、感動製造工場であるべきっていいフレーズだなって思った。うちの子どもはまだ就学前なので、あと数年経ったらまた読みたいなー。でも、学習意欲の根底は想像力なわけで、その辺りは今から育てておかないと。と認識させられた。

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著者プロフィール

聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校校長、聖徳大学児童学部教授。女子校の校長を歴任し、いずれも学校改革を成功させる。伸び悩む女の子たちを次々と難関大合格に導くカリスマ的な手腕が注目を集めている。

「2014年 『「勉強ができない」と思い込んでいる女の子とお母さんへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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