「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

著者 :
制作 : ゆうきゆう 
  • あさ出版
3.98
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860639709

感想・レビュー・書評

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  • こんな内容の本がこんなに売れる社会はおかしい。
    こんな本が目立つところに平積みになっている社会はおかしい。
    買う人の多くはきっと、自分がそういう状況か
    むかしそういう状況だったと思った人か
    自分もいつかそうなるんじゃないかとおびえているか
    周りにそういう状況に陥ってる人がいる状況か。

    もっと幸せに生きてはいけないのかと思う
    だれだって笑って過ごしたいはずだと思う
    なのにそうさせてくれない社会は
    人を壊して、その人の幸せを壊して、その人の周りの人の幸せも壊す。誰も幸せにならない。
    なんで企業はそれに気づけないのか。
    なんで国は状況を悪くしようとするのか。
    国民があってこその国、社会じゃないの?

  • 昨年の年末辺りから、職場へ早出をしていました。残業こそ少なかったのですが、早出の時間は無給で、苛立ちを感じていました。

    そして、お花見シーズン忙しくなり人もいないと言う事で残業も増えてきました。肉体的にも精神的にも少しずつ辛くなっていったのです。

    そんな時にネットで見かけたのが、この本のプロローグでした。過労から正常な判断が出来なくなっている人の心理状態です。
    早出、残業でボロボロになった自分にとってとても身に沁みたのです。ああ、今、自分ヤバいんだ。と思いました。

    内容も漫画で読みやすく、監修のゆうきゆう先生の文章もわかりやすく、疲れていて頭が働かない状態の自分でも気軽に読めました。

    毎日午前様な皆様が自分の働き方を考えるのにはいい本だと思います。一日のうち12時間会社にいるのが当然というのは本当におかしい事なんです。自分もちょっとこの本で目が覚めました。

    辞めようかな…。

  • 息子が来春東京で就職するのだが、これが激務間違いなしの職種。過労死関連のニュースなどに無関心でいられなくなってしまった。この本は、ツイッターに投稿されて話題になったマンガを冒頭にのせて、精神科医のアドバイス等を加えまとめたもの。

    何と言ってもその冒頭のマンガに説得力がある。もう少しで「死」に向かって踏み出しかけた著者自身の体験が描かれているのだが、確かにこういう風にして死んじゃう人がいるんだろうなあとゾッとした。死ぬ気なんか全然なくて、でもここで一歩踏み出したら明日会社に行かなくていいんだなあと、ふらっと駅のホームから足を出してしまったような人が。

    たとえ周囲の人間関係がよくても、長時間労働は判断力を失わせる、とあるのはまったくその通りだと思う。過労死に至るほどではなくても、これはやらなければならないからとか、他の人に悪いからとか、いろんな理由で無理をする働き方はごく普通だ。労働へのそういうスタンスって変わるものなのだろうか。変えていけるのだろうか。考え込んでしまう。

  • 私自身のことではなく長男のことです。仕事が忙しく楽しみを持つ暇がない。立ち直ったと本人は言うけれど一時はうつ病かもしれないというところまでいった。救いは自分がやりたいと思ってなった仕事であること、それなりにやりがいがあるということ。ただ、要領が悪く、人付き合いも上手な方ではなく、まじめすぎる。そばにいて話を聞いてあげたいが離れて暮らしている。その上、もう30近いので親として何をしてあげることもできない。ただ見守るだけだがこの本を読むことを薦めてあげることはできそうだ。

  • とてもいい本。内容にあまり共感できない心身の頑丈な人にこそ読んでほしいなと思う。

    少しでも異変を感じたら無理せず休みましょう、と言うのは簡単だけど、「ただやる気がないだけ」との見分けがつかないのでついつい自分に厳しいほうの行動を選択してしまうという問題があると思う。
    これに関しては、そもそも「『ただやる気がないだけ』で休むのは良くないこと」という前提自体がおかしくて、社会全体の風潮として仕事というものを特別に重要なものと考えすぎていると思う。
    本当はもっと適当でも回るのに。

  • 残業三昧だった昔の自分の状況と心境を鮮明に思い出しました。
    なので読んでいて少ししんどくなったりもしたけれど、泥沼を脱した今だからこそ、この本で描かれている状況や考え方が身に染みてわかったとも思います。
    職場環境に自身で少しでも疑問を抱けるうちはまだマシ。
    無自覚の諦めモードに入ったり、周囲からの疑問の声の意味が理解できないとなると重症です。
    この本を自分と何かリンクする気がして手に取った人は自分で沼を脱出できる人なんです、きっと。
    この本では大げさなこともおかしなことも言ってない、当たり前でありたいことだけが述べられている、そう私は思います。

    自分の場合は毎日のように「君がいないと回らない」という呪詛を上からかけ続けられ、終電に飛び乗る毎日に慣れ、会社への不満を抱く過程はとっくに通り過ぎ、もう色々な思考が麻痺しかけていました。
    「ここで辞めたら次は(年齢的にも)正社員にはなれない」という恐怖もあって、とにかく走り続けなければいけないと思い込んでいました。
    でも、体は正直で。
    不調につぐ不調に襲われ、さらにはエナジードリンク中毒のようになりつつありました。
    そんなこんなで、夫の度重なる助言もあって「エイヤっ!」と退職する選択をしました。
    今は家事と両立できる範囲で派遣で働いています。
    収入面では正社員時代とくらべものにならないですが、精神的な安定や体調の良さは何物にも代えられない、そのありがたみを実感しています。

    ちょうどこの本を手にした日は電通の違法残業裁判の日でした。
    ありきたりな言い方ですが、法律に頼りきりにならず、人らしさを失わずに働ける環境がそれぞれの企業で育まれていくことを願うばかりです。

  • どうして?
    なんで話してくれなかったの?
    周りの人はそう思うけど
    ホントに誰にも言えないほど
    追い込まれたんだなと。

    死ぬ気になればなんでもできる
    死んでもやれ
    なんて、安直にいうなと言いたい。
    そういう言葉を会社で耳にしたら
    聞いてないふりはしたくない。

    この本
    読んでほしい。
    悩んでる人もそうでない人も。
    会社で部下がいたりパワーのある人たちも。
    その言葉、毎日自分が言われたら
    どう思うの、と。


    自分の前に
    細い細い一本道しか見えなくなってる。
    そんな1ページがあったが
    まさしくそんな状態。
    周りをみれば、世界が広くて
    他の道もたくさんあるのに。

  • 最初は何かサラサラ読みすすめられすぎで買い損かなと思ったが、終わりまで読み進めて振り返ると何かしみとおるように気が楽になっているかもという感じを自覚した。平易だけれども、侮るなかれ。かなりよい。

  • 「死ぬくらいなら会社を辞めれば」
    この言葉は本当に真理だと思いますが、そう思うことができなくなる心理がわかりやすく描かれていました。
    私も死ぬというところまでは考えたことはありませんが、仕事を辞めるわけにはいかないという考えに支配され、無茶な働き方を行ってきたことがありました。
    この本には、退路があるはずなのにそれが見えなくなってしまう描写があり、共感する部分が多々ありました。
    この本を通じて、とにかく自分を大事にすること。そして周りを見渡して視界を狭くして自分を追い込まないようにすることの大切さを学びました。
    「世界は、本当は広いんです」
    本書に書かれていたこの言葉を思い出しながら日々過ごしていきます。

  • 自分の身は自分で守るしかない。
    ちょうど、私が会社を辞める日が決まった時期にこの元となる漫画がtwitterで流れてきて、とても共感しました。

    やっぱり自分の感情がコントロールできなくなるとやばいと思うべき。
    私も帰宅中に明日の仕事のことを考えて、
    毎日泣いてた時期もありました。

    同じ会社の他人が耐えられるものでも自分が耐えられるとは限らないってのは本当にそうだなと感じました。

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