「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

著者 :
  • あさ出版
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本棚登録 : 1363
感想 : 176
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860639709

感想・レビュー・書評

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  • 正常な時は、嫌な会社なら辞めればいいと判断出来ますが、辛い時はそう判断するほどの余裕、判断力も失うという事がよく分かりました。杭に繋がれたゾウが逃げる事を辞めてしまうエピソードは印象的です。

  • 読書記録です。まだの人には参考になれば。

    ぱらっとめくった最初のページで「うっかり自殺しかけました。」のエピソードが自分にも経験があったので、「うんうん」と頷きながらあっという間に読んじゃった。この一歩さえ踏み出せば、もう、こんなに苦しい思いをしなくてもええやんって、確かに思ったことあるわ、私。若かったなー
    今では笑い話だけど、ドツボにはまっているときにはホント、気が付かないもんなんです。私が覚醒したのは、鳴門のうずまきを見たとき。落ちたら洗濯機みたいにぐーるぐると飲み込まれておぼれちゃううずまきを、観光船からぼーっと観てるときに「あ。外側に出てたらええのか」って。
    さっと読める量なので、しんどい人にも手に取ってもらえたら…外側に踏み出す一歩になるんじゃないかと思います。

  • 超絶流し読み。自分は大丈夫な気がするけど、そういう人が危ないから、この本の存在は忘れないようにしよう。

  • この本を読んで、少しでも、鬱による自殺、過労死がなくなりますように。

  • 死ぬくらいなら辞めたらいいと思う。
    実際うちの旦那も辞めてきた。
    でもやっぱり、まず私に相談するところからしてほしかったなぁ。
    私も旦那もこの本みたいな状況で、旦那だけ辞めちゃったから、子どもを養うためには私だけ頑張らないといけなくて。
    一人暮らしなら自分のことを一番に考えていいと思うけど、家族がいたら家族と一緒にいい道を選べたらいいと思います。

  • 著書の経験によるエッセイ漫画と心療内科医のコラムが合わさった内容。
    漫画がメインなのですぐに読めます。
    本のタイトルの答えとしては、みんな真面目過ぎて、「人に迷惑かけない」とか「立つ鳥跡を濁さず」を考えすぎて、他の選択肢を自ら消してしまうことだと思います。
    「会社の外の世界は広い」というのは私自身も実感しました。
    俺がやらねば誰がやるではなく、俺がやらねば誰「か」やるですよ。
    「まだ大丈夫」なうちに判断しないと、判断そのものができなくなるのです。

  • 心理

  • とてもいい本。内容にあまり共感できない心身の頑丈な人にこそ読んでほしいなと思う。

    少しでも異変を感じたら無理せず休みましょう、と言うのは簡単だけど、「ただやる気がないだけ」との見分けがつかないのでついつい自分に厳しいほうの行動を選択してしまうという問題があると思う。
    これに関しては、そもそも「『ただやる気がないだけ』で休むのは良くないこと」という前提自体がおかしくて、社会全体の風潮として仕事というものを特別に重要なものと考えすぎていると思う。
    本当はもっと適当でも回るのに。

  • 残業三昧だった昔の自分の状況と心境を鮮明に思い出しました。
    なので読んでいて少ししんどくなったりもしたけれど、泥沼を脱した今だからこそ、この本で描かれている状況や考え方が身に染みてわかったとも思います。
    職場環境に自身で少しでも疑問を抱けるうちはまだマシ。
    無自覚の諦めモードに入ったり、周囲からの疑問の声の意味が理解できないとなると重症です。
    この本を自分と何かリンクする気がして手に取った人は自分で沼を脱出できる人なんです、きっと。
    この本では大げさなこともおかしなことも言ってない、当たり前でありたいことだけが述べられている、そう私は思います。

    自分の場合は毎日のように「君がいないと回らない」という呪詛を上からかけ続けられ、終電に飛び乗る毎日に慣れ、会社への不満を抱く過程はとっくに通り過ぎ、もう色々な思考が麻痺しかけていました。
    「ここで辞めたら次は(年齢的にも)正社員にはなれない」という恐怖もあって、とにかく走り続けなければいけないと思い込んでいました。
    でも、体は正直で。
    不調につぐ不調に襲われ、さらにはエナジードリンク中毒のようになりつつありました。
    そんなこんなで、夫の度重なる助言もあって「エイヤっ!」と退職する選択をしました。
    今は家事と両立できる範囲で派遣で働いています。
    収入面では正社員時代とくらべものにならないですが、精神的な安定や体調の良さは何物にも代えられない、そのありがたみを実感しています。

    ちょうどこの本を手にした日は電通の違法残業裁判の日でした。
    ありきたりな言い方ですが、法律に頼りきりにならず、人らしさを失わずに働ける環境がそれぞれの企業で育まれていくことを願うばかりです。

  • どうして?
    なんで話してくれなかったの?
    周りの人はそう思うけど
    ホントに誰にも言えないほど
    追い込まれたんだなと。

    死ぬ気になればなんでもできる
    死んでもやれ
    なんて、安直にいうなと言いたい。
    そういう言葉を会社で耳にしたら
    聞いてないふりはしたくない。

    この本
    読んでほしい。
    悩んでる人もそうでない人も。
    会社で部下がいたりパワーのある人たちも。
    その言葉、毎日自分が言われたら
    どう思うの、と。


    自分の前に
    細い細い一本道しか見えなくなってる。
    そんな1ページがあったが
    まさしくそんな状態。
    周りをみれば、世界が広くて
    他の道もたくさんあるのに。

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著者プロフィール

汐街コナ

イラストレーター。広告制作会社のグラフィックデザイナーを経て漫画・イラストの活動を開始。 装丁画・挿絵・ゲームキャラクターイラスト等をてがけている。 デザイナー時代に過労自殺しかけた経験を描いた漫画が話題になり、『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』(ゆうきゆう氏との共著)のタイトルで書籍化。

「2020年 『仕事がしんどくてヤバいと思ったら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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