- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860639709
感想・レビュー・書評
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正常な時は、嫌な会社なら辞めればいいと判断出来ますが、辛い時はそう判断するほどの余裕、判断力も失うという事がよく分かりました。杭に繋がれたゾウが逃げる事を辞めてしまうエピソードは印象的です。
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超絶流し読み。自分は大丈夫な気がするけど、そういう人が危ないから、この本の存在は忘れないようにしよう。
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死ぬくらいなら辞めたらいいと思う。
実際うちの旦那も辞めてきた。
でもやっぱり、まず私に相談するところからしてほしかったなぁ。
私も旦那もこの本みたいな状況で、旦那だけ辞めちゃったから、子どもを養うためには私だけ頑張らないといけなくて。
一人暮らしなら自分のことを一番に考えていいと思うけど、家族がいたら家族と一緒にいい道を選べたらいいと思います。 -
著書の経験によるエッセイ漫画と心療内科医のコラムが合わさった内容。
漫画がメインなのですぐに読めます。
本のタイトルの答えとしては、みんな真面目過ぎて、「人に迷惑かけない」とか「立つ鳥跡を濁さず」を考えすぎて、他の選択肢を自ら消してしまうことだと思います。
「会社の外の世界は広い」というのは私自身も実感しました。
俺がやらねば誰がやるではなく、俺がやらねば誰「か」やるですよ。
「まだ大丈夫」なうちに判断しないと、判断そのものができなくなるのです。
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心理
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残業三昧だった昔の自分の状況と心境を鮮明に思い出しました。
なので読んでいて少ししんどくなったりもしたけれど、泥沼を脱した今だからこそ、この本で描かれている状況や考え方が身に染みてわかったとも思います。
職場環境に自身で少しでも疑問を抱けるうちはまだマシ。
無自覚の諦めモードに入ったり、周囲からの疑問の声の意味が理解できないとなると重症です。
この本を自分と何かリンクする気がして手に取った人は自分で沼を脱出できる人なんです、きっと。
この本では大げさなこともおかしなことも言ってない、当たり前でありたいことだけが述べられている、そう私は思います。
自分の場合は毎日のように「君がいないと回らない」という呪詛を上からかけ続けられ、終電に飛び乗る毎日に慣れ、会社への不満を抱く過程はとっくに通り過ぎ、もう色々な思考が麻痺しかけていました。
「ここで辞めたら次は(年齢的にも)正社員にはなれない」という恐怖もあって、とにかく走り続けなければいけないと思い込んでいました。
でも、体は正直で。
不調につぐ不調に襲われ、さらにはエナジードリンク中毒のようになりつつありました。
そんなこんなで、夫の度重なる助言もあって「エイヤっ!」と退職する選択をしました。
今は家事と両立できる範囲で派遣で働いています。
収入面では正社員時代とくらべものにならないですが、精神的な安定や体調の良さは何物にも代えられない、そのありがたみを実感しています。
ちょうどこの本を手にした日は電通の違法残業裁判の日でした。
ありきたりな言い方ですが、法律に頼りきりにならず、人らしさを失わずに働ける環境がそれぞれの企業で育まれていくことを願うばかりです。 -
どうして?
なんで話してくれなかったの?
周りの人はそう思うけど
ホントに誰にも言えないほど
追い込まれたんだなと。
死ぬ気になればなんでもできる
死んでもやれ
なんて、安直にいうなと言いたい。
そういう言葉を会社で耳にしたら
聞いてないふりはしたくない。
この本
読んでほしい。
悩んでる人もそうでない人も。
会社で部下がいたりパワーのある人たちも。
その言葉、毎日自分が言われたら
どう思うの、と。
自分の前に
細い細い一本道しか見えなくなってる。
そんな1ページがあったが
まさしくそんな状態。
周りをみれば、世界が広くて
他の道もたくさんあるのに。