英語上達完全マップ: 初級からTOEIC 900点レベルまでの効果的勉強法
- ベレ出版 (2005年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860641023
感想・レビュー・書評
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英語の勉強の方法を調べていたとき、
色々な方面で話題になっていた本がこれ。
とても気になっていたので、読んでみました。
先に言っておきますと、同じ内容の文章が
ネット上に公開されているようです。
ですので、お金をかけたくない場合や
中身を立ち読みしたい場合は、
まずネットで調べてみるとよいかもしれません。
僕は、PCで読むよりも紙で読みたい派なので、
本を買いました。
音読・文法・精読・多読・語彙・リスニング・会話などの
各項目について、著者なりの勉強法がかなり細かく書かれています。
残念なことにいずれの勉強法も
「一瞬で」とか「あっという間に」とか「聞き流すだけで」とかいう
類の楽してできるタイプの勉強ではありません。
やはり、「学問に王道なし」の言葉通り、
毎日コツコツ積み重ねが必要なようです。
しかし逆に言うと、この勉強法をやりこなせば、
英語力は自ずと上がっていきそうです。
僕はオリジナルで色々な人のやり方を
組み合わせるつもりなのですが、
著者の勉強のやり方には学ぶべきところがたくさんありました。
英語の勉強を考えている人なら、
絶対に読んで損のない本の一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ネット上で人気に火が付き、大ヒットとなった英語学習法の本です。
著者は、英語の「知識」を増やすのではなく、英語を運用するための「回路」を構築するトレーニング法に的を絞っています。中心となるのは「音読パッケージ」と「瞬間英作文」という2つのトレーニングです。単に勉強の仕方を説明するだけではなく、教材からトレーニングの期間についても、著者自身の経験に基づいた具体例とともに語られていて、学習者にとって非常に参考になります。また、文法、精読、多読、ボキャビル、リスニング、会話についても、実践に直結した英語運用能力を鍛える方法が詳しく紹介されています。
音読を中心にした英語の勉強法は、國弘正雄が「只管音読」というスローガンとともにいち早く提唱しており、その後野口悠紀雄の『「超」勉強法』(講談社文庫)などでも推奨されていましたが、広く定着するに至ったのは、本書のヒット以降ではないかと思います。 -
■紹介
自分の英語遍歴が、著者の言い分と重なった。
そして何をどう練習することが大事か、
回数や、単語数をもって示してくれている。
①幻想は幻想であり、
朝起きていきなり英語がしゃべれる事はないし、
高い教材を買っても、なんとなしに成果が出ることはない。
②中、高、大はなんとなく英語の授業を受けていただけ。
③暗記する必要はなく、繰り返しやることで刷り込むことが大事。
④TOEICの評価と、英語を使うという評価の感覚が同じ。
・600点:しゃべらない人からは、しゃべれていいなーと言われる。
・900点:ネイティブに混じれば、わからないことも多々ある。
⑤数字が明確に記載されている。
・音読練習では初回は必ず30回以上。
・20000語でTIME、8000語でTOEICを読むレベル。
などなど
過去、現在、そして未来を示す、題名通りのマップになっている。
これまで英語を勉強してもいまいち成果がでなかった人、
これから英語を勉強したいけど何をしたらいいかわからない人、
いろんな英語初心者から中級者にお薦めできる良書、だと思われる。
1年後にでも結果が出れば、
★を4つから5つに変えて、「だと思われる」は消しておきます(笑)
※注
あくまでも勉強方法が記載されている本です。
この本を読んだだけで、英語が上達することはありません。
読むだけでなく、記載されている内容を実行する必要があります。
■簡略抜粋
○学校英語の限界には次のような要因があります。(P.30)
⑤教師自身の英語能力があまり高くない場合が多い。
○基本法則を効率的な方法で実践する重要なポイント。(P.33)
①文法・構文は基本的なものをマスターしてから、
より高度で複雑なものに取りかかる。
②勘や推測に頼らない、分構造をしっかりと把握する読み方を身に着ける。
③学んだことを「わかる」だけでなく「できる」ようにする。
④「わかっていること」を「できる」ようにするために声に出す。
⑤一気の暗記をせず、軽い繰り返しによる刷り込みで知識を技術に変える。
○TOEICは900から満点のレベル。(P.38)
複数のネイティブ同士の非常にカジュアルな会話、
早口でぞんざいな発音で話させる映画やテレビドラマでは半分程度しかわからない。
英文を書くと構文的にはほぼ正確だが、
冠詞、前置詞の間違いやネイティブから見ると不自然な文体が混じる。
○TOEIC300点位の日本人が900点レベルに達するには、
4000時間前後英語に触れる必要があるとされます。(P.269) -
英語の上達に近道はない、と分からせてくれる。分野ごとに学習法が載っているので参考にしやすい。
2005年初版と若干内容は古い(特に当時はスマホが無い)が、そこまで色あせている感じはしない。こういうのを見ると英語をコツコツ学習したくなるが、結局は強いモチベーションがないと続かないのだろうな、という気はしている。
・音読パッケージ
・リピーティング
・音読
・シャドーイング
・短文暗唱=瞬間英作文
・文法
・精読
・多読
・語彙増強=ボキャビル -
英語学習のプロセス。ウェブにも著者のまとめた同じ情報が転がってるけど、やっぱ本の方が読みやすい
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英語はそこそこ勉強してきたつもりだが、学生時代からこれまで、一応読めるけど上手に話せない状況が続いていた。
そんなある日、仕事のプロジェクトでグローバル案件に携わる機会が訪れ、このままでは通用しないという危機感から英語学習に着手。
具体的なロードマップをイメージするため、評判が高い完全マップを利用することにした。
同書の到達地点は、「英語で仕事、生活の会話全て流暢にこなせる、英語圏で問題なく暮らせるレベル。」としている。
カジュアルな会話や映画の会話はそれよりレベルが高く、習得は「非常に難易」としており、同書の到達地点より先にある。
筆者の英語上達ロードマップの核として大切にしていることは「基底力(筆者の造語)」とそれの「駆使能力」である。
基底力とは、英語力の基礎的な力のことであり、ボキャブラリー、読解力、英作文力を指している。それらを上げるために
以下のトレーニングを重視している。
・単語、文法、構文を正確に理解し、知識として習得すること
・学んだ知識を使うための回路を作ること(知識から英文を組み立てること)
一方、駆使能力とは、その名の通りで、基底力を実際の場で駆使する能力のことであり、
・可能な限りアウトプットを繰り返し、駆使能力を作り上げる。
等々のトレーニングを重視している。
トレーニングの手順としては、以下を推奨している。
Step1:中学レベルの音読、瞬間英作文(日本語を瞬時に英語にする英作文のこと)、基本的な英文解釈、文法
Step2:音読と瞬間英作文の継続、多読、単語
Step3:速読、会話等
中でも特に「基礎の徹底」を強調しており、音読と瞬間英作文にスポットライトが当てられている印象であった。
おそらく学校教育では長文読解、多少の簡易なリスニングが重視されており、日本語を瞬時に英語に直す作業、つまり話すための英作文のトレーニングが欠けているからだと推測すると同時に、英語が読めるけど、話せない日本人は学校教育及び、受験でのトレーニングの影響を受けていると考える。
主張としてはごもっともであり、「英語はすぐに身につくものではない」ということも改めて思い知らされる。
トレーニング地道だが、確かに実力がつきそうな気がするので、私は今日からトレーニングを行なっていこうと思う。
英語力(特に会話する能力)を高めたい人は一読の価値があると思う。
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15年前に英語上達完全マップのホームページを見て、当時はこれに沿って勉強したが、あまりうまく行かなかった。
また、英語の勉強を再開したので初心に戻ろうと思い、今度は本を買って読んでみた。
書かれていることは、他の本やサイトでもよく言われる、音読や瞬間英作文であるが、中学校の教科書レベルを繰り返してTOEIC600まで行くというのは、挫折を繰り返している私にとっては信じがたい。
色々試してだめでこの本にすがっているので、もう一回やってみようかとも思う。 -
"初級からTOIEC900点レベルまでの効果的な勉強法を示す本。幻想を捨てて、しっかりとした基礎を固めれば必ず上達するといっている。英語をものにしている人は次の2点を必ずおさえているそうだ。
1.英語を身につけるための基本トレーニングを知っている
2.基本トレーニングに必要な量を実行、継続している。
毎日の繰り返しが重要。" -
英語学習には正しい順序がある。
また、強い目的意識がなければ、語学はみにつかない。