世界史劇場 フランス革命の激流

著者 :
  • ベレ出版
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本棚登録 : 117
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860644291

作品紹介・あらすじ

まるで劇を観るような感覚で世界史を楽しく学べる好評シリーズ第7弾。フランス革命は「自由」「平等」「友愛」という現代の市民社会の土台となる原理が掲げられた代表的な市民革命です。この近現代に大きな影響を与えたフランス革命の実態を、豊富なイラストと臨場感あふれる解説で描いていきます。なぜフランス革命が起こったのか? そしてどのように展開していったのか? フランス革命前夜からジャコバン独裁を経て、テルミドール9日のクーデタまでをくわしく、ワクワクしながら一気に学ぶことができます。『ベルサイユのばら』で興味を持たれた方にもおススメの劇場型ノンフィクション!

感想・レビュー・書評

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  • 複雑なフランス革命が、かなり整理されて書かれており理解しやすい。
    反面、初学者向けのため割愛されている情報もかなり多い。これを足がかりに、理解を深めていけたらと思う。
    この著者は、割と人物をあっさり「無能」などと断定することが多く、その評価ないしは人間性への洞察の浅さが気になる。まず、ばっさりそう評価してしまうことに違和感がものすごくあるし、好きではない。結果のみをもってそう断じてしまうことは、人間に対する理解が進まないと感じるからだ。経緯や信念、自己矛盾、挫折などにより結果が生まれる。そのプロセス理解がないと、人間の行動原理や社会の動きも見えないのでは、と思ってしまう。

    色々書いたが、初学者向けとしては十分。ただ、それに満足せず別視点の本も読むことが必要だと思った。

  • この人が書いた本わかりやすいですよ。絶対読んだ方がいい。

  • 歴史劇場シリーズは初めてでしたが、歴史上の出来事の背景や意味について、非常に分かりやすく解説した良著❗️フランス革命は、実は最初から意図されて起きたのではなく、流れに流されてなんとなく起きてしまった出来事とは・・・❗️

  • フランス革命に関する流れを知るには最適な本だと思う。
    詳細に書かれているわけではないが、発生した出来事が時系列に紹介され、出来事の因果関係に関しても簡単にではあるが紹介されている。
    また、当時のヨーロッパは何かしらの血縁関係を持ち、外交はほどほどが保たれるようになっていたみたいだけど、フランス革命で誕生した共和制には、その辺りの機微は伝わらなかったのだということがよくわかったよ。

  • 世界史の授業では必ず出てくる「フランス革命」、その実態は独裁・虐殺へとつながったことを流れに乗ってよく理解できる本でした。
    続きの「ナポレオン」時代が出版されることを期待します。

    <追記>
    著者の神野正史先生から、「すでに出ています」とtwitterでいただきました。大変失礼いたしました。

  • フランス革命は、王政⇨共和制⇨帝政と振り幅が大きく、時代の主役も王、貴族、ブルジョワ、平民、ブルジョワ、皇帝とめまぐるしく変わります。革命の最中にも、周辺国と数次にわたって戦争するなど、場面展開の激しいカオスな印象でした。本書は、読者を振り回すことなく、一筋の核心的な流れを示してくれます。フランス革命を学ぶなら、初めに読んでおきたい入門書でした。

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著者プロフィール

河合塾世界史講師。世界史ドットコム主宰。ネットゼミ世界史編集顧問。ブロードバンド予備校世界史講師。歴史エヴァンジェリスト。
1965 年、名古屋生まれ。出産時、超難産だったため、分娩麻痺を発症、生まれつき右腕が動かない。剛柔流空手初段、日本拳法弐段。立命館大学文学部史学科卒。
教壇では、いつも「スキンヘッド」「サングラス」「口髭」「黒スーツ」「金ネクタイ」という出で立ちに、「神野オリジナル扇子」を振るいながらの講義、というスタイル。
既存のどんな学習法よりも「たのしくて」「最小の努力で」「絶大な効果」のある学習法の開発を永年にわたって研究し、開発された『神野式世界史教授法』は、毎年、受講生から「歴史が“見える”という感覚が開眼する!」と、絶賛と感動を巻き起こす。
「歴史エヴァンジェリスト」として、TV出演、講演、雑誌取材、ゲーム監修など、多彩にこなす。「世界史劇場」シリーズ(ベレ出版)をはじめとして、『最強の成功哲学書 世界史』(ダイヤモンド社)、『暗記がいらない世界史の教科書』(PHP研究所)、『ゲームチェンジの世界史』(日本経済新聞出版)など、著書多数。

「2023年 『世界史劇場 オスマン帝国の滅亡と翻弄されるイスラーム世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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