- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860645014
作品紹介・あらすじ
「宇宙が暗いなんて当たり前じゃないか」と思われるかもしれません。確かに私たちは毎日、太陽が沈んで夜になると、空が暗くなることを知っています。この夜の暗さこそが、「宇宙の暗さ」です。この当たり前に思えることは、じつはとても不思議なことで、「無限の空間に無限の恒星が一様にばらまかれているとしたら、空は全体が太陽面のように明るいはず」という問題として、オルバースのパラドックスと呼ばれています。
本書では、さまざまな角度から「宇宙の明るさ」について迫ることでその疑問を解き明かし、その過程において、宇宙に関する基礎的な知識も自然に学べるようになっています。
感想・レビュー・書評
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門外漢の私でも非常によく理解できた良書。
ひも理論やマルチバースなど仮説は出てきているが、宇宙の始まり以前、膨張する宇宙の外側など
自分が生きてるうちに知りたい事が多すぎる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良書。
著者が高校時代の同級生で、同窓会会報誌で本著作が周知されているのをきっかけに読む。
宇宙への入門書、というか物理や化学で赤点まみれの高校生だった自分には科学への再入門書となりました。
読んでる途中に行った万葉の湯の屋上の足湯で夕日を見ながら妻に「何で夕焼けって赤いか知ってる?」と問いかけてうざがられたのは一生忘れません。
すごく仲が良い間柄というわけではなかったけれど、注釈含めて微に細に入った丁寧な説明に、記憶にある著者の高校時代の丁寧な話し方を思い出して、ああ変わってないんだなあ、と感慨深くなることも多く。
いつか子どもが天文に興味を抱いたとき、ニヤリと推薦してやるつもりです。
個人的な感慨が深く、まともな感想になっていませんが、それを差し引いても内容は分かり易くテーマは深く、素晴らしいです。見事な入門書だと思います。 -
こういう読み物に弱い。
結局「なぜ」は、わからないまま終わってしまうのだけれど、どうしても「なぜ」が知りたくて題名に負けてしまう。 -
天文学の本ですが宇宙物理学、宇宙論から追って見つけ、読みました。
最後の章にちらっと出てきた暗黒物質や暗黒エネルギーなどはよく知っていたのですが天文学の知識はゼロで挑みました。が、とてもわかりやすかったです。「オルバースのパラドックス?何それ?」レベルだったのですがざっくりと天文分野を知れたのでよかったです。
著者は何度か「早く答えが知りたいなら5章まで飛んでください」とおっしゃっていますが、最初から読むことをおすすめします。 -
素朴な疑問なのに、的確な答えが言えない、言ってるつもりでも矛盾がある。
当たり前なことが実はまだわからないことが沢山あると再認識できる。
著者は分かりやすくかいてますが、要所要所で難しい内容もありたまに置いてかれます。。 -
一冊使ってオルバースのパラドックスに答えを与える本。中高生向きの内容で丁寧で分かりやすくてとても良かった。「チコちゃんに叱られる」で取り上げられて話題になっていたので読んだのだが,奥さんには「チコちゃんキライなのに読んだの?」とからかわれてしまった
解答は,“時間的にも空間的にも宇宙は有限なので、宇宙の観測可能な範囲に存在する星の数は有限であり、しかも遠くの星や銀河からの光が私たちのもとに届くのに、宇宙年齢では時間が足りないから”p.172ということなんだけど,そこに至る過程が本書の中心。星や宇宙に少しでも興味のある若い人にたくさん読まれて欲しい本。
エドガー・アラン・ポーが1848年に(計算したわけでないが)ほぼ正解を書いていることや,ケルヴィン卿が1884年に計算で別解に辿り着いてることなど,豆知識も楽しい。 -
宇宙の謎について説いた一冊。
内容は難しいものの、極力わかりやすく書いていて勉強になった。 -
この本すごくおもしろい!!
宇宙はなぜ暗いのか、なんて考えたこともなかった。
もし、中高生の頃にこの本を読んでいたら、宇宙の研究に進んでいたと思う。 -
オルバースのパラドックスと宇宙の姿
https://www.beret.co.jp/books/detail/641