- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860645052
作品紹介・あらすじ
学校を卒業して、あらためて「倫理」という科目を学びなおそうと思った方のための哲学・思想の入門書です。「高校でまともに倫理の授業を受けなかった」「難しくてよくわからなかった」という方のために、これ以上にないほどやさしく、わかりやすく解説しています。予備知識がなくても、西洋の哲学・思想が「これまで何を問題としてきたのか」、また「現代を生きる自分たちとどのような関わりがあるのか」ことについても手に取るように見えてきます。哲学・思想のエッセンスが詰まった一冊!
感想・レビュー・書評
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高校時代にぼんやりとあった倫理学の内容をまとめたもの。
当時は疑問に思わなかったが、倫理学と銘打ってはいるものの、中身は西洋哲学全般だった。
倫理学って道徳の延長だと思っていた記憶はいずこ・・?
章は15章建てで
1.「よく生きるとは」 ソクラテス
2. 存在とは何か プラトン・アリストテレス
3. 心とはなにか デカルト
4. 因果関係とは ヒューム
5. なぜ嘘をついてはいけないのか カント・ベンサム
6. 自由意志は存在するか エラスムス・ルター・スピノザ
7. やりたい放題は自由か ヘーゲル
8. 真の民主主義とは ルソー
9. マルクス
10. 自分を肯定する ニーチェ
11. 世界に一人だけの私 ハイデガー・サルトル
12. 正しさって何だろう プラグマティズム
13. 理性の宿命と可能性 フランクフルト学派
14. 哲学の主題は言語である ウィトゲンシュタイン
15. 真理とは権力である フーコー
心に残った考え
・道徳の実践には道徳的な動機が不可欠である (カント)
・人はみな快楽と苦痛に支配されている(ベンサム)
・人倫には道徳(内からの律)と法(外からの律)が必要である(ヘーゲル)
・私たちは政治の観客や消費者でなく、主役であり責任者である(ルソー)
・国王が国王であるのは、臣下が臣下として振舞うからだ(マルクス)
・人は自分の運命を他人に委ねて楽になりたいという蓄群心理を持つ (ニーチェ)
・道具的理性。啓蒙の弁証法、反対物への転化(アドルノ)
・合意形成能力を表す対話的理性。(ハーバーマス)
特にカント、フランクフルト学派のアイデアに興味を持った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書前に他の入門書を読んでおり、内容に大きな変化はなかった。
入門書は1冊だけ読んで、以降テーマ絞って読んでいった方がいいなと思った。 -
西洋の倫理や哲学の概要がつかめる本。いわゆる「お勉強」から少し踏み込んだ内容を知るには適量だと思った。