- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860650759
感想・レビュー・書評
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立ち読み:2013/5/2
購入:2013/5/2
「哲学」という名前がいかん。言語はピロソピアで、「知」への「愛」ただそれだけなのに、「学」とつけると、「ザ・科学」みたいに「ザ・哲学」という体系だった知識があるみたいに思える。
→ 「哲学入門」の本をあさると、たいていデカルトとかカントとかの哲学紹介から始まる。だれか、「哲学」ってなんなのか?を教えてくれないのか?と思っていたので、ちょうどぴったり答えてくれた感じ。
自分の「前提」を自覚する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了日 2019/12/14
近隣の図書館どこにも蔵書がなくて、買って読み始めた一冊。
買って良かった、読んで良かった。
直前に読んだ「現代の死に方」と本書パート5以降の内容にリンクが多く、もう少しちゃんと(文章にして)考えてみたいと思った。
こういう刺激的な本を読むと、「あいつに読ませたい!どんな反応するだろう」って思いがこみ上げてくるんだけど、それって自分が考えることをやめる(あいつの答えを待つ)姿勢だなって気付いた。
一番面白いのはさ、自分で考えて答えだして、あいつに読ませて、あいつとそれについて議論することじゃない? -
概念を作るためにはいらないところを思い切って捨てて抽象化しないといけない。枝葉の部分にとらわれがちだから、気をつけないとな。読みやすい本だったからこそ、いろいろな例で実践してみて身につけていきたい!
何度も読み返した方が良い本。 -
哲学のやり方指南書。
どう考えればいいのかのきっかけがもらえる。
哲学は自分で哲学する。そして概念をつくる。 -
人の思想を説明することではなく、基本から解説している。
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平易な語り口で書かれていて、哲学を近寄りがたく感じていてもすっと読み進められる。
序章の「哲学は「私がする」もの」で、よりぐっと哲学を身近に感じたところで、デスノートやライアーゲームなどの漫画を題材に、考えさせながらもさくさく読み進めることができた。
途中、1755年に起きたリスボンの大地震を例に、避けがたい厄災について2020年のいまについて考える。
そこから一気に、自分の人生で受け止め切ず言葉にできなかったことが多いことに気がつく。
男女間の友情、脳死、愛とか正義について。
そして、それに対する倫理学が提示するもの。
しっかりと下地を作ってもらった上で、「自由」や「よく生きる」ことについてようやく考えられる。
そして補足と文献案内、あとがきまでたっぷり面白い! -
いい本だと思うんだけど、こういう語りかたが必要なのかというのは気になった。
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2017/12/05 初観測
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2017.12.05 スゴ本ブログより
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愛とか正義とか―手とり足とり!哲学・倫理学教室
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哲学のやり方で倫理学的なテーマを考えることで、哲学にも倫理学にも入門しようという本。
哲学は「しりたい!」ではじまって、自分でするものだし、自由にやればいいものなんだけど、それだとなかなかうまくいかない。著者は、こうやってやるとうまくいくかもよというひとつのやり方を示してみせる。
そのやり方は、概念をつくったり、概念同士を比較したり繋げたり、概念を使ってみたり広げてみたりする。
「愛」について考えるとき、「愛」は人それぞれちがうイメージでとらえているから一見それ以上考えられないようにもおもえる。それでも「愛」の概念を考えこねくりまわす。なぜそんなことをするかというと、イメージから抜け出すためだ。概念的に考えたほうが現実をちゃんととらえられることがあるからだ。自由にかんがえられる場合もあるからだ。
実験や観察によって繰り返し確かめられるもの(科学)は確かめればよくて、でも確かめられるものは世界の一部でしかない。そもそもわれわれの人生は一度しかない、繰り返せないものだ。そして繰り返しせないものについても、かなりな程度まで考えることができる。