- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860672911
感想・レビュー・書評
-
イラスト・川原真由美さん
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コンセプトコーナー2012年 8月「アンケートリクエスト企画 自然から学ぶ医療知識」の選書です。
-
2015/09/11 読了
雑草大好きです。9割が近くにある草や花たちなのでふむふむと思いながら読みました。5歳の娘も足元ばかり見て歩いて変わった花があると眺めたり時にはポケットに入れたりと日々過ごしています。家のまえの空き地は除草剤が撒かれていたりもするけど、近所の人は割と雑草を生やしたままにしています。最近は断捨離流行ですが私もどちらかというと捨てるのが苦手なタイプなのでこれからも物を大事にしようと思います。ほのぼのした気持ちで読めました。 -
その草の名前を知ったからといっても
どうということはない
けれども
その名前が分かるようになったとき
今まで 素通りしていた 道ばたの花が
今まで 素通りしていた 空き地の草が
今まで 素通りしていた 街路樹の花が
向こうから 語りかけてくれるのです
草の名前 木の名前 が
わかるようになったときの
愉しみ
これは
それを知ってしまった
人の密かな愉しみでしょう
でも
その愉しみは
分かち合いたい愉しみ
でもあるのです -
ひとつひとつの植物に思いを寄せたエッセイ集。
雑草の効能や特性も掲載されているが、著者の気持ちの方が強く表現されている。
個人的には効能や特性をもっと知りたいと思った。 -
かわしまさんの綴るお話、写真、川原真由美さんの草花のイラスト、どれもがとても素敵な1冊。出てくる草花は、どれも懐かしい。そういえば、今はなかなか目にしなくなってしまったなぁと、ぼんやり思う。幼いころは、これからの季節、当たり前のように見つけたり、摘み取ったり、もっともっと身近なものだったはずなのに。いつの間にこんなに遠く隔たれてしまったのだろう。たとえば中学生のころ、「研究」の対象だったハルジオン。学校のまわりからたくさん摘んできて、葉の角度を測ったり、細い花弁を1枚1枚ピンセットでとって、数を数えたり。ススキ。幼いころは、十五夜のときに、お団子をつくり、その辺に生えているススキを父や母がとって帰ってきて飾ったりしたなぁ・・・。なんて、この本に出てくる草花のひとつひとつに、私にもいろんな思い出があることに気がついて、うれしい気持ちになった。