絵図で歩く岡山城下町

制作 : 倉地克直  岡山大学附属図書館 
  • 吉備人出版
4.33
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 11
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860692353

作品紹介・あらすじ

岡山大学附属図書館所蔵の江戸時代の岡山城下町を描いた絵地図を基に、現在の街と比較しながらわかりやすく案内する散策ガイド。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 請求記号・092.5/Ok  資料ID・310005658

  • 前回岡山城下町を歩いたのは、学芸員の案内の下であったが、今回はこの本をタネに歩いてみた。今日歩いたのは、津山往来といって江戸時代山陽道のほかに岡山城下から倉敷方面に抜ける庭瀬往来と北の津山方面に抜ける津山往来があり、その入り口辺りを歩いたのである。
    シンフォニービルからオリエント美術館の西に下りると甚九郎稲荷がある。この名前のお方が相撲を取って橋を壊したらしい。つまり当時はこの辺りに堀があって小さな橋がかかっていたということを知る。
    現在天神山会館のある辺りは岡山藩の支藩の鴨方藩主の池田信濃守の中屋敷になっていたらしい。
    その周りをぐるりと堀がめぐっていた。その跡が今も公園や道路などになって残っているし、その当時の石垣も残っている。
    この堀から北側の弓町は下級武士のすむところだったらしい。岡山城下は基本的に1945年6月29日の岡山大空襲で焼け落ち、昔の建物、特に江戸時代の面影は見る影もないが、ここがそうだったのだと思って歩くと例えばこの昭和の雰囲気を残した弓道場の存在に気がつき、今は知らないが、この道場主の祖先は下級武士だったに違いないなどと思うのである。
    東に歩くと、津山往来の基点辺りに当る。この辺りに藩の御厩(馬を繋げて置く所)があった。
    出石町。この辺りは材木問屋が今も多い。商人の町だったのである。一つ路地に入ると、戦災を免れたところなので古い家がまだある。
    津山往来沿いに榎本神社がある。当時から商人の信仰を集めたらしく、尾張、摂津、讃岐、安芸、美作などの商人が寄進した玉垣が残っているらしい。1685年の石の手水鉢、1800年の石鳥居や、1860年の石灯篭などがある。
    国道を渡ると、番町に入る。この辺りは下級家臣の居住地。就実学園の道路を隔てた向かい辺りの小路に入ると、古い家も多いし、小道がどうやら江戸時代そのままの面影を残しているようだ。
    津山往来はこうやって旭川沿いに北へ繋がって行ったらしい。

  • 毎年秋に開催されている「宇喜☆宇喜フェスティバル」の参考にさせて頂いた一冊。
    江戸期の町並みが中心ですが、歴史ある城下を学ぶことができるお勧め本です。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1949年愛知県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。80年から岡山大学に勤務、現在は文学部教授。江戸時代の民衆の生活・文化・意 識について、地域の資料に基づきながら考えてきた。『新修倉敷市史』の編纂に参加し、現在は倉敷市文書館(アーカイブズ)研究会会長。主な著書は『徳川社 会のゆらぎ』(小学館)、『江戸文化をよむ』(吉川弘文館)、『漂流記録と漂流体験』(思文閣出版)、『近世日本人は朝鮮をどう見ていたか』(角川書店) など。

「2011年 『絵図で歩く倉敷のまち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

倉地克直の作品

ツイートする