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- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860730291
感想・レビュー・書評
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渡仏し、コルビュジェの弟子として学び、日本で活躍した建築家・吉阪隆正について書かれた一冊だ。
お坊ちゃまだった少年時代、突破口を欲してフランスへ渡った若かりし頃、コルビュジェに受けた影響、帰国してからの理論や実績・・・・内容は多岐にわたっている。
けっこう専門的・学術的な部分も多く、特に吉阪の建築論(有形学の部分など)のところは難しくて何度も同じところを読んで、なんとなく理解できたような全然理解できていないような気持ちになった。
昔の建築家ってこんな小難しいこと考えていたのか。ほとんど哲学じゃないのか。今の建築家もそうなのか。
読んでいて、吉阪はすごくロマンチストな人だったんじゃないだろうか、と思う。
若いころの日記などは読んでいて親近感がわくような悩みや自身の鼓舞が綴られていて、会ったこともない個人が少しだけ近しく感じられた。
消化するまでには至らなかったけれど、ひとりの建築家の人生を知るうえでは興味深い一冊だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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