- Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860953492
作品紹介・あらすじ
第2次世界大戦末期のイタリア。混乱の中をたくましく、明るく生き抜く子どもたちを描いた冒険物語。孤児となった少年ジュゼッペは長い放浪の旅に出た。
感想・レビュー・書評
-
第二次世界大戦末期のイタリアが舞台。
砲撃で家族を失ったジュゼッペは、アメリカ兵に助けられ、ライターや十字架をもらった。ひとりぼっちになったのでナポリに住む靴屋の叔母さんをたずねようと旅をするが、泥棒の仲間だと間違えられて捕まえられたり困難にあう。たどり着いたナポリで優しい若者ウリッセと孤児のマリアと知り合う。が、孤児院に入れられそうになり、それを助けたことから、家から離れることに。
ローマにて、「子供たちの町」があるというのでその建物に入ったが、そこは子供たちがアメリカの輸送車や列車を襲撃して暮らしていた。
マリアが子供だからか、強引であり我儘ですね。戦争によって子供たちも考えが狂ってしまっている。盗むのも悪いことではないという。
最初に助けてくれたアメリカ兵たちが、要所要所にでてきてピンチを救ってくれたりするのは、何かを表しているのだろうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
舞台は南イタリア、戦争の中の子どもが描かれていました。
ハウスの世界名作劇場っぽい感じ。
主人公いのジュゼッペは最初の一言目から大好きになりました。
戦争の中にあって、決して幸せな出来事ばかりではないけれど、
暖かさがある、希望を描いた物語でした。
下巻をこれから読みます。楽しみ!
「あんたたちはあたしの希望だ。もしかしたら最後の審判はまだはじまっていないのかもしれないね」(第2部 放浪の果てに」より)