- Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860954611
感想・レビュー・書評
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冒頭に“ほんとうにあった話だよ”と、念押ししながら語られる12の話
「墓掘り」
墓掘り人のジョンは酔っ払って自分の掘った穴に落っこちてしまう。後から落ちてきた男に声をかけるが…?
…オチ話
「トロル」
三人姉妹の姉がトロルにさらわれる。毎年会えるが年々人らしさを失っていく。最後の信仰を失ったとき。
…民話の再話かな?
「消えたワーニャ」
ミーシャとワーニャは幼なじみの竹馬の友だった。だが、ミーシャは肺結核で二十を前に死んでしまう。ワーニャな自分の結婚式のとき、ミーシャの墓に寄って報告をする
…友情は死で隔てられたのか
「幽霊の出る宿」
酒場で男は幽霊の出る部屋で一晩過ごす賭けをする
…君子危うきに近寄らず
「適任者」
魔王が地獄の役職に空きが出たので、後任を探しにやってきた。
…「地獄に落ちりゃいい」沢山の意味が込められるんだなあ
「角笛」
とんでもないごんたくれのミルフィード。悪態、暴力で注目を集めようとしていたが
…大人から見るとかわいそうな気がする
「魔王との晩餐」
食いしん坊牧師、魔王からの晩餐の招待に考える
…食欲に負けた
「ミセス・シュガー」
ハロウィーンのよる、友だちを驚かそうと変装して道路脇にしゃがんでいたペグに声をかけたのは?
…いたずらな魔女
「雄牛」
悪魔の変身した雄牛に聖書を読み続け無ければならない。村と教会を救うのは、生真面目な若い神父か酔いどれの老神父か、それとも?
…酒が最高!って話ですかね。
「イヌの餌」
たちの悪い魔法使い、仕返しの呪いを発動する
…皮肉。
「校長の奥さん」
校長に夜ご飯を招待された若い教師。奥さんの後ろに幽霊を見る
…訳が分からない。わからないから恐ろしい。
「不思議な水差し」
ジャックはお母さんのためにと水差しを持ってきた男の子に水差しがいっぱいになるまでのビールを与える
…恩返し。民話的詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
墓掘りを生業としていたジョディじいさんが語る『墓掘り』
ペグおばさんがまだ子供だった頃、体験した恐怖『ミセス・シュガー』
教師のジョンから聞いた話『校長の奥さん』
この3つが秀逸だった。どれも一ひねりあるお話ばかり。ただの恐怖小説集と思ったらよい意味で裏切られるよ…ふふふ。 -
≪県立図書館≫
面白い本だった。
ちょっと怖い昔話。
読んでやると、小学生はよろこんだが
保育園児は怖がって、2話目で脱落した。 -
2012年10月1日
<HERE LIES PRICE>
装幀・組版/Katzen House 大塚+西田 -
とびきり怖いわけではなくて、ほんの少し首筋が寒くなるような短編集。自分の掘った墓穴に落ちてしまったおじいさんのちょっぴりユーモアのある話、昔と今がつながる話、悪魔や幽霊の話…。品のある怪談集。
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この本には、12この話がのっていて、その中の「犬の餌」が気に入っています。とてもこわくてどきどきする作品です。1つ1つの作品は短いので、読みやすい本です。