レバノン―混迷のモザイク国家

著者 :
  • 長崎出版
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860954635

作品紹介・あらすじ

ハリーリ暗殺から読み解く最新レバノン情勢。

感想・レビュー・書評

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  • マニアックすぎる…。

  • レバノンに拘る事は、何が理由なのか。
    生活が存在する処には、拘りがある。
    それが生活というトートロジー。

  • (2011.09.06読了)(2011.08.23借入)
    【アラブの春・その④】
    かつて、各通信社の中東における拠点は、大部分ベイルートにおかれていました。
    1975年のレバノン内戦勃発以来、混迷を続けるレバノンは、拠点としては使えなくなっています。
    この本は、2005年2月から2011年1月までのレバノンの混迷ぶりを述べているのですが、題名通り、理解困難です。
    キリスト教各派、イスラム教各派の勢力が入り乱れている政治状況は、全く動きが取れない状況で、シリア、イスラエル、フランス、アメリカなどの思惑も絡んで、複雑怪奇です。
    全くどうしたらいいのか、どうなっていくのか?
    北の隣国トルコが乗り出してきたらどうにかなるのでしょうか?
    「複雑怪奇な最近のレバノン情勢を、なるべくわかりやすく解説するのが本書の目的である」(5頁)

    本の構成は以下の通りです。
    第1部、ハリーリ元首相暗殺事件
    第2部、国際捜査とレバノン情勢の展開
    第3部、中東情勢急変とレバノン

    ●中東の金融センターだった(3頁)
    1970年代までは多くの日本企業が進出した。当時レバノンは周辺諸国よりも金融・サービス業が発展し、インフラも整っていたからだ。しかし1975年から90年まで続いた長い内戦で、国土は荒廃した。この間ドバイを筆頭に、中東では他のビジネス金融センターが発展した。内戦後のレバノンに戻る日本企業はほとんどない。
    ●権力配分システム(44頁)
    レバノン社会の中核となり政治的な影響力を行使しているのは、スンニ派、シーア派、そしてマロン派を中心としたキリスト教各派の3つである。
    建国以来、レバノンではこの3派に配慮した権力配分システムが存在する。国家の三首脳ポストも、不文律により、大統領がキリスト教徒のマロン派、国会議長はシーア派、首相はスンニ派に割り当てられる。
    ●イスラエルとレバノン(121頁)
    イスラエルは1978年の「リタニ川作戦」以来、1982年の「ガリラヤ平和作戦」、1993年の「制裁作戦」、1996年の「怒りの葡萄作戦」と、4度レバノンに対する大規模な軍事行動を起こしている。最初の二回はPLOを標的とした作戦で、地上侵攻を伴った。1990年代の二つの作戦はヒズボッラーをターゲットにしたものであり、基本的には空襲に限定した作戦である。2006年7月の戦争は、ヒズボッラーに対する三回目の攻撃であり、初めて地上戦の侵攻を伴う大規模な作戦だった。

    ☆関連図書(既読)
    「パレスチナ―瓦礫の中のこどもたち」広河隆一著、徳間文庫、2001-02
    (2011年9月14日・記)

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