猫町

著者 :
  • 長崎出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (86ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860955441

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    「猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫。どこを見ても猫ばかり。いつもの角を曲がったら、そこは夢現・無限のめまい町。ノスタルジックでモダーンなイラスト紀行。」

  • 散歩するときにいつもと違う方向から景色を眺めると全く違う街のように見えることが自分もあるので、想像できる。それを景色の裏側(上下左右前後があべこべな四次元の宇宙)と呼んでいるのが面白かった。

  • 金井田英津子氏の絵が素晴らしい。

  • 旅、散文。猫ばかりがいる町に一瞬迷い込む。日常の世界を裏側にはもうひとつの世界がある。どちらが真実の世界か、誰にもわからない。

  •  北越地方の温泉に長く滞留している、著者自身を思わせる「私」は、軽便鉄道に乗って繁華なU町へとしばしば出かけていた。ある日、軽便鉄道を途中下車し、徒歩でU町へと赴こうとした私は、村人から聞いた特異な部落「憑き村」のことを思案しながら歩くうちに道をなくし、彷徨のあげくに「猫ばかりの住んでる町、猫が人間の姿をして、街路に群集している町」にたどりつく。
     詩人として知られる著者が描く、「狐に化かされる」散文詩風小説(ロマン)。どことなく面妖で、それでいて著者の狂気をギリギリのところで現実に引き戻す役割をしている、イラストの版画が秀逸。

  • 怪しさに満ち溢れ、造本も素晴らしい。「冥途」を早く出してくれ。

  • 錯覚された宇宙は、猫に化かされた人が見るのか。理知の常識する目が見るのか。そもそも形而上の実在世界は、景色の裏側にあるのか表にあるのか。だれもまた、おそらくこの謎を解答できない。

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著者プロフィール

一八八六年群馬県生まれ。詩人。一九一三年、北原白秋の雑誌『朱欒』に「みちゆき」ほか五編の詩を発表、作詩活動を始める。この頃、室生犀星の詩に感動して親交を結ぶ。犀星と一五年『卓上噴水』、一六年『感情』の詩誌を創刊。一七年第一詩集『月に吠える』を自費出版。他の著作にアフォリズム集『新しき欲情』、詩集『青猫』『純情小曲集』などがある。一九四二年没。

「2021年 『二魂一体の友』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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