ねことテルと王女さま

  • 長崎出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (54ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860955472

感想・レビュー・書評

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  • 米国の児童文学作家クライド・ロバート・ブラの作品。挿絵は、コールデコット賞のレナード・ワイスガード。むかしむかし、はるかとおい国の木こりの家の納屋で生まれた、額にハート形のある黒ねこ。運命に翻弄されるねこと心優しい青年テルの物語。寒さに震え独りぼっちで生きてきたねこと、画家になる夢をあきらめた青年が出逢い・・・。最後にはとても幸せな結末が待っています。王女の目の前で、絵のなかのねこたちが天窓から射してきた光に照らされるシーンが印象的でした。テルのように夢をあきらめて一日中労働し、毎日が同じように過ぎていき、疲れた顔でうつむいているとしたら、きっと幸せな気持ちにしてくれる一冊です

  • まあ、物語自体はどうってことない。
    画家と王女の恋愛ものにしなかったのはよかった。そうなってたら甘ったるくて耐えられなかっただろう。
    この本はとにかく絵が素晴らしい。猫はかわいいが、現実の猫の可愛さがよくあらわれていて、決してデフォルメした可愛さではない。
    王女がとりわけ美人ではない(でも上品で、本当にいそうな感じ)のもいい。
    これをたった3色で描いているワイスガードの力に感心。
    タイトルはちょっと覚えにくく、印象に残らない。
    原題(The Valentine Cat)に近い方がよかったんじゃない?
    せっかくヴァレンタインの日に(2013年2月14日)に出版してるんだし。
    原書をインテリアとして飾っておきたい、というような本。

  • 赤・黒・ターコイズブルーの三色刷り印刷の色遣いの美しさに惚れこみました!さすが、レナード・ワイズガード!!彼の挿絵にハズレなし!!
    ストーリーも、とてもかわいらしかった。額にハートの印を持って生まれたネコ。生まれてすぐ捨てられたネコは居場所を求めて放浪し、苦労して生き延びながら町へ。画家を志していた、靴屋で働く青年テルの元に落ち着いたときは、よかったね~とホッ。
    ネコとの出会いをきっかけに絵への情熱を取り戻し、部屋の壁いっぱいにネコの絵を描いてしまうテル。(これがなかなかに壮観な壁画。)互いに幸せな日々が続くのだが…ところがネコ、悪い煙突掃除屋に誘拐され、行方をくらましてしまうのだ。ネコをブラシにして煙突掃除ってどうなの!?と憤慨ものですよこれは。
    それでもネコは思いがけない形で王女様のところに転がり込み、2月のバレンタインパレードがきっかけで、これまた思いがけない出会いが生まれる。古典的な展開ではあるけど、心洗われます。額のハート、バレンタイン…てことで、現題のThe Valentine Catの方が個人的にはしっくりくるかな。

  • 靴屋で働く若者テルは、画家になる夢をあきらめていたが、かわいい子ねこと出会い、絵を描く喜びを思い出す。ところが、ある日、ねこが煙突掃除屋にさらわれて…。ねことテルの運命は? 最後はもちろんめでたしめでたし。ワイスガードの美しい絵がおはなしを何倍も面白くしてくれます。

  • 画家を夢見ながらも生活のために靴屋で働くテルは、額にハート型の模様のある子猫を拾い飼い始める。部屋中の壁に、猫を描いて楽しく満足して暮していたが、ある日猫がいなくなってしまう。

    ハートの子猫が運んできた幸運、テルの夢がかなう暖かいお話。
    バレンタインデーのころに紹介するのも良いかも。

  • 額のハート模様が可愛い。。。

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    「心優しい青年テルが、額にハートの模様がある小さなネコを拾います。
    幸せに暮らしていたのもつかの間、ある日ネコが行方不明に。
    煙突掃除の男につかまり、働かされていたのです。
    王女様に助けられたネコは、パレードの最中に逃げ出してテルのもとに帰るのですが・・・。」

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