落語絵本 いちがんこく (落語絵本 8)

  • クレヨンハウス (2004年1月1日発売)
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本 ・本 (24ページ) / ISBN・EAN: 9784861010163

作品紹介・あらすじ

「いちがんこく」は、「一眼国」と書きます。
なんと、一つ目小僧ならぬ、一つ目小娘が登場!
かわいい一つ目小娘と出会った男が、その子を追いかけて村にたどりつくと、村人たちはみーんな「一つ目」。
「二つ目」男を見た村人は……!?
「異文化と出会ったときに感じてほしい」
川端さんが、そんな気持ちをこめて描いた力作です!

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代に電気もないのに<白黒テレビ>があったいう、馬鹿バカしいお噺。 珍奇なネタを探すテレビ局の男が「一つ目小娘」に出合います。テレビ出演してもらおうと、追いかけますうちに人さらいの嫌疑で奉行所に御用となってしまいます。「おもてを上げい!」とお奉行さま「おおっ!こやつ、顔に目が二つもある。皆の者、見ろっ見ろっ、二つ目だ!」「さぞかし色々なものが見えるに違いない。取調べはあとだ、このものをまず・・・テレビに出せ!」 <いちがんこく(一眼国)>という、お笑いの一席でありました。

  • 一つ目が珍しく、掴まえようとしたら、
    一つ目の国に紛れ込んでしまい、逆に二つ目の自分が珍しくなってしまう話。

  • 図書館本。川端誠さんの落語絵本。パパと図書館に行って選定した本。ふらりふらりと川端誠さんの絵本に戻ってます。落語の調子がきっと好きなんだな、と母は読んでます。

  • 自分が見ている世界が当たり前と思わないこと。相手からみて我々の世界が当たり前ではない場合は往々にしてある。

    それを伝える作品なのかな?

    一目瞭然、一目散 という言葉を交えた 空想落語絵本というジャンルでしょうか。

    私も皆さんも見る目を変えましょう!(笑)

  • むかしのたばこは、いまのたばことちがってどんなかんじだったのか気になった。

  • 読了

  • 良かった

  • 落語絵本。
    江戸時代にテレビがあったという設定で始まって、すっかり引き込まれました。
    当たり前の価値観がちがうと、見方も変わるのですね。
    笑っちゃったけど、深いわ。。。

  • 2022.03.13 読了。

    江戸時代なのにテレビが存在する世界線という、一風変わった時代設定の落語絵本。

    オチが『世にも奇妙な物語』的な要素があって面白かった。

  • 多分あまり理解はしてないと思うけど、なぜか2歳児が気に入っている。

  • いちがんこくとは一眼国。一つ目小僧の国のことです。おそらく古典落語が元ネタなんでしょうが、現代版に書き直されたストーリーは子供にも大うけ。寝る前に読み聞かせると、元気になって寝付くどころの騒ぎではありません。

  • UniLeaf では、この絵本に透明点字シートを挟み込んで製本した、ユニバーサル絵本を貸し出ししています。
    状況が「読みたい」になっている本はお貸しできます。
    「いま読んでいる」になっている本は貸出中ですが、ご予約いただけます。
    コメント欄に「貸出希望」と書いてください。
    (送り先の住所などはここに書かないでください。)

  • 2014.10 6-2
    2018.02 3-2

  • 20130423 朝3年生
    20160510 朝5年生

  • 2014/2/18 5年3組

  • 江戸時代だけどなぜかテレビがあって…から始まる楽しい落語絵本。

  • テレビのネタに困っていた人が、一つ目小僧の話を聞き、探しに出かける。
    一つ目小娘を見つけて、追いかけたところをつかまって、奉行所に連れて行かれる。
    なんと、そこは一つ目の国。珍しい二つ目の人間を見て、調べの前に「テレビに出演させろ」と…。

  • 江戸時代にテレビがあるという設定で、いろいろ番組はやっているが飽きてきた。
    何か新しいものはないかと話していると、一つ目小僧を見たという人がいた。
    それはいい、一目瞭然とも言うので、きっと自分たちには見えないことも見えるはずだ。
    テレビに出そう、と目撃した場所へ向かう。
    するとそこにいたのは、一つ目小僧ではなく、一つ目娘だった。
    テレビに出てくれ、と追いかけると逃げられ、更には町人に人さらいだとお役人に取り立てられれしまう。
    役人が現れその姿を見せると何と一つ目だった。
    よく見ると町人もみんな一つ目で男は一つ目の国に紛れ込んでしまったよだ。
    何故人さらいをすると言われ、顔を上げると、お役人が、言う。
    珍しい、2つ目だ、と。
    2つも目があるのだから、自分たちよりもよくものが見えるだろう、裁きはあとにして、テレビに出そう、と。

    落語ではテレビではなく見世物になっているそうだ。

    追いかけてきて町人の顔が隠れて描かれていなかったので、みんな一つ目なのだろうとは思ったけれど、まさかテレビに出そうということになるとは。
    立場が違えば全く逆の見方になるというのが、よく分かる。

  • 「当たり前」と「珍しい」
    なんだか皮肉めいて意表をつかれたようなオチ

  • テレビ局の人が初めてテレビに出されたのがおもしろかった。

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著者プロフィール

1952年、新潟県上越市生まれ。1982年デビュー作『鳥の島』で第5回絵本にっぽん賞を受賞。主な作品に『森の木』『ぴかぴかぶつん』「お化け」シリーズ(いずれもBL出版)、「果物」シリーズ(文化出版局)など。1994年に発表した「落語絵本」シリーズ(クレヨンハウス)でも大きな反響を呼び、「落語絵本」の草分けとして人気を博している。その他の落語絵本に『井戸の茶わん』(ロクリン社)、『てんしき』『ごんべえだぬき』(いずれもKADOKAWA)がある。また近著の創作絵本に『ピージョのごちそう祭り』(偕成社)がある。

「2024年 『ねこのさら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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