詩ふたつ

著者 :
  • クレヨンハウス
4.19
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本棚登録 : 327
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861011726

作品紹介・あらすじ

クリムトの樹木と花々、長田弘の「絆」の詩篇。

感想・レビュー・書評

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  • 長田弘氏の詩
    『花を持って、会いにゆく』 と、
    『人生は森のなかの一日』 の、詩、ふたつを、
    グスタフ・クリムト の、それはそれは美しい、花々や、木々、自然の風景、森の中の風景など、息を呑むような絵画て、彩られて、います。
     クリムト は、私の中の、今までのイメージとして、『接吻』に代表される、男女の性愛を描いた画家としての認識しか無かったので、こんなに、自然や、花々の咲き乱れるさまを描かれていたんた、と
    なんだか新鮮で、ますます好きな画家さんに、なりました。
    ふと 思いついて、今日、。アマゾンから届いたばかりの、The Sixteenの iKOn をBGMに、してみたところ、この宗教合唱曲によって、部屋の空気が、
    一変した、とても ホーリーな、美しい曲が流れ、厳かな雰囲気が、部屋いっぱいにひろがってゆく。
    イコン 良いですー! この詩集のBGMに、ぴったりハマっています♪
     この詩集、詩が2つしか載っていないけど、わりと充実内容で厳粛な気持になりました。

    この本、今日、伊丹市立図書館に返却しなくてはいけないのに、ぐたぐたなレビューに、なりそうです(・_・;)  時間あれば、また 書きます。


     な

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      りまのさん
      スマホやパソコンって、訳判らない時ありますよね。早く元に戻って良かったです、、、
      りまのさん
      スマホやパソコンって、訳判らない時ありますよね。早く元に戻って良かったです、、、
      2022/04/09
    • りまのさん
      にゃんこまるさん
      ありがとうございます♡
      はい。いまだに、スマホの打ち込みで、変な様子になることが、あります。。。
      でも、何とか、やってます...
      にゃんこまるさん
      ありがとうございます♡
      はい。いまだに、スマホの打ち込みで、変な様子になることが、あります。。。
      でも、何とか、やってます…。
      2022/04/09
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      りまのさん
      トラブルが起きても、早く解消出来ますように、、、
      りまのさん
      トラブルが起きても、早く解消出来ますように、、、
      2022/04/10
  • クリムトの花々や樹木を描いた作品に、詩人の長田弘さんが詩をつけた美しい本です。
    クリムトってほとんど名前だけしか知らなかったのですが、こんな画も描くのですね。
    黄金を基調とした画しか知りませんでした。(『黄金のアデーレ』、バッグブランド『シンクビー!』のクリムトライン)

    長田さんの詩は難しい表現は使ってない。読みやすく心の深い部分まで届いてくる。
    『死』が遠かった私の人生にはちょっとまだ分からないところがあるのですが、それでも響くものがありました。

    ガヤガヤとした世間に惑わされそうになるけど、耳を澄ませばシンとした静けさをたたえた『死』がそこに聞こえてくるんだなあ、と思いました。

    詩があまりにも美しいので思わず小声で音読。
    その自分から発せられた、自分のものではない言葉に感動してしまいました。
    言葉の力ってすごいですね。
    まるで自分の口が高貴なものになったよう(笑)

    装丁もあとがきも素敵でした。

    • 地球っこさん
      5552さん、こんばんは!
      たくさん「いいね!」してくださり、
      ありがとうございます(*^^*)
      実は「いいね!」の通知の多さに、一瞬...
      5552さん、こんばんは!
      たくさん「いいね!」してくださり、
      ありがとうございます(*^^*)
      実は「いいね!」の通知の多さに、一瞬何が起きたのか、ちょっとおののいてしまいました 笑

      私は長田弘さんの詩集は『世界はうつくしいと』しかまだ読んでませんが、とても気にいっています。
      なかでも『冬の夜の藍の空』が一番好き。
      5552さんの紹介された詩集も気になります。
      そして、5552さんのおっしゃるとおり、詩は声に出して読むのがいいですよね。
      私も詩は口ずさんじゃいます(*^^*)

      とても遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いします。
      5552さんのレビュー、楽しみにしてます!
      2020/01/15
    • 5552さん
      地球っこさん、こんばんは♪
      いいね!コメントありがとうございます。
      驚かせてしまったようでごめんなさい(^-^;

      タイムラインで地...
      地球っこさん、こんばんは♪
      いいね!コメントありがとうございます。
      驚かせてしまったようでごめんなさい(^-^;

      タイムラインで地球っこさんのレビューを見掛け、ふと「地球っこさんの本棚でも寄ってみようかな」と思い立ち、「最近のレビューはほぼほぼ拝読しているから、古いレビューの方を覗かせてもらおう」と思って、設定し拝読しました。「この本も、あの本も読んでらしたんだ!」と夢中になっていいね!を押してしまい、、、。
      そして満足して去って行ったという、、、。
      これが『いいね!大量事件』の真相です(笑)

      他の方の本棚というのはその方独特の空気というか世界があって、読んでいると時間を忘れそうになってしまいます。

      『詩ふたつ』もたしかフォロワーさんのレビューで知ったものでした。それまで詩集というものが敷居が高かったのですが、この詩集は読みやすく、苦手意識を取っ払ってくれました。
      『世界はうつくしいと』は初めて知ったタイトルですがもう、題名から好きです(笑)

      詩集とか短歌って声にも出したくなりますし、本の文字にも触れたくなります。文字が愛しくなって(笑)

      こちらこそ、遅くなりましたが今年もよろしくお願いします。
      地球っこさんのレビュー楽しみにしていますね。
      2020/01/16
  • 生きられなかった時間(3月11日) | 福島民報
    https://www.minpo.jp/news/moredetail/2022031195141

    泣いて、笑って過ごすクリスマス 生きられなかった時間をともに:朝日新聞デジタル(2021/12/24 有料会員記事)
    https://www.asahi.com/sp/articles/ASPDS4D7HPDKPLZU001.html

    詩ふたつ 愛蔵版詩画集/長田弘 グスタフ・クリムト|絵本のギフト通販【クレヨンハウス】
    https://www.crayonhouse.co.jp/shop/g/g9784861011726/

  • クリムトは学生時代の親友の影響で大好きな画家で、展覧会はできるだけ行くようにしています。煌びやかな魅惑的な女性に圧倒されるのが心地よく感じていました。
    フォローしている方数名の本棚にあるのを見つけて手に取りました。
    穏やかな緑あふれる絵もあるんだあと驚きでした。
    長田弘さんは初めてです。見開きで詩と絵の構成。
    今は亡き大事な人を想いだし、一緒にお散歩している気分になりました。
    親しい誰かにプレゼントしたくなる、そんな素敵な詩集です。
    「その人がじぶんのなかにのこしていったたしかな記憶を、わたしは信じる。」
    「死ふたつ、志ふたつでもある組詩として書かれ、ことばと絵ふたつからなる、一冊の本」

  • この絵本は長田弘さんの「花を持って会いにいく」、「人生は森の中の一日」のふたつの詩にグスタフ・クリムトの樹々と花々の絵がつけられています。

    クリムトは若いころ、展覧会をみにいって、黄金色の人物画が多く、なんだかこわいイメージを受けたのを覚えていますが、こんな緑の多い美しい風景画も描いていたことは、初めて知りました。

    二つの詩は、とても深みのあるよい詩です。
    特に、「花を持って会いに行く」は死という哀しみを美しい永遠のものに昇華した、すばらしい詩だと思いました。
    これが詩ではなく真実の、真理であるならどれだけよいものかと思わされました。

  • 森の静寂をこんなに美しい表現の仕方があるなんて。この画家の絵を観るのは初めてでしたが、鮮やかな色づかいと、森の静けさと鮮やかさが目をつむると、見えてくるようなすてきなことばと絵のマッチングを体験できました。

  • この、うつくしい本に、私は出会えてよかった。

    「春の日、あなたに会いにゆく。
     あなたは、なくなった人である。
     どこにもいない人である。

     どこにもいない人に会いにゆく。
     きれいな水と、
     きれいな花を、手に持って。

     どこにもいない?
     違うと、なくなった人は言う。
     どこにもいないのではない。

     どこにもゆかないのだ。
     いつも、ここにいる。」

    「死ではなく、その人が
     じぶんのなかにのこしていった
     たしかな記憶を、わたしは信じる。」

    「ことばって、何だと思う?
     けっしてことばにできない思いが、
     ここにあると指さすのが、ことばだ。」

    何度も読み返したい。

    うつくしいことばと、うつくしい絵が、私の心を震わせました。

  • クリムトの絵にふたつの詩がコラボした本がある。クリムトのどの絵をチョイスするのかなと思ったら、思ってもみなかった作品が選ばれていました。とてもおだやかに絵と詩が溶け合っています。理解者がいてこんな美しい本に仕上がるのは素敵なことです。

    • 大野弘紀さん
      クリムトも長田氏も知ってます。
      とても興味が沸きました。
      クリムトも長田氏も知ってます。
      とても興味が沸きました。
      2018/10/03
    • myjstyleさん
      クリムト が装飾的な美しさだけでなく、自然の美しさも共感を持って描いていること。そこに詩を乗せてイメージを広げてみせたこと。素敵なコラボです...
      クリムト が装飾的な美しさだけでなく、自然の美しさも共感を持って描いていること。そこに詩を乗せてイメージを広げてみせたこと。素敵なコラボです。
      2018/10/03
  • 『花を持って、会いにゆく』『人生は森のなかの一日』の二編が収められた詩集。

    クリムトの優しい風景画・植物画に添えるような、優しい言葉の数々に引き込まれます。前編は大切な人をなくした際に前を向けるように、後編は“生”というものにじっくりと向き合いたい時に。ぽっかり空いた心の穴をゆるやかに埋めてくれる、癒しの詩。

  • 誰もが経験したことのある、または必ずする喪失についての詩がふたつ。なくなったひとはどこにもゆかない。いつもここにいる。シンプルだけど奥が深くてしんみりと出来ました。誰かに勧めたい一冊です。

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著者プロフィール

長田弘(おさだ・ひろし)
1939年、福島県福島市生まれ。早稲田大学第一文学部独文専修卒業。詩人。65年、詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。98年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞、2009年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞、10年『世界はうつくしいと』で三好達治賞、14年『奇跡―ミラクル―』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞。また、詩のみならずエッセイ、評論、翻訳、児童文学等の分野においても幅広く活躍し、1982年エッセイ集『私の二十世紀書店』で毎日出版文化賞、2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞を受賞。15年5月3日、逝去。

「2022年 『すべてきみに宛てた手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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