- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861012181
感想・レビュー・書評
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https://saibancho-movie.com
現在公開中の映画「原発を止めた裁判長」の劇中に落合恵子さんが登場する場面がある。見終わってから子ども向けの本はないかと調べたところクレヨンハウスのこの本の存在を知った。
子どもたちが著者に質問し、著者が語りかける構成になっていて、図版やイラストも多く、大人も子どもも手にとって少しづつ学べる。目に見えない無味無臭で得たいのしれない放射能の存在、原発を稼働させることによって今後与える影響について、またまだ終わっていない福島の事故について改めて考える機会となった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ルビ付き、カラー図鑑で小・中学生にもわかりやすい。
それでいて、大人にも読んでほしい内容。
子どもたちと、その親に向けて、今もっとも信頼できる原発研究の第一人者、小出裕章さんのお話をもとに、原発事故と放射能の危険性について解説。本当に大事なことを自分で判断できることの重要性も訴えています。小学校5年生から独力で読み解けるように、ルビ対応、前半は図やイラストも豊富なQ&A形式の構成です。」
目次
第1部 Q&A 子どもたちから、小出さんへの質問(福島の原発で、いったい、どんなことが起こったのですか?;福島の子どもたちは、福島をはなれたほうがいい、というのはホントですか?;どけだけ放射能に汚染されているかを知るには、どうしたらいいですか? ほか)
第2部 放射能はなぜ危険なのか(放射能の歴史;放射能は五感で感じない;放射能はどうしてこわいのか? ほか)
第3部 放射能から少しでも自分を守るには(放射能に関する子どもの感受性;現実の汚染を基準に、引き上げられる被ばく限度量;内部被ばくと外部被ばくをさけるには ほか)
著者等紹介
小出裕章[コイデヒロアキ]
東京生まれ。京都大学原子炉実験所助教。原子核物理学者。1968年に東北大学工学部原子核工学科に入学したものの、女川原発に反対する集会に参加し、住民と出会うなかで原子力のもつ危険性と差別性に気づかされ、「反原発」を決意。以来、原子力の危険性に警鐘を鳴らす研究、発言を行う。福島第一原発事故後も、原発問題に正しく向き合うための提案・メッセージを発し続けている -
この本は「子ども」向けに編集されているが、「子どもから大人まで」へのメッセージであり、この本自体が世の中に提供されることの意味をうけとらなければならない。改めてこの国の憲法前文を読み、こころをあらたにした。そして自分で考え、自分で決める・・そして行動する「ひと」になってほしいという子どもたちへの願いとメッセージが痛いほどに伝わる。出会えたことに感謝する。そして「考えながら歩く」それを続けることを思う。
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子ども向けに平易な言葉で書かれた本ですが、原子力発電や放射能について非常にわかりやすくまとめられており、大人の入門書としても十分有効です。図書館で見つけて手に取ったのですが、いずれ購入して子どもに読み聞かせたいと思います。
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子どもたちと、その親に向けて、今もっとも信頼できる原発研究の第一人者、小出裕章さんのお話をもとに、原発事故と放射能の危険性について解説。本当に大事なことを自分で判断できることの重要性も訴えています。小学校5年生から独力で読み解けるように、ルビ対応、前半は図やイラストも豊富なQ&A形式の構成です。