かみさまはいる いない? (谷川俊太郎さんのあかちゃんから絵本)

  • クレヨンハウス
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861012204

作品紹介・あらすじ

あかちゃんを迎えて、少し神秘的な気分になったり、その子が生きていく世界を想像したり。そんな気持ちで、あかちゃんと一緒に読みたい一冊です。黒い背景に糸やビーズがきらめいて、視野が宇宙まで、ふわっと広がります。
「あかちゃんのなかには、かみさまがいる」という詩人・谷川さん。「わたしは、いると思います」という糸や布、ビーズを使ってアート作品にする清川さん。ふたりのコラボレーションは、「哲学絵本」ともいえるような、斬新で美しい絵本を生み出しました。後半、「せかいをこんなにゆたかにおりあげて もうすることがないのだろうか」息をのむ圧巻の美しさ。そして、そのこたえとは……。

感想・レビュー・書評

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  • 清川あさみさんの織りなす世界はどうしてこんなに魅惑的なんでしょう!!
    すごくステキです!!
    谷川俊太郎さんの文は
    かみさまはいるのか…いないのか…
    あかちゃんには、ううん、
    私にも考えれば考えるほど難しいし、答えは出せないなぁ…。

    「せかいをこんなにもゆたかにおりあげて」のページに息を飲みました。

    • かなさん
      ハッピーアワーをキメたK村さん、
      バタバタしていて、お返事も年越ししてしまいました。
      「スピノザの診察室」のレビューがあがってますね♪
      ...
      ハッピーアワーをキメたK村さん、
      バタバタしていて、お返事も年越ししてしまいました。
      「スピノザの診察室」のレビューがあがってますね♪
      私も読んだ作品なので嬉しくなりました~!
      これからじっくり読ませてもらいます(*^^*)
      こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
      2024/01/03
    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      お気遣いなく〜(*´꒳`*)
      今年もよろしくお願いします
      お気遣いなく〜(*´꒳`*)
      今年もよろしくお願いします
      2024/01/03
    • かなさん
      ハッピーアワーをキメたK村さん、こんばんは!
      遅くなってしまいましたが
      これから、うかがいま~す(´▽`*)
      ハッピーアワーをキメたK村さん、こんばんは!
      遅くなってしまいましたが
      これから、うかがいま~す(´▽`*)
      2024/01/03

  • 谷川俊太郎先生のやさしい言葉が詠うのは、「かみさま」の信じ方の違いで戦争が絶えないこの世界への警鐘なのでしょう。戦っても、「かみさま」はどっちの勝ちとも言ってくれるはずがないのに、分かっているはずなのに。きらめく糸やパーツを散りばめた刺繍画が神秘的で、ため息が出ます。

  • 同じ神様を信じる同士だけの利益や安らぎをもとめて、他の神様を信じる人々を攻撃したり地球を破壊することは、どの神様をゆるしたはいないはずなのに・・・

  • 黒い布に刺繍、ビーズ、毛糸、クレヨン?で描かれた清川あさみさんのアートは美しくて細部までじっくり見て感心してしまいます。
    抽象的であまり刺さらないなと思いましたが、じっくり読み返すと深くて真理をついた言葉は読む人それぞれに問いかけています。
    私はこの絵本を読んだ結果、かみさまはいないんじゃないかと思えてきました。
    かみさまを作れるのは人間しかいないのではないかと、、、。

  • 先日TVで放送していた『オデッサの階段』をみて、清川さんが挿絵を担当された絵本が、しかも谷川俊太郎さんのことばに挿絵を添えた作品が出ていることを知り購入。一読して、「これはつらくなった夜に読もう!」とおもうくらい、胸の熱くなる作品だった。シンプルでわかりやすいことばなのに、それをつなげて綴った文章はどこまでも続く穴のよう。そして黒を背景に紡がれている刺繍がとてもうつくしい。まさに清川さんオリジナルの景色のような気がするのに、おもわず触れて自分のものにしてしまいたくなるのはなぜだろう。胸がきゅう、と言った。
    http://beautifulone.jugem.jp/?eid=663

  • かみさまって、いるの?
            いないの?

    どっちかな…

    (あの人なら知っているかも!)
    と、ページを開いてみたものの。

    >かみさまがいる
           (らしい)

    >かみさまはみている
           (らしい)

    特殊な色眼鏡を使わずには太陽を見る事が出来ない様に、
    人はかごかっこを使わずにして神を語る事は出来ない様だ。
    (…ちょっと違う?)

    しかし、詩人は問いかける。

    かみさまはなんにんいるのか?

    かみさまがにんげんをつくったのか?

    それとも

    逆なのか?

    いつからいたのか?

    今、どこにいるのか?

    かみさまは、もう何もしていないのか?

    延々とページを捲っても
    そこにあるのは
    堂々巡りの

    「それは 誰にも わからない」

    しかし、頭のなかでぐわぁん、ぐわぁんと反響するこの声は?

    もしかしたら人は(そして詩人は)
    とっくに気付いていたのかも?

    やっほーと、問いかければ
    やっほーと、返って来るあの木霊の正体に。

    『せかいを こんなにゆたかに おりあげて もう することが ないのだろうか』

    いやいや、
    まだまだ すること あるくせに。

    それは、かみさまにむけて、と言うよりも詩人にむけての返し、ですから♪

    • MOTOさん
      nyancomaruさんへ

      最近、何かのきっかけで(何だったかな…)谷川さんの本に触れる機会が増えました。

      恐ろしい言葉の選択をされる方...
      nyancomaruさんへ

      最近、何かのきっかけで(何だったかな…)谷川さんの本に触れる機会が増えました。

      恐ろしい言葉の選択をされる方です…。
      (恐ろしく天才的な、と言う意味の^^♪)
      まあっ、『鉄腕アトム』の主題歌まで??

      なんて幅広い活躍をされている方なんでしょう!
      今後、追っかけをする楽しみが出来ましたよ♪
      2012/08/23
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「なんて幅広い活躍をされている方なんでしょう!」
      詩も、身近なモノから遠過ぎてクラクラするものまで多彩ですよね。
      どうしたら、あんな風に思い...
      「なんて幅広い活躍をされている方なんでしょう!」
      詩も、身近なモノから遠過ぎてクラクラするものまで多彩ですよね。
      どうしたら、あんな風に思いつくのでしょうね?
      谷川俊太郎の紹介は、大昔に講演(対談?)を聞きに行った時に、上野瞭が述べた紹介のウロ覚えです。
      2012/09/03
    • MOTOさん
      nyancomaruさんへ

      谷川先生の詩は読めば読むほど、深みにはまってしまいます。
      言葉が秘める可能性をどんどん引き出すパワフルさに、圧...
      nyancomaruさんへ

      谷川先生の詩は読めば読むほど、深みにはまってしまいます。
      言葉が秘める可能性をどんどん引き出すパワフルさに、圧倒されっぱなし!本当に、面白いですね~♪
      対談かぁ~。羨ましいなー。(大昔でも♪)

      面白い人と出会うと、これまで(知らなかった)時間がほんと、もったいない、と思えてしまう。
      もっと早く知っていれば、講演にいけたのにー!とかね♪
      2012/09/04
  • 重めの本や勉強の合間に、絵本で息抜きしようと思っただけでしたが、とても贅沢な絵本に出会えてラッキー。

    気になってた絵本。思い出してよかった。
    実際に刺繍が施されてたら、もっと素敵だろうなー。
    立体的な特装本仕立てが似合いそうな、美しい絵本。

    神様は気まぐれで、いたり、いなかったりするんじゃないかな。
    いると思ったほうが、ファンタジーで面白いのでいると思ってる派。
    漫画「真夜中のオカルト公務員」 、漫画「コレットは死ぬことにした」やら、神様を題材にした漫画が面白いからかも?

    「国際児童図書評議会」(International Board on Books for Young People: IBBY)
    https://www.ibby.org/(英語)
    2年に1度開催される児童書の世界大会で、日本代表に選出

  • どうしてあなたはそこにいるの?

  • 確かに 大人が読む絵本ですよね。神はいるのかいないのか? 絵をじっくりと見ていると、不思議な気持ちになりました。神様が人間を作ったのか? 人間が神様を作ったのか?

  • 今週ようやく読めた本は、絵本だった。

    短い時間でも、少ないページ数でも、ちゃんと、ふくらんでひろがる世界。
    自分の時間にはまる、本の選び方を、これから考えていかなくては。

    しかしまあ、谷川俊太郎さんの言葉はやっぱりどうしようもなく好きだし、
    清川あさみさんの絵(?)はやっぱりすごくきれい。
    愛すべき、モチーフ。

    ハードカバーの小説買うのはためらうのに、絵本には感じない不思議。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「絵本には感じない不思議」
      そうですね!
      絵本に文庫があったとしても、細部まで楽しみたいと思うから、大きい方を買いますよね。
      「絵本には感じない不思議」
      そうですね!
      絵本に文庫があったとしても、細部まで楽しみたいと思うから、大きい方を買いますよね。
      2012/10/19
  • 本当にそうだなぁ…

  • 絵ではなく刺繍 が美しい

  • 清川さんの美しい刺繍の絵本。
    深い内容を、より際立たせている。

  • 5ヶ月
    内容はわからないだろうけど、黒地に刺繍があるせいか、よく見て、たまに笑っていた。
    30.6.22

  • 刺繍、おみごとです!

  • ☆3・78
    昔、自分も「かみさまって本当にいるの?それともいないの?」と考えたことがあった。その時考えた事などを読みながら思い出したりしました。大人にも子供にもわかりやすい内容。

  • みえない、むくちなかみさまのかわりに、にんげんがかみさまをえがき、かたる──。
    宗教について考えさせられる物語。谷川俊太郎さんの神についての問いかけが凄い。ひらがなで、短い言葉一つ一つが的確で。壁井ユカコさんのライトノベル『キーリ』を思い出した。清川あさみさんの、糸や布、ビーズなどを使った独自の世界観も良し。本作は「あかちゃんから絵本」シリーズの10巻目らしいが、赤ちゃんには難しいのでは?小さい子どもに読み聞かせをして、もし質問されても、ちゃんと説明できる自信ない……。

  • 問題を投げかけて考える糸口になる感じがいい。

    コラージュは文とあうように、考える隙間があるイメージ。

    答えを特定しない内容。いいなあ。

  • 哲学的!
    その意味では大人向け。
    どちらが始めか、という言葉もなるほどなと思った。

    刺繍が綺麗。
    繋がった状態での絵を見たい。

  • ・テーマが抽象的
    ・刺繍がアートとして生かされている
    ・赤ちゃんと一緒に楽しむのは難しいのでは?

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