パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学

著者 :
  • クレヨンハウス
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本棚登録 : 435
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861013430

作品紹介・あらすじ

脳研究者・池谷裕二さんが、娘さんの4歳までの成長を、脳の発達と機能の原理から分析し、子育てのコツとして惜しみなくご紹介!専門家だから伝えられる「脳科学の育児術」は、大人にとっても新しい発見があること、間違いなしです。

感想・レビュー・書評

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  • 脳の仕組みを学ぶことは楽しい。人間の神秘に触れているような気がするからだ。

    池谷裕二氏の著書は受験脳に続いて本作で二作目。受験脳が良かったので手にとった。内容は0~4才までに起こる脳の変化について、氏の娘さんの成長を追いかけながら解説している。

    子育ては気がつくと感情的になってしまうが、どうして子どもがそういう行動をするのか分かるため、落ち着いて向きあえるようになる。

    お母さんにとってもためになるが、お父さんに是非おすすめしたい。お父さん向けの本はなかなか興味を持って少ないが、本作は比較的読みやすいと思う。コラムから気になるところから読んでいくと更に読みやすい。

  • 著者の池谷裕二氏(1970年~)は、『進化しすぎた脳』、『ココロの盲点』などの脳科学に関わる一般向けのベストセラーも持つ、脳研究者。
    本書は、結婚11年で長女を授かった著者が、生まれてから4歳までの娘の成長の様子を、脳科学者の視点から綴った記録である。初出は、落合惠子主宰のクレヨンハウスの育児雑誌「月刊クーヨン」の2013年8月~2017年7月の連載「脳研究者パパの悩める子育て」。
    脳ブームとも言える近年、脳科学者による著書は一般向けのものでも数多あり、私は、そうした中の数冊の本と、心理学・生物学などの一般書も多少読んできたが、人間の脳の働きを、実際の人間(赤ちゃん)の脳の発達の記録を通じて、これほど身近なものとして表した本にお目にかかったことはなかったように思う。
    読後の感想は「楽しい!!!」の一言。パパの子育ての奮闘ぶりが、飾ることなく綴られており、わくわく、どきどき、はらはら、もんもん、うるうる。。。まるで、自分が一緒になって子育てをしているような気分である。そして、そこに、一つ一つの反応や発語や動作について脳科学的な意味・分析が付されており、なるほど!と思わせてくれる。
    子育て前の世代にも、子育て中の世代にも、子供が大きくなった世代(私はこの世代)にも、それぞれに楽しめる良書と思う。
    多数の挿絵もとても愛らしい。
    (2017年11月了)

  • 新生児から乳児へ、そして幼児へ。
    目覚ましい発達と成長を遂げるこどもですが、その背景にどのような「脳」の成長(使い方の学習)があるのか、ということが1か月単位で丁寧に書かれています。
    人間の脳だけでなく、他の動物との比較もあり、読んでいて「なるほど」と思える記述もすくなくありませんでした。
    もちろん、子どもの成長は個人差がありますから、この本で述べられている通りの成長過程を踏むわけではありませんが、「基本的に本人が自分で考え、自身の意見を表現(説明)できるような力を身につけさせる」という筆者の子育て方針には共感するところが多かったです。

    筆者が意識していたのは
    ①物事の本質や規則を見抜く「理解力」
    ②先を見越して準備する「対処力」
    ③未来の自分に投資する「忍耐力」
    の3点でした。

    これから自分が子育てをしてゆく中でも、子どもとまっすぐに向き合うことや、(たとえすぐには伝わらなくても)理由を説明すること、そして子ども自身に「自分のことばで」伝えさせること(やりたいからやりたい、という「理由になっていない」ことであっても自分で伝えさせる)は少し意識してみたいな、と感じます。

  • 脳研究者で薬学部の大学教授が自身の子どもの0歳から4歳までの成長を綴ったブログをまとめた一冊。薬学部で脳研究というと解剖でもしてそうなイメージですが、どちらかというと心理学とか行動科学的なものも含んだヒトの脳機能だとか発達に関する研究を専門にされているような雰囲気です。子どもが生まれてから少しずつ世界を認知し人間(ヒト)になって成長していく過程を、吾子の行動を通して専門家らしく蘊蓄盛りだくさんで紹介しております。「子育てブログ」+「脳発達に関する蘊蓄」+「コラム」という体裁で、子育てブログの部分は、自分の子ども自慢かと鼻白む部分も多いのですが、4歳ぐらいまでの子どもを育てている人には参考になることも多いと思う。個人的にはむしろ「コラム」の部分の方が一般的なお話しなので面白かった。少子化は夫婦が子どもを生まなくなったのが原因ではなく、生涯結婚しない人が増えたからであるとか。著者によると、早期教育にはあんまり意味は無く、3歳ぐらいまでにいろんなリアルな経験をさせてあげることが重要なようです。教育とは「親がいなくても一人で立派にやっていけるように導く」ことのようで、自分で考えて行動できるように導きつつ、社会性をしつけるのが大事とのこと。虐待や育児放棄をするような親に対して、子どもが通常より愛着を示す、というのも勉強になった。はそうしないと子どもは生き残れないということがDNAに刻まれているようです。注意したい。

  • お盆休暇、1冊目。子育てをやり直したくなりました。失敗したからというのもちょっぴりありますが、マシュマロテストがしてみたい。4歳ころから合格できるようになるそうですが、うちの子たちは合格できただろうか。大好きなマシュマロをしばらく食べずに我慢する、我慢ができればさらに追加がもらえる。我慢するためには見ないようにするのがよい。そういう生活の知恵を教えるのが教育だと池谷先生は言います。とにかく、この池谷家のご長女さんはかわいすぎます。マシュマロのかわりに使ったのは好物のミカンゼリー。次の日、「昨日のミカンゼリーのゲーム、今日もまたやろう。」だって、かわいすぎる。それともかしこすぎる? ところで我が家でも「心の理論」の実験ビデオは見せました。4歳の息子はできましたが、2歳の娘はあっさり間違いました。それぞれちゃんと発達段階があるのですね。本書は「クーヨン」の連載がもとになっていますが、イラストもあったかいし、もくじとか章扉の作り方とか、とってもていねいな仕事で、すてきな本に仕上がっています。

  • 子どもの脳の成長について知りたくて読んだ。
    自分で考える力を育てることの大切さ。
    アウトプットすることの大切さ。
    筆者の娘さんの方が私より自制心ある気がする(笑)
    私に足りてないことが多くて、少し子育てが不安になった。。赤ちゃんが生まれてくる前にもう一回読もう。

  • 時系列表は子供の成長、変化を俯瞰でき興味深い
    但し、文章・情報が冗長な印象

  • 嘘をつく時は相手にバレないと思っている。
    私だけが知っていて相手が知り得ないと考えている。
    それを継続させることにある種の利益が生じる。

    生まれて間もなくと半月後のいないいないばぁの違い

    存在の確認ができないので手で隠されるとここにないどこかえ消失したと思う。それがまた出てくるので
    驚き、笑う。

    存在はわかっているので何故手で隠しているのだろう
    手の後ろはどうなっているのだろう、ああ出てきた
    見えなくなってただけかぁ、という安堵で笑う。

    マシュマロテストは忍耐性と継続性のテスト

  • 生まれた時は殆ど何も知らない脳がどのような過程で自分や周りの世界を理解していくのか?
    おなじみの池谷さんならではの視点で楽しく語ってくれている。
    小さな子どもの不可解な行動や考えていること、池谷さんに言われると妙に納得してしまう。

  • 発達の凸凹の多様性を認めつつ、脳の仕組み・成長や行動との紐付けを理路整然と優しい口調で語る本。小気味よく読了できた。

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著者プロフィール

1970年、静岡県藤枝市生まれ。薬学博士。現在、東京大学薬学部教授。脳研究者。海馬の研究を通じ、脳の健康や老化について探求をつづける。日本薬理学会学術奨励賞、日本神経科学学会奨励賞、日本薬学会奨励賞、文部科学大臣表彰(若手科学者賞)、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞、塚原仲晃記念賞などを受賞。主な著書に『記憶力を強くする』『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』(ともに講談社ブルーバックス)、『海馬』『脳はこんなに悩ましい』(ともに共著、新潮文庫)、『脳には妙なクセがある』(扶桑社)などがある。

「2016年 『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 ネット対応版 ネイティブも認めた画期的発音術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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