- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861013935
作品紹介・あらすじ
ちょっとガンコなカメが見つけたのは、一輪の花が咲く「お気に入りの場所」。
けれど、おしゃべりなアルマジロも無口なヘビも、そこに行きたがりません。
しびれを切らして迎えに行くカメの頭上高くには、大きな岩が……。
大人気の「ぼうし」シリーズ作者ジョン・クラッセンさんが描く、ちょっぴりドキドキするお話を、今回も長谷川義史さんが絶妙な間の大阪弁で訳しました。
感想・レビュー・書評
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ふんわり柔らかな画と大阪弁のタイトルに惹かれて。
物語の意外性、大阪弁の会話のテンポと間がもう絶妙!この絵本の魅力にやられた~。
以前、大阪弁の絵本を読んだとき、まだしゃべりたての娘が大阪弁混じりで話すのが可笑しかったっけ。ふと思い出した。
優しげな表紙で、癒し系のお話かと思いきや、ちょっと不吉な予感が漂いながら物語は進んでいく。
6歳の娘は「そっち行っちゃダメダメダメ!いやあな かんじ するねんって言ってるじゃん!」と危険を察知した様子。
読者はドキドキハラハラ、当の絵本の彼らはのんびりマイペース、というギャップがおもしろい。
こちらシリーズものだったのね♪楽しみがまた増えたなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっぴりがんこなカメ。
おしゃべりなアルマジロ。
むくちなへび。
この会話が、大阪弁。
親しみやすくて日常会話を聞いてるよう。
1 いわ
2 おちる
3 みらい
4 しずむ
5 まんいん
ラストに あら ま。 -
ちょ、ちょっと驚き…。
想像していたのとまったく違う展開。
まず、本がぶ厚いし、そういう展開!?
という感じ。
ouiさんの感想が本当その通り
何事もなく過ぎる1日ってなんだかんだ奇跡的なんだな。
この方の絵本は一筋縄ではいかない。 -
この絵本は刺さりまくった。作者のジョン・クラッセンが他人とは思えない。
生きていることのイメージをそのままごろっと絵本にしてくれた感じ。
人にはじつはいろいろな忍びよっているがそれらを奇跡的に回避しながら生き続けている。
それがほんとうだろうけど、考えだすとしんどい。たぶんこれを考えつづけると神経症になるのだろうな。
それを本書は、かわいらしく、奇妙に、ちょっと間の抜けた感じで表現してくれている(和訳が関西弁なのも良い)。
「ほのぼの」が潜在的な危機の上に成り立っているという状況をうまく描いている。
なんどもヒヤッとさせられる。 -
やっぱり読み終わるとあわわってなる…
でもこのブラックさがクセになる…
もう手に取らずにはいられない -
今にも落ちてきそうな大きな岩。
読み手には最初から大きな岩が提示されているが、それには、全く気づかず、
のんびりと一輪の花を見ている亀。
なんかイヤな感じがするアマジロ。
岩が落ちたり、謎の宇宙人が、やってきたり。
絵は、のんびり、ほのぼのしているけれど、
人生って何が起きるかわからないと
暗示しているようなシュールな絵本。
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すごくよかった。
のんびりする音楽を聴きながら見ました。
とても良かった。
今までにない感覚の絵本でした。
一度見てみてください。嫌なことがあった時、ちょっと開いて、クスッとしてみたり、友だちのことを思って読んでみるとよいと思います。 -
絵の色調もいいです。淡々としている中に、笑いがあって、ついプッと笑ってしまいました。
関西弁もいい。関西弁だからかな、テンポの良さや軽さがあって、子どもも声に出して、楽しんでました。
著者プロフィール
ジョン・クラッセンの作品





