カレワラ物語―フィンランドの国民叙事詩

制作 : Kirsti M¨akinen  荒牧 和子 
  • 春風社
3.59
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本棚登録 : 62
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861100345

作品紹介・あらすじ

おまえのすねから急流のように流れ出した血は、七艘の船をいっぱいに満たすほどじゃ。わしが助けてやろう。しかし鉄の起源の言葉がいる。その言葉が鉄の仕業を打ち消すことができるのじゃ。氷の国フィンランドの国生み神話をやさしい物語にしたベストセラー、本邦初訳。魔法と冒険、滑稽とファンタジーに満ちた愉しい世界。

感想・レビュー・書評

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  • 2018/01/06

  • 飛躍に継ぐ飛躍、何でもありの神話世界。『古事記』を連想させる場面もあった。反面、フィンランドの気候や植生、生態系などがこの物語を規定していて、それが独自の神話の色を添えている。
    本作はカレワラ叙事詩を簡略化したものらしいが、生まれた時から年老いた英雄ヴァイナモイネンが生まれてから、「音楽」を残して別世界へと旅立つまでのハチャメチャな出来事を描いている。

    「歌い出す」という表現があちこちに出てきたが、すごくいい。歌い始めるということではない。歌うことによってあらゆるものを生み出すのだ。

    また、「ものの起源」(例えば鉄の起源)を言葉にすることで、そのものをてなづけることができる。今風に言えば、これは「自然科学」だ。あるいは、本名を明かすと魂をとられるというどこやらの民族の言い伝えにも通じるものがある。

    それにしても、ネーミングがみんなチャーミング。実際に発音してみると舌に心地よい。ヴァイナモイネン。カレワラ。スオミ。

  • フィンランドの国民的叙事詩。
    国生み、死の国への旅、嫁取り、近親相姦と様々な国の神話と通じるものが多く、読みやすかった。
    起源を知れば相手を倒せる、と言った内容は今まで読んだ神話類の中では初めてのことだったので何だか新鮮な感じでした。

    全体的に男は力や能力に驕り、女は強かで強靭な心を持つ世界でした。

  • きれいな言葉、容赦ない内容(笑)
    昔読んでいた童話に共通するものを感じます。いろんな国や文化があるけど、こういうのの根底は皆一緒なのかなと思いました。

  • フィンランドの国民叙事詩。
    本来は日本語訳ではなく、フィン語でその音を楽しむものだそうで。
    日本でいう、イザナギ・イザナミみたいな。

  • フィンランドの叙事詩。
    フィンランドの国が生まれたいきさつと フィンランド英雄の武勇伝など
    面白ストーリーです。
    カレワラ物語はとてもとっつきにくい内容の分厚い本なのですが
    このキルスティ・マキネンさんの本は分かりやすくまとめられていて、読み終わったあと岩波から出てる難しい内容のカレワラも読んでみたくなります。

    とにかくフィンランドの英雄 ヴァイナモイネンがすごいです。
    訳あって英雄はおじいちゃんなんですが これが超スーパーおじいちゃんなのです(笑)
    人々を救ったり、癒したりするんですが、ちょっと強欲だったり、美人に弱かったりするんです。
    またヴァイナモイネンのお友達で万能なイルマリネンは かなりヴァイナモイネンにいいように使われてるのにそれにまったく気づいてないのが可笑しい
    血気盛んな若者レンミンカイネンは馬鹿丸出しで突っ走って 気性は荒いがけっこう良い奴
    そんなつっこみどころ満載のカレワラ物語ですが
    英雄達たちがこぞってつかう「歌」という言葉は意味合いがちがうんですが
    術というか魔法なんですよ
    たしかに歌は人を動かしたりできるし 古い魔法なんだなと思うことがあるもんなぁ〜

    考え方や歌や心のあり方など なるほどなぁーと感心しました。
    お話が面白くて一気に読んでしまえますよ

  • 韻の踏み方や物語が、和訳でもすごく綺麗。
    児童向けだからこそ読みやすかったです。

  • 分かりやすく書かれすぎ(笑)

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