頭山満と近代日本

著者 :
制作 : 中島 岳志 
  • 春風社
3.67
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本棚登録 : 26
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861101342

作品紹介・あらすじ

革新右翼の理論家・大川周明が、伝統右翼の巨人・頭山満を描く。明治維新、征韓論、西南戦争、大隈重信襲撃事件など、近代日本の重要局面に、頭山はどう動いたか。敗戦直前の緊迫した状況下で書かれた「幻の原稿」。戦後の闇に消えていったもうひとつの近代史。

感想・レビュー・書評

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  • 頭山満の伝記として書かれたものだそうだが、
    大川周明の視点による、幕末から日露戦争直前までの、近代史についての本という感じ。
    それほど頭山満については項を割かれていない。
    尤も、未了に終わった原稿だそうだし、本人が発狂する数年前の文章なので、こういうものか。

  • 2009/11/12 @ 楽天Books

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著者プロフィール

1886年、山形県生まれ。戦前の代表的な思想家。1911年、東京帝国大学文科大学(印度哲学専攻)卒業。1915年、日本へ亡命してきたインド人ヘーラムバ・グプタと出会い、インド独立運動に従事。19年に満鉄入社、同社の東亜経済調査局、満鉄調査部に勤務。同年、北一輝、満川亀太郎らと猶存社を結成する。20年に拓殖大学教授に就任。25年、北、満川、西田税、安岡正篤らと行地社を結成。1932年、五・一五事件に関与したとして禁固5年の判決を受ける。37年に出所すると、日中戦争から日米戦争へと向かう時代のなかで、アジア主義、日本精神の復興を訴え、世論に大きな影響を与えた。日本思想界の象徴であり、その影響力の大きさから、戦後、その著作の多くがGHQによって発禁とされた。また、東条英機らとともにA級戦犯として起訴されるが、精神疾患を理由に不起訴となる。晩年はコーランの全文翻訳を成し遂げ、日本のイスラム研究に大いに貢献した。1957年に死去。著書に『宗教の本質』『日本文明史』『日本二千六百年史』など多数。

「2018年 『大東亜秩序建設/新亜細亜小論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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