夜回り先生と夜眠れない子どもたち

著者 :
  • サンクチュアリ出版
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感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861130014

作品紹介・あらすじ

不登校、非行、リストカット、薬物乱用…子どもは、大人たちになにを求めているのか?大人は、子どもたちに一体なにができるのか?"夜回り先生"水谷修が13年間の夜回りで見つけた、たったひとつの答え。

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めはこの人がが関わる事によって余計に子供たちを苦しめているんじゃ無いかなぁ…と個人的思うようなエピソードが2つ続いていたので(この人余計なことばっかり言ったりしてるんちゃうんかなぁ)と思ったのですが、本を読み進めて行くうちに(そんな事無いなぁ)と思うようになりました。

    本の中こんな話があります。
    水谷さんが看護師になるのが夢の女の子に電話で会いたいと言われました。ですが水谷さんは断りました何故かというと会う前に変わってほしかったでないとその子は最初に手を貸してくれた人に依存するようになってしまう。
    という話を読み確かにそうだと思いました。

    私は今スクールカウンセラーや子供達の心の悩みを聞いてあげる事の出来る仕事を目指しています。普段の学生生活を楽しく過ごしている人がいる反面学校に行きたくなくて行っていない人もいます。
    この本にも書いているのですが、子供が失敗するのは当然です、子供が失敗した時には厳しく叱りつけるのもいいんですが、たまには優しい言葉をかけてあげてください。
    最後に私がこの本で1番心を打たれた文を紹介さしてもらいます。

    「おれ、窃盗やってた」いいんだよ。
    「おれ、イジメやってた」いいんだよ。
    …以下略

    昨日までのことは、みんないいんだよ
    「おれ死にたい」「私死にたい」でも、それだけはダメだよ。

    ちなみにこの本は文字の量が少なく短い話でできた短編集なので1日の合間合間に本を読みたい人などにオススメです。

  • 普通に読んでて泣きました。この人はやっぱり、本物ですね。言葉で言うのは簡単だけど、お体も良くないのに一人でも多くの子どもを救いたいというその信念と行動に心がグッときます。全ての人に捨てられても水谷先生だけは背中を押してくれるんだと思うと、明日を生きて行こうと思える。写真が多いので読みやすいです。

  • ●昨日までのことはいいんだよ。まずは今日から水谷と一緒に考えよう。
    ●非行も引きこもりも、大人からの正当な評価を得られないことで行き場をなくしている
    ●自分で決めて、行動に責任を持たせないと、最初に助けた人に依存してしまう。

  • 4-86113-001-8 203p 2004.10.20 2刷
    ◯面白おかしく笑うような内容ではない。
    ダークな部分や救いようがない人生を歩む人
    それに立ち向かう著者の先生
    切ない・・・

  • ページをめくる度に胸がぎゅっとなった。
    依存させないよう見守ること、自分の足で立てれるようになること。
    深い愛だと思う。
    私は学校に居場所がない訳じゃなかったけど、家にいたくなくて夜よく外に出ていたから、外の夜の中に居場所を探しに行くのはなんとなくわかる気がして、なんとも言えない気持ちになった。

  • こういう人になりたい。

  • 子どもは失敗して当たり前である。
    でもその失敗を許せない大人があまりにも多すぎる。

    まさに。
    大人になるには時間が掛かる。
    根気強く見守り、目配り、心配りを心がける。

  • すごい先生だ。このような先生がもっと多くいればいいのに。

  • いいですね。水谷先生神。

  • ◇子どものそばにいたいから、子どもが好きだから。65

    私が教員として生きている理由は、それ以外にない。
    ◆水谷氏の、静かな、しかし決して揺らぐ事が無い情熱が伝わって来る一節。氏にとって教員というのは天職以外の何ものでもないと感じる。

    ◇ブランコっていいよね。明日に連れていってくれる気がする。結局は元の場所にもどっちゃうけど…だからいっぱい漕ぐんだ。117

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著者プロフィール

水谷修(みずたに・おさむ) 1956年、神奈川県横浜市生まれ。上智大学文学部哲学科を卒業後、83年に横浜市立高校教諭となる。2004年9月に退職。在職中から子どもたちの非行防止や薬物汚染防止のために「夜回り」と呼ばれる深夜パトロールを行っているほか、メール・電話による相談を続け、全国各地での講演活動も展開している。

「2021年 『たかがニュース されどニュース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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