こどもたちへ 夜回り先生からのメッセージ

著者 :
  • サンクチュアリ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861130069

作品紹介・あらすじ

死にたいと思って、生まれてくる人はいません。死にたいと思う人には、それだけの苦しみがあるのでしょう。もしかするとそういう苦しみは、程度の違いこそあれ、誰でも感じることがあるのかもしれません。でも命は尊いものです。子どもはかならず幸せに生きなければいけない。そう信じている著者が、ふだん子どもたちに語りかけていることを、そしてこれからよく覚えておいてほしいことを書きました。

感想・レビュー・書評

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  • 自分病になって救われることはない。人との関わりで自分が生まれます。人に優しくすることで、自分が救われます。友達は自分の鏡です。

    言葉はもう一人の自分です。ですので、大切に扱いましょう。

    心が辛い時は一人で悩みません。頭の中で考えても、嘘が必ず混じっています。動き出すことが真実です。

    人に話せないということは、誰も信用していないということ。

    誰かを頼っていても、それは一時的に助けてくれているだけ。その人は私のための階段。あとは自分で動きます。それしかない。

    逃げる勇気、訴える勇気は立派な行動。

    人のために生きれば、明日は自然とやってきます。

    人の為に生きて。今を生きて。毎日が生まれたての赤ん坊のように。

  • 「たった一人の大人が君のそばにいるよ」水谷先生のお言葉から、「寄り添いを考える会」は始まりました。

    本書は、「寄り添いを考える会」の原点となる1冊です。

  • 「悩みは見せるものです。苦しみは叫ぶものです。それを隠して抱え込めば,さらに苦しみ,悩みます。弱い自分を見せてください。ひとりでも多くの人に見せてください。そのときにやさしく受け止めてくれた人が,あなたの本当の友だちです。」

    悩みが見せられる存在か,苦しみが叫ばれる存在か。担任として,一人の大人としてそのような子供の気持ちに寄り添える存在でありたい。

  • とにかく、壁にぶつかったときに何回も読んだ本。

    しかし、この本に救いはありません。

    大切なのは、実際に動くこと。
    自分のことで悩まないこと。
    外に意識を向けて、他人のために何かをしてみること。

    大人は、子どもに同じ目線でただ寄り添うだけでいい。


    この本が出版されたときは、てっきり「遺書」だと思いました。

  • 読みやすい本でした。
    たくさんの傷ついた子どもたちを見てきた方の、重みのある言葉たち。

  • 子どものためにと思ったのですが、親が読んでもいい。

    辛いこと、哀しいこと、そういうものは抱え込まずに、外に出そう、周りの人に訴えようとのメッセージ。
    そして、気持ちを訴えてきた子ども達の思いにしっかりと寄り添い、それを受け止めてあげることのできる者となりたい。

    最後の「おとなたちへ」と題したメッセージ。覚えておきたい。

     子どもはみんな花の種です。時期を待てばかならず花を咲かせます。怒鳴ったり小突いたところで何も生まれません。私たちにできるのは、子どもの背中をそっと押すか、見守ることだけなんです。
     私たちはことばを使いすぎます。ことばはいりません。ただ、子どもに寄り添うだけでいいんです。哀しいときは一緒に哀しい顔をして、うれしいときは一緒にうれしい顔をする。子どもに寄り添うというのはそういうことです。決して難しいことじゃありません。
     家の中をきれいにしてください。潔癖にならなくてもいから、きれいにしてください。そして温かいご飯を食べさせて、一日5回以上、ほめてあげてください。それだけで全然違う。はじめから難しく考える必要はありません。子育ては小さなことの積み重ねです。みんなそういう単純なことを忘れて、ことばだけで子どもと接しようとする。だから間違えるんです。
     親という権利を行使する前に、どうかまずはひとりの人間として子どもと向き合ってください。

  • 一番好きな先生!

    生きるのに本気!生徒に本気!
    全力と本気を教えてくれる1冊!

    いま、生きにくいと
    感じる子供達へ
    そして、すべてのこどもたちへ

    僕の中学生の夢は学校の先生と医者と板前
    医者以外は未だにあきらめていません。
    この本のおかげで先生にさらになりたくなりました!

  • こんな大人が増えたらいいな。

  • 2011.4.8 初読 市立図書館

    じわじわと心に沁みる優しい思い。

    「自分にこだわるのはやめましょう。」

    「頭の中だけで考えることには、かならず嘘があります。」

    「人と人はことばではなく、ふれあいでつながるものです。」

  • 登録日:1/25
    先生寄贈

  • 幸せな人にしか、人を幸せにすることはできません。

    ことばは恐ろしいものです。
    ことばはもうひとりの自分を作り上げます。
    本当の自分を、作られたもうひとりの自分に合わせてしまいます。

    今とても幸せに生きています。
    それは、人のために生きる喜びを知ったからです。
    自分にこだわった生き方は、とても苦しいものでした。
    自分を必要としている人のために生きるのは、とても幸せだし、なによりも楽です。
    今、私にはあなたが必要です。
    きっと何かの役に立てると思います。

    よかったら一緒に生きてみませんか。

  • 先日、同著者の『いいんだよ』を読了。その内容をもう少し増やした本です。『いいんだよ』を先に読むと水谷せんせいの考えがより浸透してくるように思います。
    彼は言葉で語るだけでなく、実際に動いている人ですから、説得力があると思うのです。

    まわりを気づかう余裕のない、"自分病"。ときに、かかりがちですので注意しなきゃ。

    自分のためでなく人のために生きること、それが明日をもたらしてくれる、ということに共感しました。

  • 大好きな水谷先生の本。 元気と勇気と生きる力を貰えます。

  • 水谷先生からの生き抜くための授業。
    ひどく落ち込んでいたときに繰り返し
    読みました。絶対に手放すことが
    できない大切な本です。

  • 自分探しをやめてみませんか?

    そんな優しい声が聞こえる本。


    全ての子供たちへ
    かつての子供たちへ

  • いいんだよ。

  •  人と人はことばではなく
     
     ふれあいでつながるものです


     君が大事だ。いつも心配してる。しっかりして。
     
     と言われるよりも、ずっとそばにいてほしい。

     ただそばにいてほしい。

     それが人の求める愛です。



     本の中から抜粋させて頂きました。
     この文を読み返すたびに「愛情」は言葉や物でかえられるものではないことを、心に刻み込まれます。
     
     「こどもたちへ」  未来を生きる子どもたちに 知って欲しい。分かって欲しい。そして、伝えていって欲しいです。
               未来永劫・・・。
     

  • 大人の強い行動力と、子供の純粋な心を持つ水谷先生。
    親にも読んで欲しいです。
    「家の中をきれいにしてください。
    そして温かいご飯を食べさせて、〜ほめてください。
    小さなことの積み重ねです」
    子育てだけでなく、組織も同じだと身に沁みます。

  • 1月使用。

    他に使った学年:中3(H17年度2月使用)
            中1(H18年度6月使用)

  • 自分は、こんな大人になれるだろうか。

  • これを読んで、夜回り先生が癌に侵されていることを知った。それもショックだったが、まだまだ助けを求める子どもがいることも悲しい。多くの人に読んでもらいたい。

  • “残念ながら私にはもう、時間があまりありません”そんな風に書かれた言葉から、水谷先生が一番伝えたいことがこの本に書かれているのだな、と伝わってきた。あえて短い言葉で書かれているだけに、何度も読み返しやすくて良いと思う。この本は買って手元に持っておきたい。そして思い悩んだ時にこの本を読めば、落ち着けると思う。

  • “残念ながら私にはもう、時間があまりありません”そんな風に書かれた言葉から、水谷先生が一番伝えたいことがこの本に書かれているのだな、と伝わってきた。あえて短い言葉で書かれているだけに、何度も読み返しやすくて良いと思う。この本は買って手元に持っておきたい。そして思い悩んだ時にこの本を読めば、落ち着けると思う。

  • きっと彼の言葉でないのならこんなに大きな力は生まれなかった。
    先生が助けた子供たちの数は、数え切れないから

  • 講演会場で購入して、講演開始前の数十分の間に読めてしまうくらい分量の少ない本です。しかし一言一言は身にしみる言葉ばかりです。励まされます。大人が読んでもなるほどな、と思わせる部分があると思います。一度是非。

  • 温かい言葉がココにあります。
    温かい想いが溢れています。

    全てのこどもたちへ。
    かつてのこどもたちへ。

  • 夜回り先生(水谷修先生)の本はほとんど買っていますが、これもやはり泣けます。本当に、こういう先生が身近に居てくれたら、わたしも不登校にはならなかったのかもね、としみじみ。

  • この本はままが買ってきてくれた本
    初めて水谷先生っていう人物を知った時。
    最初は『どうせ綺麗事ばっか言うんだろ』
    みたいな感じで読んでたんだけど
    びっくりしたね。笑
    感動?じゃないけど関心?
    尊敬?して言葉出なかった
    すっごいおすすめの本だよお

  • 生きる喜びを、生きている喜びを。

  • 「夜回り先生」として有名な水谷修さんの著書。心が煮詰まった時に読むと、とても優しい気持ちになれる素敵な本です。読み終わる頃には冷静さを無くして人を思いやれなくなっていた自分に気付き、素直に反省しようと思えるようになってます。言葉のひとつひとつに読み手への深い想いが伝わってきて、耳に痛い言葉でも何でも、温かいもので一杯になる胸の内で受け留めてしまえます。何度読んでも泣いてしまう一冊です。

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著者プロフィール

水谷修(みずたに・おさむ) 1956年、神奈川県横浜市生まれ。上智大学文学部哲学科を卒業後、83年に横浜市立高校教諭となる。2004年9月に退職。在職中から子どもたちの非行防止や薬物汚染防止のために「夜回り」と呼ばれる深夜パトロールを行っているほか、メール・電話による相談を続け、全国各地での講演活動も展開している。

「2021年 『たかがニュース されどニュース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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