- Amazon.co.jp ・マンガ (177ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861272240
感想・レビュー・書評
-
怪談が大好物の自分としては、喪服の女性が夜の広場にぽつんと佇んでいるという光景だけで、いいものを見たと思う。流れは巷にあふれるタクシー怪談の亜種といったところだが、地球のヴェネツィアで昔語られていたとされるものが、火星のネオ・ヴェネツィアで時を越えて現れることへの不思議さが独特でとてもいい。アリスちゃんが語る最後のセリフもまた、都市伝説として完成されているという印象を与える。天野先生は不思議な話を描くのがとてもうまい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2017年7月4日
装幀/アイ・ディー・アール -
まぁくんは女の子だったんですねえ。
-
まだ買ってない
これだけ
今度まんだらけ行ってあったら買う -
・大切な仲間とのお別れ
・アテナさん記憶喪失
・身近な誰かの女心
・喪服の女性とサン・ミケーレ島
・灯里の秘密の場所
・夏の終わり
冒頭のエピソード(36話)が大好きです。
ベタな話ではあるのでしょうが、それだけにキャラクタの心理描写の上手さが際立って見えます。 -
夏の始まりから終わりまでを描いた巻。
特に印象的なのは記憶喪失ネタという特殊な展開をこの作品でやるのかと思ってしまう疑問を逆手に取られたという印象を受けたアテナとアリスの絆を描いた回。つかみが凡庸に感じさせるだけに本当のことが明らかになっていくにつれてどんどん引き込まれる。二人の関係性にとどまらずそれを見る灯里とアリシアという話に持っていくのが本作らしい。
季節の好き嫌いという一般的に何気なく語られやすいテーマに対してこの作品らしい応えを出す夏祭り回も考えさせられる。ゴンドラを中心に据えて物への愛着を描く回は擬音だけでこれまで通った場所をたどる演出や多くを語らないアリシアさんなど様々な要素が魅力的なのでよくあるテーマでも入り込み方が段違いと思える。 -
8巻
-
4861272246 177p 2006・2・10 初版